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Channel: ブルワー –日本ビアジャーナリスト協会
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2/16(日)12時~ 渋谷Waileleにて、AVERY Brewing launch party!

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Avery Brewing Companyがついに日本上陸!
先日オープンしたばかりのWaileleにてlaunch partyが開催されます。

Waileleの当日の営業時間はイベントのため通常と異なり、
12:00~21:00(LO 20:00)となります。

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以下、インフォメーションです。

【会場】
Wailele ~American Beer Bar~
東京都渋谷区道玄坂1-7-8 2F 
Tel:070-6987-1981

【日時】
2/16(Sun) 12:00-21:00

【ビールラインナップ】
~AVERY~ 
■Avery IPA エイヴリーIPA (樽生&缶)
■White Rascal ホワイトラスカルベルジャンホワイト(樽生&缶)
■Ellie’s Brown エリズブラウンエール(缶)

~HERETIC~
■Dead Weight デッドウェイトバーレーワイン
■Miscreant ミスクレアントバレルエイジドサ
ワーエール

今回なんと,Heretic のRare beersも WaileleオープンとAvery日本上陸をお祝いに
やってきますよ~!

※デッドウェイトは日本初!ミスクレアントはイベントに
て即完売の逸品。なくなり次第終了なのでお早目に!


【企画:真剣じゃんけん大会】
●時刻☞ ①15時~ ②17時半~ ③20時~
※各回,ブルワリーグッズ: Tシャツ、帽子、グラスGET!

●参加権☞
Avery3種のビールをお飲みいただいた方
※3種ご注文の皆様にはキーチェーンプレゼント♪

詳しいフードやオンタップ状況はWaileleさんのFacebookにて~
https://www.facebook.com/wailele.shibuya

※参加表明はこちらから♪ →https://www.facebook.com/events/220302061507922/


スタンディング形式のパーティーで、じゃんけん大会での景品ゲットなど、
盛り上がる事が予想されますね。
12時からの営業ですので、皆さんお早目に!


「モダンタイムス・ビール」の名前の由来は、映画ではない! って知ってた? 実にアーティスティックなビールをさらに詳しく紹介します。

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2014年02月12日付の記事でも紹介されていた「モダンタイムス・ビール」。
このスタイリッシュなビールは、実にアーティスティックでユニークなチームから生まれている。
醸造所の成り立ちやネーミングの由来など、さらに詳しいインフォメーションが届いているので紹介したい。


サンディエゴはポイントロマ界隈の工業地区の一角に位置する、2013 年5 月に醸造を開始した新しい醸造所、モダン・タイムス。
同ブリュワリーは、Stone でソーシャルメディアコーディネーターをしていたビアギークであり、長年のホームブリュワーでもあったJacob McKean と、同じくStone で働いていたグラフィックデザイナーのAmy Krone、悪徳弁護士、非凡な醸造家達、昆布茶中毒の不動産屋、高価な建築家etc からなる最高のチームにより設立された。資金調達にはクラウドファンディングサービス” Kickstarter” を利用して、ブリュワリーとしては過去最高額の資金調達に成功した。


「モダン・タイムス」という名前はあの有名な映画ではなく、1851 年から1860 年代後半までニューヨーク州ロングアイランドに実在した、美しくも狂気じみたユートピア的コミュニティ” Modern Times” に因んでいる。そして、彼らのビールのほとんどは、実在した実験的ユートピアコミュニティか、あるいは架空のユートピア的コミュニティから名付けられている。そのネーミングからも伺えるように、アーティスティックかつどこかアウトサイダー的な世界観を持つ彼等。その魅力は、ブリュワリー/テイスティングルームやパッケージ製品のデザインにも現れている。
広々としたブリュワリー/ テイスティングルームの壁一面にはポストイットノート(!)で制作された巨大なマイケル・ジャクソンと猿のバブルス君の絵が飾られ、反対側の壁には一面にアメコミの表紙が飾られている。そのコミックも、よく見ると「ゴーストライダー」や「モービウス」などの一匹狼的なアンタイ・ヒーロー物がほとんど。
テイスティングルームのカウンターは膨大な量の書籍の上に載せられており、マーチャンダイズは本棚の中に古書と一緒に陳列されている。天井からはLED ライトと球状になった枯れ草で出来たシャンデリアがぶら下がっており、醸造所というよりはアーティストの隠れ家/ ネバーランドといった雰囲気。

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そんな彼等が作るビールも当然ながら一筋縄ではいかない。醸造チームはヘッドブリュワーに元Karl Strauss/Lost Coast のMattWalsh、そしてMonkey Paw の設立時からのブリュワーであったDerek Freese、元Ballast Point で、あのカレースタウト” IndraKunindra” のレシピを書いたAlex Tweet というメンバー。
香り高く複雑、風味豊かで飲みやすいビールづくりを心がける彼等だが、モロー博士の島よろしく、既存のカテゴリーのよいところをマッシュアップして新しいものを造り出すハイブリッドスタイルのビール得意とする。更に野生酵母ブレタノマイセス専用のタンクを持つ彼等は、最近サワープログラムも始動させた。
つい最近、サンディエゴのクラフトビールカルチャーの中心地として名高い30thStreet 沿いのノースパーク地区に新しいテイスティングルームをオープン予定であることを発表した彼等。今後も要注目であることは間違いないだろう。


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Blazing World -hoppy dank amber-
Style: amber ale/ipa
Abv: 6.8%
Ibus: 85
Final gravity: 1.011
Hop varietals: Nelson, Simcoe Mosaic
Malt varietals: 2 row, Pale chocolate, Munich
仄かにフルーティーなドライアンバーエールに最高のダブルIPA のようなたっぷりのホップ感というコンビネーション。ネルソン、シムコー、モザイクといったフルーティーな特徴を持つホップを大量に使用したこのビールは、色調はアンバーだがドライさが心地良く、巨大で複雑なホップの特徴をパンのようなモルトボディがしっかりと支える。


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Black House -coffee roasty stout-
Style: stout
Abv: 5.8%
Ibus: 40
Final gravity: 1.022
Hop varietals: Co2 extract
Malt varietals: Two row, Kiln coffee malt, Oats, Roasted barley,
Pale chocolate, Black malt, Biscuit, Crystal 60
Coffee varietals: 75% Ethiopian, 25% Sumatran
フルボディ、しっかりとしたチョコレートのようなフレイバー、強烈なコーヒーのアロマといったインペリアルスタウトのような特徴を持ちながらもアルコール度数は5.8% に抑えたオートミールコーヒースタウト。このビールに使用されているコーヒー豆は実際にブリュワリーでローストされている(コーヒーとして飲んだら美味しくないロースト加減、とのこと)。コーヒーのローストにまでこだわった結果、たっぷりのロースト感にチョコレートのようなフレイバー、エスプレッソのようなフィニッシュの、とても複雑で香り高い、風味豊かなビールに仕上がった。


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Fortunate Islands -hoppy citrusy wheat-
Style: wheat
Abv: 4.8%
Ibus: 46
Final gravity: 1.007
Hop varietals: Citra, Amarillo
Malt varietals: Wheat malt, Two row, Caravienna
ホップをたっぷりと効かせたIPA とイージードリンキングなウィート( 小麦) ビールの特徴を併せ持つ。大量のシトラとアマリロを使用したこのビールはマンゴー、タンジェリン、パッションフルーツなどを思わせるトロピカルなホップアロマが存分に楽しめる。ウィートモルトを60% 使用したことによるマイルドでナッティーなモルトボディ、4.8% と程よいアルコール度数、そして抑えた苦みがこのビールを素晴らしいセッションビールに仕上げている。


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Lomaland -bright rustic saison-
Style: saison
Abv: 5.5%
Ibus: 30
Final gravity: 1.009
Hop varietals: Chech saaz
Malt varietals: Pilsner, Wheat malt, Flaked corn
ハイブリッドというよりは原点回帰指向の複雑だがドリンカブルなベルジャンスタイルファームハウスエール。干し草やペッパー、穏やかな日光のような香り、ドライでクラッカーのようなボディ、軽くホッピーなフィニッシュは食事との組み合わせもバッチリ。
Lomaland という名前はブリュワリーの位置するサンディエゴのポイントロマにかつて存在した美しくも狂ったユートピアコミュニティであり、ポイントロマの最初の定住者であった” Lomaland” に由来する。



Modern Times BEER ( モダンタイムズビール)
moderntimesbeer.com

輸入販売元 株式会社ナガノトレーディング
www.naganotrading.com
TEL 035-315-5458 sales@naganotr




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よろしくお願いします!!

