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西川口「GROW BREW HOUSE」 人的交流の潤滑剤を作る”まちのビール醸造所”

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2019年5月現在、3つのブルワリーが存在する埼玉県川口市。その1つ、西川口「GROW BREW HOUSE」には、人的交流の潤滑剤を作る”まちのビール醸造所”という思いがあります。待望の1stビールを2019年5月25日にリリース、ブルワリーの魅力と共にお伝えいたします。

GROW BREW HOUSE

「GROW BREW HOUSE」は、JR京浜東北線の西川口駅から徒歩約5分の距離。ブルワリーまで行く途中の道には、中華料理店やアジア料理店が多数並んでおり、異国情緒がある雰囲気です。ブルワリーのタップルーム入口には、なぜか「近藤材木店」の文字。この建物は、1959年創業した「近藤材木店」の事務所兼倉庫として、1978年に建てられました。材木店閉鎖後には、町会の倉庫として使われた時期もあります。西川口の歴史と共に歩んできた建物1階に「GROW BREW HOUSE」が入っており、内装などに当時の名残を残しています。

GROW BREW HOUSEのタップルーム入口、左のガラス戸には、近藤材木店の文字が残る

タップルーム

店内に入ると、広いカウンターが目に入ります。左手奥には6つのタップと空冷式サーバー、右手奥が調理場。カウンターの上には、当日繋がっている(提供される)ビールやフードを掲載。なお、西川口周辺のお店で買ったフードは持ち込み可能であり、街をフードコートと見立てた感じです。中華料理店が周辺に多いので、中華料理とビールのペアリングをたっぷり楽しめます。2018年12月15日プレオープン、2019年3月29日グランドオープン。

カウンター正面、上部の黒板に提供するビール情報を掲載、カウンター先は空冷式サーバーとキッチンスペース

ブルワリー

醸造スペースは、タップルームの右奥から入る扉の先にあります。醸造設備は発酵タンク400L 4基、マッシュタン(糖化釜) 200L、ボイルケトル(煮沸釜) 200L、プレートチラー(熱交換器・冷却装置)、麦芽粉砕機など、醸造の一通りの工程を行える設備です。また、厳格な温度管理を実現するため、冷却装置(グルコールチラー)、グリコールタンク1基とその制御盤を導入。大きなプレハブ冷蔵庫もあり、醸造したビールの保管や熟成も多数可能です。2019年3月20日醸造免許取得。

(左)発酵タンク3基、(右)グリコールタンクと発酵タンク1基

左奥より、ホットリカー(貯湯)用のドラム缶、ボイルケトル(煮沸釜)、マッシュタン(糖化釜)

ブルワリー開設への経緯、1Stビールリリースまで

オーナー「川本将人」氏と、創業以来の目標

「GROW BREW HOUSE」のオーナー「川本 将人」氏は、西川口駅近くのBAR「CASK AND STILL」(1997年創業)のオーナーでもあります。モルト・ウィスキーに魅せられ、かつてスコットランドを旅行。そこで、PUBの面白さ、居心地の良さに心奪われ、西川口駅近くにBAR「CASK AND STILL」をオープン。英国風PUBをモデルとし、人が集う交流の場として、地元に愛されながら営業を続けています。1997年創業以来の目標の1つとして、ブルワリーを近くに作ることがありました。その背景には、将来に向けて、さらに広く多く人が集い交流する場を作りたい、「住む人に愛着を持ってもらえるまちづくり」の新しい拠点としたいという思いがあるためです。「GROW BREW HOUSE」の開設は、目標の実現へ繋がります。

GROW BREW HOUSEおよびCASK AND STILLのオーナー「川本 将人」氏

ブルワー「岩立佳泰」氏と、ビールづくりへの思い

「GROW BREW HOUSE」の醸造長「岩立 佳泰」氏は、フランス料理を専攻として学び、結婚式場の調理師などをした経験があり、料理への造詣も深い方です。ワーキングホリデー制度を利用してカナダで働いた際、ビールの多様性や個性豊かさに触れ、その魅力に取りつかれました。埼玉県川口市のブルワリー「川口ブルワリー」にて、ビール醸造などを勉強。また、BAR「CASK AND STILL」の常連でもあり、「川本 将人」氏に、ビールへの思いを語ってきました。そのことが、「GROW BREW HOUSE」でのビールづくりに繋がりました。人とのコミュニケーションが大好きな「岩立 佳泰」氏は、ビール醸造をしつつ、可能な限りタップルームにも立たれます。そのため、ビールの作り手と交流しやすいブルワリーになるでしょう。

GROW BREW HOUSEのブルワー「岩立 佳泰」氏

ブルワリー名とログマークに込めた思い、目指すもの

ブルワリー名の由来は、”GROW(成長や育てる)”より「ビールを育てる」「まちを育てる」「人を育てる」の3つの意味、”BREW HOUSE(醸造所、BREWERYと同意味)”を合わせたもの。人的交流の潤滑剤を作る「まちのビール醸造所」として、ひとが繋がり、まちに集まる場所にする思いが込められています。