本格派ビール雑誌「ビール王国」発売中。
「ビール王国 ウェッブ・ストア」

取材風景やこぼれ話はフェイスブックでもご覧になれます。
https://www.facebook.com/beerkingdom.jp?fref=ts


※お店のメニューや営業時間、イベントの内容などの掲載情報については、予告なしに変更されることがありますので、念のためお店やイベント・サイトなどをご確認の上ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。

*告知は、本サイト以外でも行われている場合がありますので、すでに満席や売切れの場合もあります。御了承下さい。

2/22(土)18時~23時 MFyokohama 2.22MHz at驛の食卓、音楽と飲食のイベントが開催!

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2/22(土)18時より、横浜出身在住のアーティスト、ダンサー、DJ、ペインターによる、音楽と飲食のイベント「MFyokohama 2.22MHz at驛の食卓」が開催されます。

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以下、インフォメーションです。

MFyokohama 2.22MHz at 驛の食卓

横浜出身在住のアーティスト、ダンサー、DJ、ペインターによる音楽と飲食のイベントの開催が決定!

会場はビール発祥の地「横浜」にてハイクオリティな個性輝くクラフトビールを醸造する「横浜ビール-YOKOHAMA BREWERY-」直営のレストラン”驛の食卓”
当日限定として、7種類のクラフトビールを500円にて提供!
さらに協賛として、2009年より横浜を拠点に、ゆるぎない意志(WILL)を持ち、未来(WILL)に向け創造していくことをコンセプトに掲げた、リアルクロージングブランドの【 WILL 】が決定!
当日は先着50名様にオリジナルトートバッグプレゼント!

その他協賛ブランド・ショップによる豪華プレゼントの抽選会も開催!

supported by YOKOHAMA BREWERY / Wah a gwaan / WILL
2014.2.22sat
場所: 驛の食卓
開催時間:18:00 open / 23:00 close
(〒231-0013
神奈川県横浜市中区住吉町6-68-1 横浜関内地所ビル1・2F)

Live : CHAN-MIKA / NaturalHabitat
LivePainting : KensukeTakahashi
BreakDance : JamJackClan
Dj : HOMERUN SOUND / MEGUMUSIX / Kouta(KamomeSound)
charge 2000yen(D別)
total info / mfyokohama2014@gmail.com

主催
GardenGrove(http://gardengrove.jp/)

協賛
YOKOHAMA BREWERY(http://www.yokohamabeer.com/)
Wah a gwaan(http://www.hotpepper.jp/strJ000246101/)
WILL(http://www.4-will.com/)
REEF(http://www.reef-japan.com/)
15MOMU(http://momu-bmr.com/)
サイクリー関内店(http://www.cycly.co.jp/)

<ビール> ALL ¥500
・ヴァイツェン
・横浜ラガー
・アルト
・ピルスナー
・ペールエール
・スコッチエール(限定醸造)
・IPA(限定醸造)
・クリオロエール(元町 霧笛楼×横浜ビール)コラボビール
<フード> ALL ¥500
・横須賀スズキファームの野菜スティック
・フライドポテト 清水屋ケチャップ添え
・王様トマトサラダ(サカタのタネオリジナル品種)
・驛の食卓 自家製ソーセージ
・唐揚げ 横浜醤油風味
・特製ガーリックスープ
・驛ミニカレー
・米粉ビールパンのピザトースト 

当日はは横浜出身在住のアーティスト・ダンサー・ぺインターによる音楽・アート・食・ビールで盛り上がる事
間違いなし!
是非、皆様のご来場お待ちしております。


Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/698283053537099/

横浜ビールから幻の桃を使った「綱島桃エール」が数量限定で発売中

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横浜ビールでは3月10日より「綱島桃エール」の販売を800リットル限定で開始した。
横浜市綱島産の「日月桃(じつげつとう)」と「白鳳(はくほう)」を使用して作られている。アルコール度数は5.5%。
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以下、横浜ビールFacebookページより
 綱島桃エールについて
地元横浜のフルーツビールです。
小ぶりながら素晴らしく香り高い幻の名桃「日月桃(じつげつとう)」を使用して仕込みました。

横浜市港北区の綱島はかつて桃の名産地でした。しかし、戦時中の混乱の中、桃畑は他の作物を栽培するようになり表舞台から消えていきました。
ところが、綱島の名家である池谷(いけのや)家では敷地内の畑で日月桃を大事に守り育ててきました。
池谷さんが心を込めて育てた幻の桃が、横浜ビール醸造所で、綱島桃エールとして生まれ変わります!
完成したビールは先ず池谷さんにお届けします。綱島が育んだ桃を生産地にお返ししたいという想いからです。
池谷さんの桃に対する愛情を、やさしい香りのビールとともに皆様にお伝えします。


発売開始僅か3日で直営レストラン販売分のボトルが売り切れるほどの人気ぶり
現在ボトルでの販売を行っているのは下記の店舗
・横浜そごう
・綱島イトーヨーカドー
いずれも完売間近、とのこと
(売切の際はご容赦ください)

樽生では、横浜ビールの直営レストラン「驛(うまや)の食卓」で提供されており、価格は、グラス650円、ジョッキ780円となっている。
(こちらも数量限定のため、近いうちに無くなる可能性があります。)

レストラン「驛の食卓」の営業時間は、下記の通り
平日:11:30~15:00、18:00~23:00
土曜:11:30~23:00
日・祝:11:30~21:00

住所:神奈川県横浜市中区住吉町6‐68‐1 横浜関内地所ビル1、2F
(関内、桜木町駅より7分程度)

横浜ビール直営レストラン「驛の食卓」公式HP
http://www.umaya.com/

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横浜ビールでは、「横浜ラガー」「ヴァイツェン」なども非常にクオリティが高く、これを機に他の横浜ビールも合わせて体験する事もおススメです

横浜ビール公式Facebookページ
https://www.facebook.com/445099085525077

4/2~4/30 横浜ビール直営店 YOKOHAMA‐BEER‐STAND リニューアルオープンフェア開催

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横浜ビール直営レストラン「驛の食卓」の1Fスペースが4/2より「YOKOHAMA-BEER-STAND」(ヨコハマ ビアスタンド)としてリニューアルオープンしました。
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6連TAPが新設され、キャッシュオンスタイルで気軽に楽しめるスタンディングバーとして生まれ変わっています。
リニューアルオープンに合わせ、下記日程でイベントが行われます。

<スペシャルイベントDAY>
4月6日(日)
大岡川の桜も満開♪お花見ビアイベント♪
1F YOKOHAMA‐BEER‐STANDにて
・社会貢献バンド OZ ミニライブ開催
・スペシャルライブペインティング 
  by KENSUKE TAKAHASHI
・バーベキュー祭り 等

<第1弾>
4月2日(水)~4月15日(火)
レギュラービール5種 Mサイズ
通常:700円 → 500円!!

<第2弾>
4月16日(水)~4月30日(水)
レギュラービール5種 Lサイズ
通常:1000円 → 800円!!

※価格は全て税込となります。
※YOKOHAMA‐BEER‐STANDはキャッシュオンセルフ形態となります。サービス料はかかりません。

住所:神奈川県横浜市中区住吉町6‐68‐1 横浜関内地所ビル1、2F
(関内、桜木町駅より7分程度)

以下、横浜ビール公式Facebookページより
 横浜の立ち飲み屋をイメージし、ガソリンスタンドのようにハマッ子がビールを補充するスペースになるよう名づけました。
「醸造所を目の前に最高のロケーションで横浜ビールをお客様にお気軽に楽しんで頂く」
まさにビールを飲むために用意された特別席でこだわりの横浜ビールを楽しんで頂くスペースとして1F驛バールが生まれ変わります!

「醸造所を目の前に最高のロケーションで横浜ビールをお客様に楽しんで頂く」をコンセプトに、
まさに新鮮出来たてビールを飲むために用意された特別席でこだわりの横浜ビールを楽しんで頂くスペースとしてリニューアルオープンいたします!
ビールだけでなくオリジナルのビアカクテルや自家製ソーセージも展開予定!