醸造所内には、ブルワリー名に込めた思いが掲示されている

ロゴマークは、GROWの読み「グロウ」の頭文字「グ」に、山形を組み合わせたデザイン。山形は上昇や成長を意味もあり、末広がりで縁起が良く、日本的な屋号です。そして、元材木店の建物を活用しているので、材木を組み合わせた屋根を連想させるデザインでもあります。

駐車場側からブルワリー入口付近に見えるロゴマーク、木材を使用して作られている

「GROW BREW HOUSE」は、川口市に住まう人々の安らぎの場と、少し自慢できる地場の特産品づくりを、目指しています。また、川口市の農産物をビール作りに生かし、季節感のある地元の味わいを提供。川口市を、ただ寝に帰るだけのベッドタウンではない、「住んで楽しい川口」の一助となれる様、全力で取り組んでいく思いの込められたブルワリーでもあります。

醸造設備の搬入~1stビールリリース

2019年2月23日には、醸造設備を搬入作業を実施。クレーン車を使うなど大掛かりの作業です。この作業は一般公開されており、近隣の方やビール業界関係者などが多数見学に訪れました。また、搬入作業とあわせて、電気・ガス・水道配管などの工事も進められたので、各種作業を行う業者の方は大忙し。「川本将人」氏と「岩立佳泰」氏も奮闘されていました。

醸造設備搬入日当日、奮闘中の「川本将人」氏と「岩立佳泰」氏

2019年3月に醸造設備の整備を続け、2019年4月に1stビールの仕込みに取り掛かりました。麦芽粉砕から発酵、そしての熟成の一連の工程を経て、2019年5月25日、遂にリリース。

1stビール「IPA#1」。外観は、オレンジがかった明るい琥珀色。ホップによる柑橘系の香り、強すぎず控えめの印象。また、モルトの香りも感じられます。口に含むと、その風味が複雑に広がり、そして、はっきりとした苦みを感じます。飲み口は重くなく、程よい炭酸感で、暑い日に良くあうビールです。ホップは、SimcoeとMosaicを使用とのこと。ABV6.5%、IBU40。

1stビール「IPA#1」

GROW BREW HOUSEのビールを楽しもう

1stビール「IPA#1」をリリースした「GROW BREW HOUSE」。リリース日当日は、開店15分経たずにカウンターが埋まり、その後も良い客入りでした。初対面の方とも気軽に打ち解け、一緒にビールを楽しめる良い雰囲気です。客層は近隣の方が中心で、地域に愛されるブルワリーを実現されている印象。今後もオリジナルビールを順次リリースされるので、是非「GROW BREW HOUSE」を訪れ、ビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、1stビールのリリース同日、姉妹店BAR「CASK AND STILL」では、2ndビール「Bitter#1」が提供されました。「Bitter#1」の提供方法はハンドポンプであり、英国風のリアルエールでオリジナルビールを楽しめます。「GROW BREW HOUSE」と「CASK AND STILL」は、お互い近い距離。両店とも訪れることをおススメします。

この記事が、素敵なビールとの出逢いに役立てば幸いです。


■GROW BREW HOUSE

営業時間:
[火~金] 17:00~23:00
[土日祝] 15:00~23:00
[定休日] 月曜日

WEBサイト:
http://home.att.ne.jp/alpha/caskandstill/grow_web/index_grow.html

FACEBOOK:
https://www.facebook.com/GROW-BREW-HOUSE-350022952211074/

INSTAGRAM:
https://www.instagram.com/grow_brew_house/

TWITTER:
https://twitter.com/BrewGrow

■CASK AND STILL

営業時間:
[月~金] 18:00~02:00
[土日祝] 18:00~02:00
[定休日] なし

WEBサイト:
http://home.att.ne.jp/alpha/caskandstill/

FACEBOOK:
https://www.facebook.com/CASK-AND-STILL-220010504720098/

※臨時休業や営業時間の変更の可能性もあります。
訪れる際は、事前にご確認をお願いします。


チケット販売は6月5日(水)12時まで! 日本とオレゴン州のブルワリーが夢の競演【Hood to Fuji 2019年6月8日(土)・6月9日(日) SPRING VALLEY BREWERY東京で開催】

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日本とオレゴン州のブルワリーとサイダリーがコレボレーションするイベント「Hood to Fuji」がいよいよ来週末に迫ってきました。ビールのラインナップも決定。あとは当日を待つだけです。

★イベントの紹介記事はこちらから

https://www.jbja.jp/archives/24613

ここでは、コラボレーションビールをご紹介していきたいと思います。

1.富士桜高原麦酒×Boneyard Beer

ビアネーム:オレゴンからの愛

スタイル:NE WEIZEN

ビールの説明:オレゴン産ホップのセンティニアル、メリディアンとドイツ産ホップマンダリナバーバリア等を使用。ボンヤードのIPAと富士桜のヴァイツェンが融合したホッピーでジューシーなヴァイツェンに仕上げました。富士桜史上最大量のホップを使用!