1Fスペース「YOKOHAMA‐BEER‐STAND」
のネーミング由来は・・・

◆横浜ビールが最も気軽に楽しめるスタンディングバー
 ほんの1杯でもお気軽に立ち寄り♪
(お気軽♪立ち飲みキャッシュオンスタイル)
◆横浜の方々へ、ビールファンの方々へ、これからビール好きになる方々へ、ビールや食の楽しさやエナジー(活力)を補充して頂けるスペースでありたい♪
◆ビールファンにはたまらない景色、醸造設備を眺めながら
 味わう至極の1杯を特別観覧席にて♪

様々な願い・想いが込められた「YOKOHAMA‐BEER‐STAND」
4月2日より是非、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
※ 営業時間 16:00 ~ CLOSE時間は驛の食卓に準ずる



横浜ビール直営レストラン「驛の食卓」公式HP
http://www.umaya.com/

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横浜ビールでは、「横浜ラガー」「ヴァイツェン」なども非常にクオリティが高く、これを機に他の横浜ビールも合わせて体験する事もおススメです

横浜ビール公式Facebookページ
https://www.facebook.com/445099085525077

ドイツの最新ビール事情

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ビールの巨人がついに目を覚ましてしまった。

ドイツのビール界に変化が起きている。

頑なまでに自分たちのビアスタイルだけを愛していたドイツが、他国のスタイルにも目を向け始めたのだ。

ビールの都と称されるミュンヘンでその先陣を切ったのは

昨年11月にナイトクラブが多いオストバーンホフ(ミュンヘン東駅)にオープンした
「Tap House Munchen Camba Babaria」だ。
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特徴はなんといってもその種類の豊富さ。
40種類のタップ、200種以上のボトル、4種の木樽熟成ビールを扱う。
これまでにミュンヘンにはなかった多様な味わいが好評で、連日深夜まで賑わっている。

店の戸をくぐるとまず目に飛び込んでくるのはL字形の長いバーカウンターとずらりと並ぶビアタップ。
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黒板には本日のラインナップが40種類。
アンバーエールやスタウト、IPAなどのドイツ以外のビアスタイルも揃っている。
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店の突き当りにある2台の巨大冷蔵庫では
200種類以上のボトルがスタンバイ。
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その隣には4つの蛇口が打ち込まれたオーク樽。
ボックやインペリアルスタウトなどの比較的アルコール度数が高いビールを、ラムやバーボン、コニャックなどの古樽で熟成させたものが、グラビティ(ガスを使わず重力でビールを出す方法)で注がれる。
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ほとんどのビールは丸いフォルムのワイングラスに入れられて運ばれてくる。
ビールの香りはグラスいっぱい広がり、口を付けると鼻にダイレクトに飛び込んでくる。喉越しだけでなく、香りを楽しませるための舞台だ。
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ビアバーを経営するCamba Babariaはミュンヘンの東南にある2008年創業の醸造所で、ドイツスタイル以外のビールも積極的に造っている。

店には米国やベルギーからの輸入ビールもあるが、扱うビールのほとんどがドイツ国内の醸造所で造られたものというから驚きだ。

ここ4~5年で現在ドイツ国内でも、多様なスタイルのビールを造るところが増えている。
公式にIPAを造る醸造所だけでも12か所。いや、まだ12か所と言うべきか。

これからその数は増えるだろう。
醸造の基礎ができているドイツが造るビールは、優等生的に美しい。
体幹と基礎練習ができているスケート選手は、どんなに困難な技でも涼しい顔でこなしてしまうのだ。

ドイツビールの特徴でもあるドリンカビリティ(何杯でも飲めてしまうこと)は踏襲しつつ完璧に仕上げてくる。

ビールの巨人が進撃してくる。
EUの関税障壁になるとしてドイツビール純粋令の壁を取っ払ってしまったヨーロッパの国々は、自ら恐ろしい巨人を解き放ってしまったことにそろそろ気付いている。

世界的コンペティションでドイツが他国のビアスタイルの表彰台に登る日もそう遠くないはずだ。
 

USAブルワリー①ツーローズ・ブルーイング (パート1) Two Roads Brewing, CT

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新しくブロガーとして加わりましたニシムラです。米国東海岸を中心に、ビール関連の話題を幅広くご紹介させていただきたいと思います。お付き合いよろしくお願いいたします。

USAブルワリーシリーズ、第一回は、コネティカット州ストラットフォードの新顔、ツーローズ・ブルーイング。

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ニューヨーク市の北に位置するコネティカット州は、独立系醸造所の設立では比較的遅れていましたが、ここ数年で新しい醸造所が次々と現れています。趣味で醸造を始めた若いブルワラー(醸造家)が起業するケースに加え、他の醸造所で経験をつんだブルワラーが新しい醸造所を立ち上げるケースもあり、ツーローズもそのひとつ。ブルーマスターのPhil Markowski氏は80年代からいくつもの醸造所で働き、受賞暦もあるベテラン。ツーローズは、設立から数年と新顔にもかかわらず、ビール愛好家から高い評価を受けて、急速に販売地域を拡大しています。

今年2月には、ニューヨーク市でも販売を開始。市内の主だったバーで同ブルワリーのビールを集めたイベントが開かれました。

ビール関連情報やファンの評価を掲載するコミュニティーサイトでは、情報量や参加者でトップレベルのビア・アドボケート。ツーローズは同サイトの評価スコアで「アウトスタンディング(非常にすばらしい)」の90点を得ています。

ツーローズの醸造所あるストラットフォードは、同州内でも寂れた元工業地帯として取り残されていた地域でした。ツーローズは古い工場跡を醸造所として再生。広い建物の内に醸造タンクと並び、できたてビールののめるバーやグッズを販売する店舗を併設しています。

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天気のいい日には、外でビールが飲めるビアガーデンエリアも。新たなローカルスポットとして、人気を集めています。IMG_2938

広い敷地を生かし、あえて立ち上げ当初から生産能力を多めに設定。事業の一部として、他のブルワリーのビールの委託醸造も手がけることで、一定の収益を確保する工夫をしています。

 

パート2では、ツーローズのビールをご紹介したいと思います。

Info:

Two Roads Brewing

1700 Stratford Avenue

Stratford, CT

06615

http://www.tworoadsbrewing.com

7/4(金)~7/6(日) つくばクラフトビアフェスト2014 開催

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7月4日(金)~7月6日(日)の3日間開催される、
つくばクラフトビアフェスト2014の出展ブルワリーの詳細が発表されました。

TCBF2014

【日時】
7月4日(金) 14時~21時(ラストオーダー20時30分)
7月5日(土) 11時~21時(ラストオーダー20時30分)
7月6日(日) 11時~21時(ラストオーダー20時30分)

【会場】 茨城県つくば市つくばセンター広場
※つくばセンタービル(つくば市吾妻1-10-1)隣
【入場料】 無料
【出店店舗】ブルワリー20店舗、フード12店舗 (5/12時点)

【価格】1杯 300円/200ml~
【主催】つくばクラフトビアフェスト実行委員会
【後援】クラフトビア アソシエーション、つくばセンター地区活性化協議会

今回のコンセプトを「はじめてのクラフトビール」とし、クラフトビールが好きな方はもちろん、ビールが苦手な方や大手ビール会社のビールしか飲んだことのない方に、クラフトビールをより身近に感じていただくイベントを目指します。
気軽に足を運んでいただけるよう、料金は一杯300円(200ml)~としております。
また、つくばならではの食事や、学生からプロの方まで幅広く出演するステージイベント、を多数ご用意しております。昨年も好評だったスタンプラリーも開催予定!
つくばエクスプレス「秋葉原駅」から「つくば駅」まで最速45分で着けるので、都心からのアクセスも良好です。会場まではたったの3分!
夏の青空の下、おいしいビールとお食事を楽しみに、ぜひいらしてください!
みなさまのご来場、お待ちしています。

最新情報はこちらから!
https://www.facebook.com/tsukubacraftbeerfest
http://tsukuba-beerfes.com/

●出展ブルワリー(5/12時点)
アウトサイダーブルーイング
安房麦酒
牛久シャトービール
AQ Bevolution
エバーグリーンインポート
大月酒店
OH!LA!HO! BEER
木曽路ビール
こぶし花ビール
那須高原ビール
ハーヴェスト・ムーン
常陸野ネストビール
ブリマーブルーイング
BLUE MAGIC SPECIAL
プレストンエール
みちのく福島路ビール
ユーラシア・トレーディング株式会社
よなよなエール
ロコビア
ろまんちっく村 クラフトブルワリー 
宇都宮クラフトビール
※50音順、敬称略

●フード
アロハキッチンタケオ
アンマーカリヤ
飯塚フード
石挽蕎麦と炭火焼一成
HK ドリーム
海鮮や 辰海
楽縁 GAKUEN
こだわりの逸品~かざみ~
佐野プレミアムイタリアン
とりとん
ドン・ミゲル
より味ち
※50音順、敬称略