2.常陸野ネストビール×Breakside Brewery

ビアネーム:Cherry Gose

スタイル:Fruits Gose

ビールの説明:オレゴンのチェリーと日本の藻塩を使いフルーツゴーゼに挑戦してみました。

3.Y.MARKET BREWING×Cascade Brewing Barrel House

ビアネーム:Pacific Brim

スタイル:Fruit French Saison

ビールの説明:フルーツサワーを得意とするカスケードブルーイングとの話し合いの結果、今回はワイマーケットの新工場でフルーツセゾンを仕込みました。使用したのは、オレゴンで6月に旬を迎えるラズベリー。そして、すももやネクタリンのようなキャラクターを持つパープルプラム。ラズベリーの豊潤な香りとパープルプラムの甘酸っぱさが、セゾンのキレと爽やかな酸味と相まってこれからの季節にぴったりなビールが出来ました。太平洋の両端に位置するアメリカと日本、遠い地ながらも強い絆で結ばれた両社のコラボビールをグラスいっぱいに注いで乾杯!

4.SPRING VALLEY BREWERY×Culmination Brewing

ビアネーム:GIN’S BOTANICALS

スタイル:ジンボタニカルIPA

ビールの説明:Culminationは、ジンの貯蔵に使用した木樽でビールを熟成させた“Gin Barrel IPA”や、ジンのボタニカルを使用したダブルIPAを製造しています。そこから着想を得て、オレゴンの“Aviation Gin”の製造に使っているボタニカルをドライホッピングした、IPAタイプのコラボビールを造りました。Galaxy、Mozaicの効いたIPAに、独特なジンの香味が加わり、ドライ&スパイシーな味わいに仕上がりました。

5.舞浜地ビール工房 ハーヴェスト・ムーン×Ecliptic Brewing

ビアネーム:ナツコ

スタイル:Wheat Lager

ビールの説明:オレゴン州のアマリロ100%使用のウィートラガーです。おそらく他社はいろいろ手の込んだ感じで来ると思うので、私たちはシンプルに攻めてみたいと思っています。ネーミングは、夏の小麦ビールだから「ナツコ」です!

6.RISE & WIN Brewing Co.×Ex Novo brewing

ビアネーム:You’ve been Post(郵便ポスト)

スタイル:Berliner Weisse

ビールの説明:オレゴン産のラズベリーで仕込んだサワー。Ex Novoヘッドブルワーのライアン家のガーデンで育ったローズマリーをアクセントに。

7.Repubrew×Fort George brewery

ビアネーム:森の中のベェルリーナヴァイセ

スタイル:スパイスベルリーナヴァイセ

ビールの説明:私達はお互いのアイデアを絞り、ポートランドのフォートジョージからシダの根、トウヒの木を送ってもらいました。経験から、サワーリングしたベルリーナヴァイセに使用。マッシュ時に松の葉、シダの根をひき、ケトルサワーリングによるサワーリングしました☆

8.Far Yeast Brewing×Gigantic Brewing Company

ビアネーム:DAIDARABOT

スタイル:セゾン

ビールの説明:オレゴン産Crystalホップを大量に使用したホップ感溢れるジューシーセゾン。

9.伊勢角屋麦酒×Great Notion Brewing

ビアネーム:Isekado-Notion Ne IPA

スタイル:ニューイングランド IPA

ビールの説明:グレートノーションと言えば、Ne IPA(ニューイングランド.IPA)ですので、勿論、Ne をつくりました。HOPはオレゴン産 CrosbyのMosaic、amarillo、citra を使いました。アロマでは、今では輸出規制がかかった strata を使用し、パッションフルーツ、ベリー系も感じられます。オレゴンの香りをそのまま届けます!

10.箕面ビール×Hair of the Dog Brewing Company

ビアネーム:絆 “KIZUNA”

スタイル:キャンディースタウト<スペシャリティ・ビール>

ビールの説明:オレゴンの一番人気なチョコラティエ「Moonstruck 」のトッフィーとキャラメルを使ったスタウト。香ばしい焙煎モルトとキャンディのスウィートなアロマ、後味はドライな仕上がりのスタウト。新たな原料が織りなすハーモニー、私たちのフラッグシップのスタウトとは一味違った、優しく深みのあるスタウトです。

11.奈良醸造×Level Beer

ビアネーム:Summer Salt Gose

スタイル:Gose

ビールの説明:ケトルサワーを用いてサワーリングしたゴーゼに、オレゴン産のPinot Noirのフレバーソルトを使用しました。爽やかな酸味とほのかな塩味に、Pinot Noirの香りが重なりつつも、ドリンカビリティの高いビールです。

12.横須賀ビール× Little Beast Brewing

ビアネーム:YOKOSUKA SMOKED HONEY SAISON

スタイル:セゾン

ビールの説明:オレゴン産の桜の木のチップで燻製した蜂蜜を使用。スモーク香とフルーティーな酵母由来の味わいのセゾンです。日本、ポートランドともに大御所ばかりなので、緊張しますね(笑)新米ブルワリーなので、元気よく行きたいと思います!

13.NORTH ISLAND BEER×NEW HOKKAIDO BREWING

ビアネーム:BLANC I.P.A.

スタイル:Fruit I.P.A.