公式ホームページ
http://tsukuba-beerfes.com/

7月の暖かい気候の中、屋外で低価格で気軽に楽しめる素晴らしいイベントですね、皆さんも是非足を運んでみてください。


USAブルワリー①ツーローズ・ブルーイング(パート2)Two Roads Brewing, CT

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前回ご紹介したツーローズ・ブルーイング。一年を通して作っている「定番」(イヤーラウンド)はピルスナー、ダブルIPA、セゾン、ホワイトIPA、ヘフェヴァイツェンの5種類。加えて「季節もの」(シーズナル)がそ各種あります。今回は定番商品からピルスナーをご紹介します。

<オールド・ファクトリー・ピルス Ol’  Factory Pils >

スタイル:ピルスナー

アルコール度数:5%

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(写真:ツーローズ・ブルーイング提供)

正統派のピルスナーに、ドイツ産とアメリカ産のドライホップを使って「1ひねり」加えたのがツーローズのオールド・ファクトリー(「Ol’」 はOldの意)。ツーローズのブルワリーが、もともと古い工場(ファクトリー)を改装したものであることにちなんだものですが、長い伝統あるピルスナーのスタイルに、新しいなにかを加えようというブルワーの意気込みを感じます。のど越し良くピルスナーらしいフレッシュな味わいに、モルトのやわらかい甘み、シトラス系のフルーティーな香りのバランスが秀逸な一品。

 

Hair of the Dog Brewing オーナー Alan氏来日イベント!8/24

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イベント:Welcome Alan! HAIR OF THE DOG BREWING
日時:8月24日(日)15:00〜18:00
4種類のHair of the Dog の樽、とレアなボトルが大集合
もちろんオーナー醸造長のAlanも家族と参加です。
Alanと一緒に彼が注いだHOTDのビールを飲んで盛り上がろう!!

場所:渋谷 CRAFTHEADS
渋谷区神南1−13−10 03-6416-9474

説明不要の大人気ブルワリー,RateBeerでも常に世界Top20入り
PortlandのHair of the Dog BrewingのオーナーAlanが来日!
チケットも予約もありません!もう繋がった樽とボトルをAlanと一緒に飲んで
盛り上がる、飲み会、通常営業スタイルのイベントです。
Alanが日本のビール飲みに逢いたい!というのが理由なので。
今回初の『Cherry Fred』も繋げちゃいます!!
Double IPAの『Blue Dot』も空輸で来てます!

とにかく現在、アメリカでかなり入手の難しくなってきた、大人気
ブルワリーHair of the Dogのオーナーが遊びに来てくれた事が嬉しい!!
日本のファン魂を見せつけにきてください、そしてビールをもっとおねだりしよう!
お待ちしてます!!

最近の彼はこんな感じです、2013の11月にHOTDの20周年に参加した時、
白髪は増えて、益々ジェリーガルシアに似て来て、元気一杯です。
こんな顔でビールそそいでくれるのか??
24日、8月の最後ですが、一緒に盛り上がろう!!
待ってます!

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羽田ブルワリー入門

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「羽田ブルワリー」。皆さん聞いたことがありますか?

ご存じない方も多いでしょう。11月12日、酒造製造に関する営業許可が下りたばかりのブルワリーです。開業は12月の予定。

どんなブルワリーなのか、去る11月1日、代表者の鈴木祐一郎氏に聞いてきました。

2014-11-01 14.21.40

【鈴木祐一郎氏プロフィール】
東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科を卒業
→プラント設備の会社に就職、銀河高原ビールの立ち上げに携わる
→その後ワインのインポーターで働く
→社労士資格取得
→銀座のブルーパブ居酒屋「八蛮」立ち上げに携わる
→行政書士資格を取得
→羽田ブルワリー立ち上げ 現在に至る。

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こちらは11月12日現在の画像です。

【どんなブルワリーなのか】
ここでは小規模OEM(相手先ブランドによる受託)生産を行います。

通常だとオリジナルのビールをブルワリーに生産委託した場合、一度に500~数千L程度のロットを求められるケースがありますが、ここでは150L、10L樽なら15本程度で「自分のビール」をオーダーすることができます。

基本的に製造できるのはエール(上面発酵)。また申請している年間醸造量は15KL、つまり発泡酒免許ですが、最終的には100KLまで拡大可能なキャパシティを有します。

ちなみに、OEM生産専業のため、ブルワリーに来ても飲むことはできません。そんな事情で、周辺の写真は掲載しておりません。ご了承ください。

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樽も到着(写真の樽は5ガロン(19L))。ここにあなたのビールが詰められて届けられます。



【システム】
基本的には会員制ですが、1回のみの醸造もOKです。
※会員制の場合:入会金・保証金・年会費が必要
1回のみの醸造の場合:委託醸造コンサルタント料・保証金が必要

一定額で醸造+数本分の保管スペースが提供されます。決まった本数以上保管したい場合はエクストラチャージが発生します。
原料は基本的にブルワリーが用意します。特殊な原料を使用する場合は要打ち合わせ。


【メリットとこんな使い方】
①設備コスト0で小規模製造→将来的なブルワリー設立に向けてレシピ研究に?
②許認可が不要→思い立ったら即できる!
③保管スペースあり→店内保管スペースのない店舗でもオリジナルビールが!

2014-11-01 13.39.47

鈴木氏、自分でペンキも塗ります。


【スケジュール】
12月を目標に開業準備中。早ければ1月に1回目の製品をリリースできるのではないでしょうか。

詳しくは、直接相談してみてください。早ければ年明けに、あなただけのビールがあなたのパブに!いや、好きな方なら、あなただけのマイホーム・マイタップ・オリジナルビールが!
※1日2Lを2か月半飲み続けることによって消化することができます。

羽田ブルワリー
〒146-0095 東京都大田区多摩川1-23-12
TEL 03-6410-2653

サントリー武蔵野ビール工場の歴史とその挑戦

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1963(昭和38)年、武蔵野ビール工場が竣工し、サントリーは本格的にビールの製造販売を開始した。

武蔵野ビール工場オリジナルのビアグラス。工場内にあるショップで購入可能

武蔵野ビール工場オリジナルのビアグラス。工場内にあるショップで購入可能



武蔵野ビール工場の住所は「東京都府中市矢崎町3-1」。荒井由実の『中央フリーウェイ』にも歌われているように、工場は中央自動車道のすぐ脇にある。今でこそこの周辺は住宅も多くなっているが、竣工当時は非常にのどかな土地で、田畑に囲まれていた。きれいで良質な水がとれることがこの土地に工場を建てた理由だという。中央自動車道の調布IC〜八王子IC開通が1967(昭和42)年なので、いかに歴史のある工場かがわかる(ちなみに、『中央フリーウェイ』で武蔵野ビール工場と同様に歌われている東京競馬場は、1933(昭和8)年開業)。

それまでサントリーは1899(明治32)年の創業以来、ウイスキーやワインを中心に製造販売していたが、あえてビールという厳しい世界に入り、クリーンでマイルドなデンマークタイプのビールをつくるようになる。

そして、サントリーのビールが業界に一石を投じたのが、1967(昭和42)年のこと。「サントリービール〈純生〉」を発売すると、「生ビールの定義とは?」という論争が巻き起こった。「サントリービール〈純生〉」は熱処理をせずにミクロフィルターを使って酵母を除去した初の「生ビール」。酵母を除去したビールは生ビールではない、という主張もあったようだが、結果、現在では熱処理をしないビールを生ビールと呼んでいるように、サントリーの主張が認められている。

その後、1986(昭和61)年に麦芽100%使用の「モルツ」を販売開始。1989(平成元)年には、武蔵野ビール工場にミニブルワリーを竣工。通常の設備の20分の1の大きさのミニブルワリーで、様々な種類の試作品をつくっている。このような施設は、全国に4つあるサントリーのビール工場の中でも武蔵野ビール工場にしかない。ここでつくられたビールは工場内や一部の店舗で提供されているが、ミニブルワリーで最初につくられたビールのひとつに「ザ・プレミアム・モルツ」の前身である「モルツ・スーパープレミアム」があった。

2003(平成15)年、それまで少量生産を続けてきた「モルツ・スーパープレミアム」を一新し、「ザ・プレミアム・モルツ」が誕生。すぐに売上が伸びることはなかったが、2005〜2007年にかけて3年連続モンドセレクション最高金賞を受賞したことで、売上も急激に伸びることとなる。

2008(平成20)年、ついに45年続いたビール事業が黒字に転換。その後も順調に売上を伸ばしていくが、そんな中、2012(平成24)年には「ザ・プレミアム・モルツ」をリバイタライズする(リバイタライズの内容は後日紹介する他の記事を参照)。

創業者鳥井信治郎の「やってみなはれ」にも象徴されるように、「挑戦」する企業風土が息づいている。サントリーはビール大手の中でも後発ではあるが、「サントリービール〈純生〉」に始まり、「モルツ」、「モルツ・スーパープレミアム」、「ザ・プレミアム・モルツ」、そして「ザ・プレミアム・モルツ」のリバイタライズと、常にビール業界で挑戦を続けている。これからもサントリーのビールに対する挑戦から目が離せない。

『志賀高原これでもか!30タップで10周年祭り!』

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いよいよ来週に迫った、

SHIGA KOGEN BEER 『10th ANNIVERSARY
TAP TAKE OVER @ CRAFTHEADS』

またの名を(正式名称?)