ビールの説明:Hood to Fujiイベント用コラボビール。Pinot Grisの葡萄本来の香りにNelson Sauvin & Meridianの白ワインを感じさせるアロマを相乗効果で狙いました。流行りのBRUT I.P.A.ではなく、敢えてボディは残してバランスを取る設計です。米と小麦は複数の糖由来による複雑さを、イーストは弊社定番商品I.P.A.で使い慣れているAmerican ale yeastを添加しました。名前のBLANC I.P.A.(ブラン I.P.A.)の由来は白ワイン品種であるPinot GrisとTomasが描く北海道のイメージ(=雪の白)を掛けています。スタイルとしてはフルーツI.P.A.と記載しましたが、フルーツビールではなく、ワインとビールのクロスオーバーを目指して仕込みました。また、コンセプトとなるワイン(wine)はホップの蔓(bine)にも掛けた言葉遊びとなっています。

14Son of the Smith×Reverend Nat’s Hard Cider

サイダーネーム:Yaoyorozu aka A LOT

スタイル:ホップサイダー

サイダーの説明:1946年に真澄で生まれ代々伝わってきた酵母 7号。前作 Yaoyorozu aka 8millionに続いて、今年は、この伝統ある日本酒酵母で発酵したホップサイダー Yaoyorozu aka A LOTをリリース。自社栽培のリンゴは、グラニースミス、ゴールデンラセット、ドルゴクラブ。ホップには、オレゴン産 モザイクを使用。サノバスミスと同じリンゴのブレンディングと、Rev Nat’sのホップワーク。酵母由来のフルーティーな吟醸香、モザイクホップのハーバルな香気、爽快なりんごの果実味が調和した味わい。

15.湘南ビール×Ruse Brewing

ビアネーム:Juicy Orange IPA

スタイル:フルーツ ジューシー IPA

ビールの説明:ポートランド産のモルトとホップ、地元産のオレンジと米を使用したジューシーなフルーツIPAです。

16.志賀高原ビール×Upright Brewing

ビアネーム:COFFEE & DONUTS

スタイル:Coffee Saison

ビールの説明:ポートランドの JUNIOR’S ROASTED COFFEE がローストした、Dur Feres というエチオピアのコーヒー豆をつかったセゾン。懐かしいドーナツと風味豊かなスペシャリティコーヒーを組み合わせたような、穏やかでホッとするファームハウスエールです。

17.平和クラフト×Von Ebert Brewing

ビアネーム:Berry collage farmhouse ale

スタイル:farmhouse ale + Oregon berry & fennel

ビールの説明:コラボレーション先であるVon ebert のブルワー Samの得意なファームハウスエールにオレゴンの特産であるベリーとフェンネルを加えて梅雨のジメジメを吹き飛ばす爽やかな味わいに仕上げました。アジサイを思わせるきれいなピンク色のビールです。

どこのブルワリーも個性のあるビールばかりです。早く飲んでみたいです。次があるかわからない組み合わせですから、この機会を逃すと飲めないかもしれません。当日は、各ブルワリーの醸造家たちも会場にいらっしゃいます。「この香りを出すためにどのタイミングで原料を入れたのか?」「他のビールを飲んだ感想は?」「次にコラボレーションしてみたいブルワリーはあるか?」など実際に色々聞いてみると、楽しさは倍増すると思います。

また、9,000円の飲み放題チケット(VIPチケットは12,000円)を購入すれば、Fort George breweryおよびGreat Notion Brewingのビールも飲むことができます。

★詳細は、Pass Marketのチケット購入ページをご覧ください。チケットの販売は、6月5日(水)12:00までです。来場を予定している方は、お買い忘れのないようご注意ください。

日本とオレゴン州のブルワリーによる夢の競演。今週末は、SPRING VALLEY BREWERY東京で夢のビールを堪能しにいきませんか?

◆Hoot to Fuji イベント概要

日時:2019年6月8日(土)~6月9日(日)

時間:6月8日(土) 11:00~14:00 / 15:00~18:00 / 19:00~22:00 6月9日(日)11:00~14:00 / 15:00-18:00 ※時間ごとに区切られた「完全入れ替え制のイベント」。

会場:SPRING VALLEY BREWERY東京

チケット販売:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/012bih10754ht.html

運営:株式会社RETTY

企画:TRANSPORTER BEER MAGAZINE

Homepage:https://hoodtofuji.com/

Facebook:https://www.facebook.com/pg/HoodtoFuji/events/?ref=page_internal

 

【JBJAChannel】Highbury-the home of beer-安藤耕平氏ロングインタビュー ビール人生を語っていただきました!

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ビールに愛された皆さまへ!

先週に引き続き、今回のJBJAChannelでは、Highbury-the home of beer-でLandloadである安藤耕平氏にインタビューをしております。

安藤氏はとても熱い情熱の持ち主で、そしてビールにとても精通しています。Highbury-the home of beer-のオーナーで店長であるだけでなく、ブルワーとしての経験も豊富です。どうして、彼がそのようになったか・・・というお話を、じっくりたっぷり聞いております。
明るく気さくな安藤氏なので、親しみをもっている方も多いことでしょう。その裏側で、どんな経験を積んできたのか、今回のインタビューで、彼の言葉を、声をじっくり聞いてみて下さい。紙媒体で読むこともあるかもしれませんが、彼自身の言葉を聞いていると、ぎゅーっと詰まった熱い思いが伝わりますよ。

Highbury-the home of beer-は新宿御苑前にある、英国スタイルのパブです。でもただの英国風のパブではありません。そこにあるのは、普通では手に入らない知識と経験、そしてとてつもない熱意から練り上げられた、カスクエールのエンジンルームがあるパブです。ぜひ、皆さんも一度は足をお運び頂き、安藤氏の熱い気持ちを体感し、素晴らしい英国スタイルのパブを体験して頂きたいですね。

Highbury-the home of beer-
公式サイト http://highbury-international.com/

そして、来週は引き続きHighbury-the home of beer-での面白動画です。私の大好きなヱビスビールを注ぎます。安藤さんも、ヱビスビールが大好きだそうです。大好きを通り越して、すごいです。彼にはすごい技があります。どうすごいのかは、動画を見ていただきたい。あ、これは来週の予告です。今週のインタビューも、少し長めですが、じっくりゆっくり、楽しんでください。

JBJAChannelでは、チャンネル登録をお願いしております。そして、ぜひ「いいね!」もお願いします。

街の外も内もつなげるコミュニティブルワリー【ブルワリーレポート 遠野醸造編】

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岩手県遠野市。ビールが好きな人ならば、ここがホップの産地であることは周知のことだろう。しかし、農家の高齢化や担い手の減少により生産量はピーク時の229t(昭和62年)から43t(平成30年)とピークの5分の1まで減少している(※1)。生産者減少の課題を解決するため、民間企業、ホップ生産者、行政、そして地域の人々が一体となって立ち上げられたプロジェクト「Brewing Tono」。その流れの1つとして2017年11月に誕生したのが「株式会社遠野醸造」である。クラウドファンディングでは目標金額の1.5倍を超える800万円近い支援を集めて醸造設備を導入。オリジナルビールの販売を2018年5月3日から開始した。先月、1周年を迎えた彼らが、いま何を思っているのか。現地で聞いてきた。

1 BEER EXPERIENCE株式会社の資料より

計画以上の来店に賑わった1年

-:ゴールデンウィークには1周年祭も開催しました。改めて振り返るとどのような1年でしたか?

大田睦氏:苦労しました(苦笑)。はじめてみると色々と課題が出てきましたね。それをどうやってクリアしていくか。そこが大変でした。

田村淳一氏:太田さんは醸造しながらお店で料理も担当しているので、料理の仕込みとか大変だったと思います。

太田氏:醸造だけではありませんでしたからね。

袴田大輔氏:メニューも考えないといけなかったですしね。

太田睦氏 代表取締役/醸造責任者
大阪府出身。数理工学専攻の工学博士。NEC、パイオニアなどで研究職に従事し、プラズマテレビなどの開発を行う。2017年、Next Commons Lab遠野にブルワーとして参画。全国30箇所以上のブルワリーを巡り、3つのブルワリーで醸造研修を受ける。遠野醸造では主にビール醸造、品質管理、レシピ開発など、醸造に関する業務全般を担当する。【遠野醸造HPより引用】

-:ブリューパブという形態ならではの大変さだと思います。オリジナルビールの販売開始からすぐに夏場を迎えました。在庫が少なくなることはありましたか?

太田氏:昨年は、常に在庫が少ない状態でした。8月末の「遠野ホップ収穫祭」の後は、冷蔵庫のなかが空っぽになりました。

-:ちょうど収穫祭の後に伺ったときに空の冷蔵庫を見せてもらったのを覚えています。

太田氏:今年は、在庫を確保できるように醸造計画を立てて進めています。

-:袴田さん、田村さんはいかがでしたか?

袴田大輔氏:私はお店の運営を中心にやってきました。総合的に1年目としては良かったと思います。私たちが想像していたよりもお客様に多く来店してもらえましたし、様々なメディアからも注目していただけたおかげで事業計画よりも1.5倍を超える売り上げを上げることもできました。

袴田大輔氏 代表取締役/経営・営業責任者。
青森県出身。2012年、株式会社ファーストリテイリングに入社。ユニクロ店長として店舗のマネジメントや新店舗の立ち上げに携わる。2016年、Next Commons Lab遠野にブルワーとして参画。オリジナルのビアツーリズムの企画や、クラフトビールをテーマにした地域密着型のイベント企画を行なっている。遠野醸造では主に経営管理、ブルーパブの運営、ビールの営業・販売を担当する。【遠野醸造HPより引用】

田村氏:需要的なことも課題もちゃんと見つかって、それに対してアプローチができているので私も良い状況だと思います。

地元に愛されるビールを目指して品質に向き合う日々

-:ビールのラインナップを見るとホップの産地にもかかわらず、ホップの効いたビールが少ない印象です。これは何か意図があるのでしょうか?