『志賀高原これでもか!30タップで10周年祭り!』
場所:渋谷Craftheads 12/9〜12/14

ですが、ビールのラインアップ発表です!

まずは、2014年のHarvest Brew(生ホップ収穫仕込み)全種:

1. DPA Harvest Brew
2. 志賀高原 ペールエール Harvest Brew
3. 志賀高原 IPA Harvest Brew
4. Miyama Blonde Harvest Brew
5. Not So Mild Ale Harvest Brew(リアルエール版)
6. Harvest Summer Saison
7. IBA “India Black Ale” Harvest Brew


8. 苦いラガー
9. House IPA
10. 志賀高原 ポーター
11. Indian Summer Saison
12. Africa Pale Ale


限定各種:Vintageも!!

13. a special saison
14. Domestic Dry Stout (リアルエール版)
15. “Shoubu” の Miyama Blonde
16. 山伏 壱 / saison one
17. 山伏 弐 / saison noir
18. 山伏 #500*
19. Grand Rouge
20. Takashi Imperial Stout 2008(タカシ君最初のバッチ!)
21. 一石二鳥 2012
22. 其の十 / No. 10 Anniversary IPA


イチローズモルト樽熟成が五種!:

23. TAKASHI ICHIRO
24. TAKASHI ICHIRO PETE!
25. お楽しみ1(あれの新バージョン)
26. お楽しみ2(新作)
27. お楽しみ3(新作)


それから:

28. あのビール1(新作)
29. あのビール2(新作)
30. この日のためにつくった新作ビール
そして!友情Guest Beerに!
31. Hair Of The Dog Adam 樽 


こんな感じで、許していただけますでしょうか?

25-30に関しては、またご紹介します!
この、紹介ってのは、佐藤さんの、ゆるいBlog,
ゆるブルで発表、だって〜
全部飲んだら、ごほうびあるのかな、マイケル?
あるかも、泥酔したら強制退去だけど。
12月9日頃から、随時つながって、13日、14日の週末に山場をむかえる予定。

サントリー『ザ・プレミアム・モルツ』に脈打つ 熱い〝挑戦〟

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 サントリーの『ザ・プレミアム・モルツ』は2014 年6月10日の出荷をもって累計販売本数が40億本を突破した。2003年に、前身である『モルツ スーパープレミアム』から名称を変更して以降、2013年までの10年連続で前年比を上回る販売実績を更新し続けている。

 その背景には、長く、熱い〝挑戦〟の歴史があった。
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苦渋の撤退 ―鳥井信治郎

 サントリーが初めてビールに着手したのは、鳥井商店をへて寿屋の時代。1928年に日英醸造を買収して『新カスケードビール』を製造販売したことに始まる。1930年には田中義一前首相の愛称にちなみ、『オラガビール』として発売したが、大手各社の前に歯が立たず、1934年、ビール事業からの撤退を強いられることとなった。赤玉ワインの成功、本格的な国産ウイスキーの製造、そしていよいよビールへ、と事業を拡大してきた創業者鳥井信治郎にとって、まさに苦渋の選択であった。

エトヴァス・ノイエス ―佐治敬三(1)

 1945年、鳥井信治郎の次男である佐治敬三がサントリー前身である寿屋に入社。大学では化学を専攻、その権威である小竹無二雄教授の研究室で学んだ。
 小竹がドイツ・フライブルグ大学のノーベル化学賞を受賞したウィーランド博士のもとで研究を重ねていた頃、朝に夕に博士に「エトヴァス・ノイエス?」と聞かれたそうだ。その意味は〝サムシング・ニュー〟。日常にも目をこらし、日々進歩を探し求める好奇心溢れる言葉である。小竹からその話を聞いた敬三は、そんな好奇心こそが未来を拓くのではないかと感銘し、この言葉を胸に、常に革新をめざしていこうと決意したという。
 それが1961年の敬三の決断の後押しをした。トリスやオールドなどの人気に成功をおさめていた当時、敬三はこれに甘んじることに危機感を抱いていた。新しいことに挑戦することが今こそ必要である、と、彼は父の悲願でもあったビール事業に着手する決意をする。

やってみなはれ ―佐治敬三(2)

 敬三は 父 信治郎を訪ね、ビール事業への決意を告げた。
 戦後間もない入社したての頃の敬三に、父はよく「そないなこといわんと、まあ、やってみなはれ」と言っていたそうだ。まずは理屈より行動、そして現実にぶちあたったらその対策を講じろ。そのあとの骨は拾ってやる…。
 そして今、社長としての決断を語る敬三に、父は言った。
「わてはウイスキーに命を賭けた。あんたはビールに賭けるというねんな。人生は賭けや。わしは何も言わん。やってみなはれ。」
 ここから敬三のいばらの〝挑戦〟がはじまった。

世界最高峰のビールをつくる ―山本隆三

 『ザ・プレミアム・モルツ』の生みの親と言われるビール醸造家山本隆三は、サントリーがビール事業を始めてから7年後の1968年に入社した。敬三は父から受け継いだ〝やってみなはれ〟の精神で研究者に自由な研究の機会を与えることに尽力し続ける。上下の隔たりの無い意見交換、利益の全く無い中での十数億円とも言われるミニブルワリーを建設など…。その恵まれた環境に応えるべく、山本が決意したのは、「世界最高峰のビールをつくること」。
 世界のビールをテイスティングし、そのスタイルをピルスナータイプに決定する。しかし、すでにあるものの物真似ではなく、自らの理想とするビールづくりに取り組み、前身となる『モルツ・スーパープレミアム』が1989年に誕生。

そして、10年以上の歳月を経て、2003年『ザ・プレミアム・モルツ』が登場する。

終わりのない〝最高峰〟をめざす ―岡賀根雄

 『ザ・プレミアム・モルツ』は2005年モンドセレクションで最高金賞を受賞。そしてそれから3回連続受賞という快挙をなす。2008年にはヱビスビールの売り上げを抜き、プレミアムビールNo.1ブランドの地位を確立。同年、初のビール事業の黒字化を達成する。

 だが、それに甘んじないのが「サントリー」である。

 2012年、人々に〝プレモル〟の略称ですっかり親しまれた『ザ・プレミアム・モルツ』のリバイタライズをおこなう。それは〝さらなる活性化〟の意。決してマイナーチェンジやリニューアルではない。その開発を担当したのが岡賀根雄(かねお)だ。まずベンチマークである世界の伝統ビールの美味しさを改めて調査し、原料などの見直しを図る(詳細はこちら)。何もないところからのスタートの難しさはもちろんだが、すでに知られていることにあえて手をいれることの難しさは、計り知れないプレッシャーであったと思われる。

 そして、ようやく出来上がったビールを、誰よりも先に山本に試飲してもらった。「まあ、いいんじゃないか」。滅多に褒めることのない山本の、最大の賛辞に、心の底から安堵したという。


 現在、岡は武蔵野ビール工場の工場長に就任。『ザ・プレミアム・モルツ』の未来にこれからも挑戦していくはずだ。
 もちろん、〝プレモル〟の未来は彼だけが担っているのではない。彼を取り巻く社内の仲間たちも、わくわくしながら力を合わせていくだろう。

この先も続く熱き血潮。 ― そのすばらしい〝挑戦〟に、乾杯!
プレモルグラス

参考文献:
『なぜザ・プレミアム・モルツは売れ続けるのか』(片山修/小学館)
『サントリー知られざる研究開発力』(秋場良宣/ダイヤモンド社)
『サントリー・佐治敬三伝 新しきこと 面白きこと』(廣澤昌/文芸春秋)
『ザ・メッセージ 今蘇る日本のDNA 佐治敬三』(NHK DVD)

【シリーズ☆鳥取のビール事情】大山Gビールの醸造長に工場増設についてインタビューしたのでレポート

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鳥取県は大山町に移住してよかったな~と思うことはいくつもある。例えば、魚や海藻や米が家に回ってくるほど食材が豊富だし(道端に大量のブロッコリーが無造作に落ちていたことも)、北に目を向ければ日本海で南には大山と眺望が良く、さらに、子どもと1時間散歩をしても誰ともすれ違わないほど人口過密とは程遠い(寂しいときもある)。

だが、ビール好きとして最も良かったのは、やはり「大山Gビール」が近くにある点だろう。赤いシャツとスキンヘッドでお馴染み、醸造責任者の岩田秀樹(通称:ヒデ)さんは西日本どころか、日本を代表するブルワーの一人。そんな御方が同じ町内に住んでいるのだから、僕のハッピーなビアライフは約束されたようなものなのである。

さて、昨年の秋頃から「大山Gビール」が工場を増設するという噂を耳にしていた。これは直接、当事者にインタビューしなければ!というわけで先日、岩田さんにお会いしてきた。久し振りに対面した瞬間から、ものすごい気力の充実っぷりが伝わってくる。自信に満ち満ちている、というべきか。話を伺って、その理由がわかった。

 

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仕込み釜の前でインタビュー。昨年、安倍総理一行が見学に訪れた際の写真も飾られていた。

 

「今回、未知のことに挑むのはこんなに楽しいのか?って思った。同時に、こんなにきついのか?とも思ったけどね(笑)」と岩田さんは笑う。工場増設の噂は本当だった。「この一年ですごく成長できた。毎日成長し続けている。だから完成ぎりぎりまで、極端に言えば前日まで妥協せず設備をいいものにしたいと思ってる」。

実は数年前から、工場の増設は視野に入れていたという。「製造量のグラフを見て、2015年が分岐点だとわかっていたからね。去年からは実際に見積もりを業者に出してもらったり、内容を具体的に決めていった」。

直近の年間製造量は160kl。この数字は既存の設備では限界だった。そのため、今の倍の2klの仕込み釜を導入し、タンクも現状の2kl×10本を活かしながら、新建屋に4kl×11本を順次追加導入することに。この大規模な増設により、最大で500Kl、つまり3倍の生産が将来的に可能になるのだという。今のところ、今年の8月に引き渡しで、9月から新設備で醸造開始予定とのことだ。

 

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模型による増設ビフォーアフター。オフィスも地階から新建屋の3階へ移るそう。※恐竜は自由に徘徊していません。

 

「欲しいと声をあげてくれた人に確実に届けられるようにしたい」と話す岩田さん。今回の増設では単純に量だけではなく、質も向上させる意気込みだ。「一番の狙いは、綺麗な麦汁を取ること。工場に届いたモルトを糖化させるまでの流れも一新する。これまで手や感覚に頼っていた部分、モルトの粉砕や釜での糖分の作り方とかをできる限り見直し再構築することで、安定した質の高いものを届けたいと思ってるんだ」。

ただし、過去を否定するわけでは決してない。「全部を変えてしまうわけではなく、今のものも活かすよ。タンクなどの設備もそうだし、例えば加熱方式などは変えない。迷ったときに、いつでも原点に立ち返ることができるようにしておきたいんだ」。これまでの18年間で培った一本の軸。これがあるから、色々な挑戦ができるのだろう。

 

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既存のタンクの前で増設部分の概要を説明していただいた。この奥に新しい建屋が加わる。

 

とは言え、「フルオーダーで工場を作る」という挑戦は生半可なことではなかった。億単位という額も額だが、工場長として考えるべきこと、人に相談すべきこと、調べること、そして決断すべきことは膨大だった。

「今回、パートナーの業者とは設計段階前から話し合って、建屋増設部分に関しては知識ゼロから作り上げたんだ。換気扇の位置や排水の方法、梁の位置、人の導線や、光の入り方に至るまで、こちら側に選択権が多過ぎて、気が滅入ることもあった(笑)。でも、逃げてられないしやれるだけやってきた」。そう岩田さんは胸を張る。

例えば、図面の中に細かな文字で「AD」「ALC」「PIT」などと書いてある。普通の人は、多忙を極めていたらわからなくてもそのままにするだろう。ところが、岩田さんは違った。

「知らない、で放置するのが嫌だった。調べるとADがアルミのドアで、ALCは高温高圧で特殊加工されたコンクリ壁材、PITは空間ってことがわかったりする。そうすると、打ち合わせのときに、ここの素材はあれだ、ここの構造はこうだと把握しているから話も早いんだ。設備に関しても自分で調べ切れないときは、日本中のブルワーや色々な人に相談したね。本当に助けられた」。そして、こんな思いも明かしてくれた。「日本の地ビール業界全体のことを考えて、自分がレベルアップしなければという思いもあったんだ。これまではテイクばかりだったように思うけど、これからはどんどん業界全体にギブしていかなければと思っている」と。工場の増設や新設をお考えの全国のブルワリー関係者の皆さん、まずは岩田さんに相談してみてはいかがでしょうか。

そんな熱い思いのこもった工場の稼働は、いよいよ今年の夏から。完成の暁には、ぜひまた取材させていただきたいと思っている。

 
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城端麦酒ブルワー・山本さんと10タップ at Craftheads 4/8

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城端麦酒がCraftheadsを占拠!?

富山のイチローとそばプリを食べよう祭り!白エビも??

2015.04.08 (wed) 17:00〜Start @craftheads
場所:渋谷Craftheads

城端麦酒のヘッドブルワー・山本さんをお迎えし、
一緒に楽しく飲もう!ってな企画です!!
醸造に関するあんな話やこんな話が
直接聞けちゃうチャンスです♪

当日は各地のイベントブースで城端麦酒さんが販売しているおつまみ、
「そばプリッツ」が特別に食べれちゃいます!!
クラヘのキッチンで作ります、
一度食べたら止まらないんですよね…アレ…

そして!!
もちろんビールもいっぱい繋いじゃうよ!!
10TAPが城端に占拠されちゃいます!!
☟☟☟

・輝W7 ( Wheat IPA)
・まさる IPA ( Session IPA )
・俺のA.J.I ( Pale Ale )
・はかまエール ( IPA )
・絹香 ( 柚子エール )
・アールグレイ ( 紅茶ビール)
・ダージリン ( 紅茶ビール )
・トロピカルピンク ( グレープフルーツビール )
・ブラッドオレンジ ( オレンジビール )
・さくら ( ピーチビール )

苦〜いビールから甘〜いビールまで
定番ビールから限定ビールまで
堪能出来ちゃいます♥︎

こんな種類を一度に味わえる事は無いと思うので
これを機に色々お試しください〜!

5/1(金)予約開始!前略 好みなんて〜其の四「セッション柚子エール〜あら塩仕立て〜」新発売。

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「前略 好みなんて聞いてないぜ SORRY」シリーズの第4弾が、ゴールデンウイーク明けの5/7(木)に新登場です!

〝I’m sorry! 普通のビールは造りません。〟

ヤッホーブルーイング「前略 好みなんて聞いてないぜ SORRY」は、ビールにもっといろいろな味や個性があっていいのではという考えから、ビール職人が既存のビアスタイルやレシピにとらわれず、自由な発想と新しい和の素材を造り上げたという限定シリーズ。

これまでに、2012年の秋冬限定の「米麹SAKE仕立て ストロングエール」を第一弾に、「うまみ一番だしアロマ仕立てホワイトIPA(かつお節使用)」、「黒五インペリアルポーター 〜黒糖極深仕立て〜」を発売。そのネーミングの奇抜さ、これまでに聞いたことのない原材料へかきたてられるイマジネーション、そして飲むと同時にめくるめく刺激を受ける五感の驚きで、舌の肥えたビアファンたちに物議をかもし、そしてうならせてきました。

そして、今回、満を持して登場するのが、「セッション柚子エール 〜あら塩仕立て〜」!
【缶・グラス】前略好みなんて聞いてないぜ SORRY其ノ四.jpg
ビールに塩をつかうという画期的で新開発の「香味しぼり・あら塩仕立て製法」で、柚子の果皮をあら塩に漬け込み、浸透圧の変化を利用し柚子果皮の内側に閉じ込められている香り成分を引き出すことに成功。日本の果実とも言える柚子のさらなる瑞々しい香りと、海のにがりを豊富に含んだ丸みを感じる塩気によって複雑な味わいを実現しています。

直営WEB通販サイト「よなよなの里」では5/1(金)〜予約開始公式ビアレストラン「よなよなBEER KITCHEN」では5/2(土)〜提供スタート。その他順次、スーパー、酒販店でも発売です。

ゴールデンウィーク終わりのちょっぴりマイナー気分の心と体をさわやかに引き締める、うれしいビールがまちどおしい!!