太田氏:これはですねぇ、どういった戦略でいくか考えましたね。私たちの課題として醸造経験が浅い。まずは美味しいと思ってもらえる品質を継続してできるようにならないといけませんでした。

田村氏:スタンダードでドリンカブルなビールを継続的につくれるようになることが目標でした。

太田氏:最初からニッチなスタイルは考えなかったです。それは2年目以降のチャレンジだと思っていました。実際に品質が不安定な時期もありました。クオリティを継続的に安定させる課題をクリアしていかないと次には進めないですね。

田村氏:それと遠野の人たちのことを考えてやってきましたから「地元の方が飲まないビールだったら意味がないよね」という話はしました。

-:飲んでくれる人がいなければ成り立たないですからね。でもホップの産地とはいえ、ピルスナー以外のビールに馴染みがない地域だった思います。地元のお客様の反応はどうでしたか?

太田氏:メニュー表を見て、どんなビールかわからないから「とりあえず一番搾り」というお客様もいます。そういった方には、「一番搾り以外はここでつくっているビールですよ」とご案内して、どんな味わいが好きなのかをヒアリングして提供するようにしています。飲まれると「美味しいねー」って反応してくれますよ。

袴田氏:飲む機会がなかっただけなんですよね。

-:なるほど。今は定番ビールというのは?

太田氏:「ペールエール」「ESB(EXTRA STRONG BITTER)」「スタウト」「しおツェン(ヴァイツェン)」の4種類ですね。

田村氏:しおツェン(※1)が定番になっちゃった(笑)

一同:(爆笑)

1 昨年まで遠野醸造にインターンに来ていた子がつくったビール

左からセッションIPA、しおツェン、ハスカップヴァイツェン(限定)、YOSHIHIRO BRAGGOT(1周年限定)。

遠野の人たちと共存し、築き上げた信頼

-:地元との方たちとの関係づくりはいかがでしたか?

田村氏:外からきた私たちなので、「1年続くのか?」という目もありました。そのうえ今までにない「ブリューパブ」ですから。どうしてもイロモノ的な感じになりますよね。

-:若い世代が何か起業したりするのは少ない地域なのでしょうか?

袴田氏:遠野は割合にある方だと思いますよ。

田村氏:昔の地ビールブームが衰退していったイメージも残っていると思います。でも飲みに来た地元の人たちが、他の人たちに「美味しかったよ」と伝えてくれることで少しずつ認知されるようになってきました。

-:遠野醸造はブリューパブを始めるにあたり、椅子を地元の人と製作したり、元の酒屋さんの雰囲気を残したりしました。人やモノを大事にし、街の人と共存していく気持ちが伝わったから受け入れられるまでが早かったと感じています。

太田氏:街のなかにも新しいことに関心をもってくれやすい方とちょっと距離を置く方と色々いらっしゃいます。はじめに彼(袴田氏)が月に1回クラフトビアナイトという企画で「クラフトビールってこんなに美味しいのがあるよ」と啓蒙活動をしてくれていました。コミュニティの土台となる活動をしてくれていたことは大きかった。関心を持ってくれる人たちと一緒に始めるということは大事でしたね。

田村氏:今では「ハスカップを使いませんか?」と地元の方たちが相談に来てくれる場所になっていて良い流れができていると思います。

-:それだけ遠野醸造が地域から信頼されていると感じます。

袴田氏:1年間しっかりやってきたからこそ、地元の方から認めてもらえるようになったと思います。

田村淳一氏 代表取締役/渉外・会計責任者
和歌山県出身。2009年、新卒で株式会社リクルートに入社(後に分社化に伴い株式会社リクルート住まいカンパニーへ)。新規事業の収益化と拡大、地場大手不動産仲介会社へ広告を軸とした経営コンサルティングを担当。2016年、株式会社Next Commonsの創業メンバーとして参画。また、一般社団法人Next Commons Labで他地域での立ち上げ支援も行っている。遠野醸造では主に会計業務、渉外業務、経営に関するアドバイザリー業務を担当する。【遠野醸造HPより引用】

ビールの里の中心地に

-:遠野では「ホップの里からビールの里へ」をテーマに街づくりをしています。皆さんの役割はどんなところにあるのでしょうか?

田村氏:「ビールの里」を掲げたときに、まちの中心にシンボル的なものが何もありませんでした。そこにブルワリーができてビールが飲める場所を提供できるようになったことは大きかったと思います。駅からも近いので遠野以外からも飲みに来る方が増えました。お客様が宿泊することで、地元にも還元できるようになりましたし、少しずつ存在感が出てきたと感じています。

太田氏:実際に関わる人たちが集まる場所にならないといけません。遠野以外の場所から来た人も「あそこに行けばビールの里が体感できる」という象徴でなければいけないと思います。

-:市内外から人が集まってくるので、コミュニティブルワリーとしての役割が果たせていますね。

袴田氏:そうですね。徐々にですけど。地元の方が日々の生活のなかで利用してくれるようになってきました。

田村氏:ビールの里構想を進める起点になれたのは大きいと思います。私たちを通じて、つながりが生まれていく。そんな場所になっているのは意味のあることですね。

-:いい場所になっていますよね。駅から近いのもいいです。

袴田氏:はい。これはもう奇跡ですね。物件を探しているなかで、たまたまこの前を歩いていたら前日までなかった賃貸の看板が目に入って。

太田氏:紹介された場所によっては、車じゃないといけないところもありましたすから。それを考えたら本当に幸運でした。

店内の風景。醸造所はお店の奥にある。

-:偶然だったんですね。それと市役所がすぐ近くにあるので、プロジェクトを進めるときに便利ですね。

田村氏:そうですね。最近は、電話じゃなくて直接来て打ち合わせをすることも多いです(実は取材中も市役所の職員が来ていた)。地域の食材を使ったビールやイベントを1つずつ丁寧に対応していくことで地域にとって大事な存在になるし、それがビールの里構想につながっていきます。