以下、リリースです。

これまでにない自由な発想で造る限定ビール 第4弾
新発売 セッション柚子エール 〜あら塩仕立て〜


株式会社ヤッホーブルーイング(長野県・軽井沢町)は、これまでにない自由な発想で造る限定ビールシリーズの第四弾となる『前略 好みなんて聞いてないぜSORRY 其ノ四 セッション柚子エール~あら塩仕立て~」を 2015年5月7日(木)より発売いたします。

シリーズ第4弾は、柚子とあら塩が織りなす爽快なエール

シリーズ第4弾は、古くから親しまれてきた和の柑橘である「柚子」と、海のにがりを豊富に含んだ「あら塩」を使用しました。あら塩はビールに“塩気”というユニークなフレーバーをもたらし、にがりは塩気に丸みを持たせます。さらに、柚子の香りを最大限に引き出す「香味しぼり・あら塩仕立て製法」によってかつてない瑞々しい柚子の香りとあら塩による複雑な味わいが実現しました。アルコールは4.0%、ドリンカビリティ(飲みやすさ)が高く、これからの季節にぴったりのセッションエールです。

新開発「香味しぼり・あら塩仕立て製法」とは?

柚子果皮を「あら塩」で漬け込むことで、浸透圧の変化を利用し柚子果皮の内側に閉じ込められている香り成分を引き出すことに成功しました。ビールの発酵途中で塩漬けした柚子を投入することで、柚子・あら塩・ホップが複雑な香りを生み出します。

海のあら塩を連想するブルーのパッケージ

世界的にも 塩 を使用したビールは大変珍しいです。本製品の一番の特徴ともいえる海の「あら塩」と、爽快な味わいを表現するためパッケージカラーにはブルーを選びました。

<メッセージ>開発した醸造担当者より
味わっていただきたいのは、柚子の瑞々しさとフレーバーの複雑さ。口にふくんだ瞬間には、瑞々しい柚子果汁の香りがさっと広がり、次第に柚子果皮の香りとほろ苦さが立ち上がってきます。その後、カスケードホップのフレーバーが下支えするように残っていきます。塩気の強さと苦味度、アルコール度数は、さまざまな組み合わせを試し、ベストバランスを狙いました。これからの季節にぴったりのビールです。ぜひお楽しみください。

製品概要
1.商 品 名:『前略 好みなんて聞いてないぜ SORRY 其ノ四 セッション柚子エール~あら塩仕立て~』
2.ビールの種類: 柚子とあら塩を使用したセッション柚子エール
3.アルコール分: 4.0% 
4.原 材 料: 大麦麦芽・小麦麦芽・ゆず果皮・ゆず果汁・ホップ・食塩
5.内 容 量: 350ml
6.希望小売価格: 324円(税込)
7.発 売 日: 2015年5月7日(木)
       ※ Web店舗のみ5月1日(金)より予約開始
        公式ビアレストラン「よなよなBEER KITCHEN」では5月2日(土)より提供開始
[酒税法上の区分]
原材料に「ゆず果皮」「ゆず果汁」を含むため、日本の酒税法上は発泡酒に分類されます。節税のために麦芽使用比率を低めているわけではありません。通常のビールと同様にふんだんに麦芽を使用している為、税額はビールと同じです。

ビア女の酒場放浪記(1)ブルワリーガーデン タップルーム

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5月のよく晴れた週末、静岡県三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線(通称、いずっぱこ)に乗り換え、終点の修善寺駅に行ってきました。
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旅の目的は、文学の香り高い修善寺ではなく、日本百名湯のひとつである修善寺温泉でもなく、ただただ「ビールを飲むこと」。
(ビール好きの人にとっては当たり前かもしれませんが、会社の同僚に言うと引かれるんですよ、大概は)

歴史と豊かな自然に囲まれたこの場所に、今回の目的地「ブルワリーガーデン タップルーム」があります。

タップルームはベアード醸造所が直営する酒場で、国内に5ヶ所の店があります。
なかでも修善寺のタップルームは「ベアード・ブルワリーガーデン 修善寺」と呼ばれる醸造所に付属しており、醸造所のすぐ上の部屋でできたばかりのビールが飲めるのです。

ベアードビールとは、
アメリカ人のベアード・ブライアンさんが2000年に沼津で醸造を開始したクラフトビールです。
日本ではまだ馴染みの薄かったエールビールばかりを造る醸造所を軌道にのせるというのは並大抵の苦労ではなかったでしょう。
しかし奥様のさゆりさんのサポートと、ブライアンさんの実直なビール造りは結実し、ベアードビールの名は日本のビールファンなら知らぬものはいないまでに成長しました。
そして2014年6月、ここ修善寺に醸造所の規模を大幅に拡大して移転したのです。

新醸造所へは、修善寺駅からさらにバスに乗り換え10分の「ラフォーレ前停留所」で下車。
周囲を畑や田んぼに囲まれた小道を進み川に向かって坂を下ると大きな鉄筋コンクリートの醸造所がみえてきます。

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狩野川のほとりに立ち、自然に囲まれた美しい場所でした。
敷地内では無農薬でホップや野菜、果物も栽培されています。

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醸造所の正面は木漏れ日が落ちるビアガーデンです。

出来立てのビールが味わえるタップルームは醸造所の3階です。
さっそくエレベーターで上へ。
ピカピカに磨かれた20基の注ぎ口が並ぶカウンター。
テーブル席や、風が吹き抜けるビアデッキがあります。

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大きな窓から1,2階の大部分を占める醸造所を見下ろせます。
土日祝日には日に3回工場見学ツアーが開催されていますから、参加してみましょう。
ベアードのおいしさの秘密をたっぷり聞けました。

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巨大な10基の発酵タンク。
海外への輸出量増加を見越して、今後さらに増設する計画が上っています。

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麦汁を煮たてる醸造釜からは煙突がすらりと伸びています。
ホップは生ホップを100%使用。
釜に詰まらせることなく煮沸できるホップニックと呼ばれる機械を導入したことによりこれまで手間がかかったホールホップを効率よく使用できるようになりました。
ホールホップのみ使用しているブルワリーは今のところベアードだけ。
さらに熟成中のビールにもホップを投入し香りをより一層華やかなものにしています。

ベアードのビールはすべて無濾過、瓶内&樽内熟成。
グラスに注がれる時まで酵母は生きて進化しています。

酵母が最後まで元気である秘密、それは砂糖。
酵母に栄養を与えてアルコール度数を高めたり、ビールの色を出すために、それぞれに合ったものが使われます。
瓶や樽の中で二次発酵が進むためベアードのビールはどれもガスの添加を行わず自然発砲。
だから舌当たりが良いうえにお腹に溜まりにくく何杯でも飲めてしまいます。

それを確かめるためにタップルームに戻って、出来立てのビールを頂きましょう。

こちらタップルームは食べ物の持ち込みが自由!
仲間同士好きなツマミを持ち寄って気楽に飲めるのは嬉しいところ。
開放的な雰囲気はドイツのビアガーデンを思い出させます。
電車を乗り継いて静岡まで行くのですから、駅弁とのマリアージュなんていうのも一興です。

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緑が濃い季節にはテラスで風に当たりながら飲むものいいものです。
水が川底の石に当たってちゃぷちゃぷと音を立てる狩野川、木々の間を抜けてきた涼しい風、時折鼻腔をくすぐる麦汁の甘い香り。

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ビールは12種類の定番ビールに加え、数種類の季節限定ビール。
その味わいは自由、大胆、多彩、それでいて自然に対する謙虚さも感じる見事なバランス。
無自覚に生活している日本人よりもブライアンさんのほうが和の心を理解しているのではないか。
繊細な味の表現から、ふとそんな思いも胸をよぎりました。

ええぃ、百聞は一飲にしかず。あなたの琴線に触れたならまずは飲んでみてください。
ベアードの直営店のタップルームは沼津、原宿、中目黒、横浜にあります。

つい長居してしまいました。
私も都内で復習を誓い、醸造所を後にしました。


ブルワリーガーデン タップルーム
住所/ 静岡県伊豆市大平1052-1
営業時間/月曜~金曜12:00~19:00
土曜・日曜・祝日 11:00~20:00
アクセス/JR修善寺駅下車、バス停3番または4番より乗車し「ラフォーレ入口」で下車徒歩10分弱
Web/ http://bairdbeer.com/ja/