太田氏:街の人と一緒にビールのレシピを考えてつくることができれば、「このビールは俺がつくったんだ」と身近に感じやすくなると思います。そうなればビール文化に厚みが増してくると思います。ホップの生産を基本にしながら文化の厚みをつくっていくのが私たちの役割だと思っています。

品質の安定化とコミュニティスポットとしての進化を目指して

-:現在の課題は何かありますか?

田村氏:きちんとしたクオリティのビールをつくり続けられるかが1番の課題ですね。

太田氏:そこが1番ですね。自分自身のキャリアもまだ浅いので、トラブルも1つずつ経験を積んで対応できるようにならないと。

田村氏:見た目はベテランですけどね

一同:大爆笑。

袴田氏:2人が話をしたように醸造の失敗もありました。常に自分たちが納得いくビールがつくれるようになることは課題ですね。あとは冬場の来店者数が落ち込んだところを今年はどうやって乗り越えていくかですね。

醸造設備。1回の仕込み量は250L。発酵・貯酒タンクは4本。月4回のペースで仕込みを行っている。

-:やはり冬場は厳しいですか……。

田村氏:かなり寒いですからね。観光客もグッと少なくなりますし、地元の人も外に出なくなります。でも1年やってきたことで、サイクルもわかってきました。

-:将来的にボトル販売とかは考えていらっしゃるのでしょうか?

袴田氏:選択肢としてはあると思います。

太田氏:今の規模ですと夏場は外販する余裕はないですね。外販するなら地元での販売量が落ち込む冬場ですかね。そこは考えていかないといけないかな。

-:冬場なら遠野醸造のビールが外販されるチャンスがあると。

袴田氏:お土産需要もあるので、その辺りの対応もできるようにしたいですね。

-:地元の方だとグラウラーの利用が普及してきているとのことですが、旅行で来た人でグラウラーをもっている人はビールファン以外にはなかなかいません……。

田村氏:週末は車で来た観光客の方から「ボトル販売はないんですか?」って聞かれますからね。

遠野醸造のグラウラー。車での移動が中心の地域で、ボトル販売をしていないブルワリーへ行くときには必須アイテムになりつつある。

-:他に挑戦してみたいことはありますか?

太田氏:収穫したてのホップを使ってビールをつくれるのは、うちの強みです。今年はフレッシュホップを使ったビールを最大限つくっていきたいと考えています。新鮮なホップでどれだけ仕込めるか。そこに挑戦していきたいですね。

袴田氏:最近は、若い世代のホップ生産者が、「自分たちが育てたホップがビールになるとどんな風になるのか? 醸造にも関わってみたい」という要望もありますので、連携しながら進めていきたいですね。

太田氏:将来的には、「○○さんが育てた△△の品種を使ったビール」と遠野醸造がショールーム的な役割を果たしていきたいですね。そういう形でホップの産地に貢献していけたらいいですね。

-:飲んだ人から「○○のような香りのあるホップをつくってほしい」という要望から試験栽培がスタートする可能性もありそうですね。

田村氏:そうですね。

袴田氏:経営面では、健全なビジネスモデルを構築することですね。そのなかで、今計画を進めている3つ目の新しいブルワリーだったり、ホップとビールのミュージアムだったり遠野に生まれる新しい動きに関わっていければと思います。

太田氏:ビール醸造を学べる環境もつくれたら素晴らしいなと思います。

袴田氏:そのために1番大事なことは、地元の方たちから支持されるか。今はメディアに取り上げてもらう機会が多く、観光地的な感じになっていますけど、将来を考えていくと地域の人たちがクラフトビールを理解してくれて、自分たちのビジョンに共感して飲みに来てくれる状態をつくらなければブルワリーを継続していくことは難しいでしょうね。

田村氏:これから先、お店で使う食材やビールの原料も遠野産のものに変えていきますし、そうした積み重ねが大事だと思います。直接の関わりは薄いかもしれないけど、接点がある人たちが増えると私たちのファンになってくれる方も増えてくると思います。

-:コミュニティブルワリーの大事なところですね。

田村氏:遠野醸造があって良かったと思ってもらえるようにならないと。地域活性をやっているから応援しようではなくて、遠野醸造で美味しいビールを飲むことで楽しい体験ができて生活の質が上がる。そんな場になりたいですね。

-:これからの活躍も期待しています。今日はありがとうございました。

「ビールの里」の玄関口ともいえる遠野醸造。この3人が皆さんを待っている!