(2015年5月訪問)
☆内容は変更になっていることがあります。
ホームページ等でご確認の上、お出かけくださいね。

文化が香るスウェーデンビールセミナー&テイスティング会

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スウェーデンといえば何を思い浮かべるだろうか。特にデザインやインテリア、音楽や食などの分野で日本でも注目され、雑誌で特集が組まれている記事をご覧になった方も多いのではないだろうか。そして実はビール造りが盛んな国でもある事をご存知だろうか。

2015年5月22日、スウェーデン大使館にてスウェーデンビールセミナー&テイスティング会が行われた。

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現在スウェーデン国内には約170のビール醸造所が存在する。

スウェーデンの人口は約975万人(2014年 スウェーデン統計庁)日本の人口は約1億2千6万人(2014年 総務省統計局)。人口に対する醸造所の多さがうかがえるだろう。

ビール専門誌HOPS編集長Pelle Stridh氏



スウェーデン唯一のビール専門誌を発行するHOPS編集長Pelle氏によると、スウェーデンではビールはヴァイキング時代から1000年以上も飲まれてきたという長い歴史がある。周辺のヨーロッパ(ドイツ、チェコ、ベルギー等)と比べると、伝統的なスタイルがなく、それ故、現在自由な発想で様々なスタイルを造り、多彩なビールが生まれ楽しまれていると述べた。また、スウェーデンのビール醸造は繁栄と衰退を経験した後、現在再び急成長を遂げている。2013年度は70ほどの醸造所が現在2015年度では約170箇所となっている。

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Swedish Craf TraidingのHans氏(左)Martin氏(中央)Anders氏(右)現在インポーターを探している。 Dugges(ドゥッゲス)とS:T Eriks Brygghus(サンクト・エリクス・ブルワリー)等の紹介を上映し解説。



セミナーでは、 Dugges(ドゥッゲス)醸造所等の紹介ビデオも上映されたが、それぞれの醸造所が食と共に味わう事、飲む時のシチュエーションまで想像して醸造している事が垣間見れた。たとえば晴れた休日のテラスで、夏の仕事上がりの時間に。こうしてクリエイティブなビールが出来上がっていくのだろう。ビールは生活の中で食や文化と共に味わい楽しむ。そういった発想が自然に湧き出てくる事が感じとれた。

先のPelle氏が編集長を勤めるビール専門誌HOPSでもビールと食、旅、ニュースまで様々な視点で毎号紙面が構成されている。
また、昨今スウェーデンのレストランでは、メニューにビールリストが載る事もめずらしくないそうだ。

セミナー終了後は、テイスティング会が開催された。スウェーデン大使館の中庭が美しい場所でリラックスした空気の中スタートした。

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すでに日本に入荷しているブルワリーや、現在インポーターを探しているブルワリーまで、様々だ。

今後クリエイティブで多様性のあるスウェーデンのビールが日本で飲める日もそう遠くはないのかもしれない。デザインや食など文化とともに。そう期待して止まない。

参加ブルワリーは下記の通り:

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Mora Bryggeri(ムーラブルワリー)
醸造所の歴史は1872年から。ビールの他カラフルなソーダも造っている。Guld-Pilsnerはアルコール度数3.5%を感じさせないリッチな味わい。

連絡先:
WWW.MORABRYGGERI.SE
INFO@MORABRYGGERI.SE

 

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Dugges(ドゥッゲス)
年間1.5万リットルのビールを造る家族経営の醸造所。設立者のミカエル・デゥッゲス・エングストロムはスウェーデン醸造家協会の役員。トロピカルフルーツのような香りのバランスの良さを感じるIPAハイファイブやラズベリーを使ったフルーツビール等多彩なラインナップ。

連絡先:
WWW.SWEDISHCRAFTTRADING.COM
Anders Carlryd – anders.carlryd@swedishcrafttrading.com
Martin Thuresson – martin.thuresson@swedishcrafttrading.com
Hans Carlén – hans.carlen@swedishcrafttrading.com

(日本語での対応はHans Carlenへ)

 

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Beer Studio(ビア・ストゥディオ

ビール評論家でありビールのブロガーにより設立。スウェーデン北部に醸造所を構える。ラベルとネーミングにも特徴があり、味わいとともに眺めていて楽しいビール。

連絡先:
WWW.SWEDISHCRAFTTRADING.COM

S:T Erics Bryggeri(サンクト・エリクス・ブルワリー)

1959年設立。時を経て2010年再始動。ボキューズ・ドール(ポール・ボキューズによって設立されたフランス料理コンクール)優勝のスウェーデンシェフとコラボレーションなど、話題に事欠かない。料理と楽しみたいビール。
連絡先:
WWW.SWEDISHCRAFTTRADING.COM

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Sigtuna Brygghus(シグトゥーナ・ブルワリー)

2005年から125種類を超えるビールを醸造。オーガニック承認を受け、再生可能なエネルギーで生産されています。シェパード・ニーム(UK)とコラボレーションしたバーレーワインも味わい深く会場でも話題になっていた。
連絡先:
WWW.SWEDISHCRAFTTRADING.COM

 

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Flying Brewery(フライング・ブルワリー)

スウェーデンとオーストリア2つの拠点があるブルワリー。熱気球の仕事で出会った仲間で設立。すでに日本に輸入されている。ラドラーのレモンの爽やかな味わいがすっきりと喉を潤す。

輸入元:JENA LTD.  (イエナ

 

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Solsidans Bryggeri(ソールシーダンス・ブルワリー)

スポーツ好きな醸造家たちが、アスリートが好んでローカロリービールを注文する姿をシドニーで見て、炭水化物50%オフのビールを製造。すっきりした味わい。

連絡先:
WILLIAM ZETHRAEUS
INFO@SOLSIDANSBRYGGERI.SE

 

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CAP(キャップ)

2012年にストックフォルムで設立。個性的なレシピとアートを感じるラベルはヨーロッパでも評判だ。ブリュードックとのコラボレーションビールも記憶に新しい。

輸入元:ウィスク・イー

 

 

6月6日@一関で!福香ビールと笑いの即興パフォーマンス「一福六笑」

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福香ビールと即興演劇のイベントが開催されます。

(以下、詳細)

「いわて蔵ビール」が東日本大震災後に出した定番銘柄・福香ビール

このビールには盛岡地方裁判所に咲く名木・盛岡石割桜の酵母が使われています。

この酵母、北里大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所が採取したものですが、2011年、東日本大震災の津波で流されてしまいました。

ところが、あの大災害の中から冷蔵庫が発見され、奇跡のレスキュー。それを培養、ビールに使用し「福香」が生まれました。大震災と強く結びついたビール、それが「福香」です。

いわて蔵ビールでは、このビールの売上げの一部をプール。その資金で津波の被害にあった沿岸企業の産品を購入し、次の福香ビール購入者にサービスしていくという「恩送り(おんくり)プロジェクト」を実施しています。

みなさんはこのビールを飲むだけで、このプロジェクトに参加できる。そんな仕組みです。

福香ビールは、東北から「福」を届けるビール。小さな経済の循環をつくりだし「福」を生み出すビール。そして、ビールを通じて東北に関わりを生み出す「架け橋」のビールなのです。

「6-dim+(ロクディム)」(http://6dim.com/)は即興芝居、即興コメディのグループ。東北の被災地をはじめ日本各地に出かけ(その模様はNHKで繰り返し紹介されています)、お客さんと一体となった「笑い」の場をつくりだしています。

彼らのパフォーマンスを際立たせているのは、観客に書いてもらった「ことば」を芝居に採り入れながら進めていく「ペーパーズ」という手法。

自分の書いた言葉が舞台を思わぬ方向に導くスリリングな一瞬。演じているメンバーも次が全く読めない緊張感。それはときに涙が出るほどの「笑い」を生み出し、鳥肌がたつほどの「感動」をもたらすことも。

今回ごあんないする「一福六笑」は、世嬉の「」(いわて蔵ビール)の「」香ビールを楽しみながら(=恩送りプロジェクトに参加しながら)、「6」dim+(ロクディム)の「」いの場に身をゆだねてしあわせをチャージしてもらおうというイベントです。一関の仮設住宅にお住まいの方々も、いわて蔵ビールのご協力でご招待します。

「福香」ビールの存在を知っていただき、笑いのもつエネルギーを体感していただき、そして人と人が出会うことで、東日本大震災をじぶんゴトにする。そんなイベント。

みなさまのご参加をお待ちしております。

詳細・お申し込みはこちら
http://www.kokuchpro.com/event/d0f01fae8a0aed6ba91eb995acd06c70/

★参加費のお支払いは、当日受付での現金支払いのみとなっております。★

【取材・撮影の可能性があります】
イベント当日は、取材・撮影が入る場合がございます。
ご了承の上、お申し込みください。

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