◆遠野醸造 Data

住所:岩手県遠野市中央通り10-15

電話番号:0198-66-3990

Homepage:https://tonobrewing.com/

Facebook:https://www.facebook.com/tonobrewing/

東京都文京区「カンパイ!ブルーイング」~街のアイコンとなるブルワリーへ~

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2019年4月、東京都文京区に新しいブルワリーが誕生しました。その名は「カンパイ!ブルーイング」。2019年5月28日には、併設クラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」が正式オープンし、オリジナルビールを味わうことが出来ます。「カンパイ!ブルーイング」の魅力と、その想いをお伝えします。

カンパイ!ブルーイング

「カンパイ!ブルーイング」は、東京都文京区と新宿区との境付近にあり、住所は文京区関口となります。交通アクセスは、東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅から徒歩約6分、東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩約5分、都電荒川線 早稲田駅から徒歩約5分の距離。神田川沿いの桜並木に面した、木材を使った優しい外観の3階建ての建物にあります。1Fがクラフトビアバー、2Fと3Fが醸造所となっています。

(左)カンパイ!ブルーイング外観、(右)神田川の桜並木

1F クラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」

1Fのクラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」は、渋谷や神楽坂でワインバー「ZOOGUNZOO」を経営する「株式会社ジップザフューチャーズ」にて運営されています。コンパクトな店内には、カウンターが9席、左手奥にテーブル4席。店内に入ると、U字型に取り付けられたタップスタンドと8つのタップが目に入ります。もちろん、「カンパイ!ブルーイング」のビールを味わうことが出来ます。将来的には、ゲストビールも繋げる可能性はあるとのこと。2019年5月28日オープン。

クラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」

キッチン設備は、コンパクトながら充実しています。ビールに良くあうフィッシュ&チップス、生ハムやチーズをつかった料理はもちろん、金沢直送の鮮魚を使った料理、オーストラリア産のワニ肉やカンガルー肉を使った料理など、個性的な料理を提供。オリジナルビールとのペアリングを、たっぷり堪能できます。

(左)アスパラベーコンソテー、(中)カンガルー串焼き、(右)金沢直送鮮魚カルパッチョ

3Fと2F 「カンパイ!ブルーイング」の醸造所

3Fには、スロベニア製Brewiksの槽2つ(糖化、濾過、煮沸、ワールプールを交互に液を移送して実施)、モルトの冷蔵庫、麦芽粉砕装置が設置されています。モルトの搬入は、3Fまでウインチで持ち上げる仕組みがあり、省力化を実現。1回の仕込量は、約300Lとのことです。2019年4月2日醸造免許取得。

スロベニア製Brewiksの糖化槽と煮沸槽

2Fには、スロベニア製Brewiksの発酵タンク4基(満容量約420L)、グリコールチラー(温度管理用の冷却装置)、ケグ用冷蔵庫が設置されています。縦長のタンク4基が、コンパクトなスペースに収まっている様は壮観です。ワールプール後の麦汁は、3Fの床から2Fの天井へ貫く配管を用い、重力も利用して移送。効率を考えた醸造所設計です。

(左)発酵タンク4基、(右)3Fから2Fへの麦汁を移送する配管

2F奥には、ケグ(ビール樽)用のプレハブ冷蔵庫があり、ビールの保管と熟成を実施。この冷蔵庫は、空冷式サーバーの一部でもあり、1Fのタップスタンドへのライン(配管)が繋がっていて、温度管理をしっかりしたクラフトビールを提供します。

(左)ケグ用の冷蔵庫、(右)1Fのクラフトビアバーのタップへつながる配管

街のアイコンとなるブルワリーへ

ビールを好きになったきっかけは、ドイツ在住経験

醸造所をマネジメントする「荒井 祥郎」氏は、1990年代後半に北ドイツに約2年半、在住していました。その時、街角にあるブロイハウス(ブリューパブ)で、そこで作られたビールを気軽に味わえるライブ感、街によってビール文化が異なることに、衝撃を受けました。まるでブルワリーを基点に、その街に楽しいことが提供されている様なワクワク感も感じられました。このことが、ビールを好きになるきっかけになったとのことです。

醸造所をマネジメントする「荒井 祥郎」氏

ビールづくりを通じた街づくり

日本に帰国後、都市計画に関する仕事に就職。日本各地の都市で、地域の市民や行政と協力し、10年後や20年後の将来を見越した「街づくり施策等の立案」に関わってきました。なお、第一次ビールブームが終わった後は、ビールとは少し遠ざかっていたとのこと。2014年頃、再び迎えたビールブームの中で、クラフトビールを手にする機会があり、『全然違う味わい、美味しい!』と感じられました。都市計画は、とても大きな仕事ですが、結果が見えるのは10年単位先。あまりに長すぎて、もどかしさを感じていました。一方、ビールはエール系であれば、仕込~発酵と熟成期間を含めても、最短で約1月程で製品になります。「荒井 祥郎」氏は、ビールづくりを通じた街づくりをしたいと思い、ビール醸造について専門家から学びました。その後、埼玉県志木市のSHIKI BEERで研修を受け、東京都文京区にブルワリーを開くことに至りました。

醸造設備について説明する「荒井 祥郎」氏

街のアイコンになるブルワリーを目指す

ブルワリーのある文京区関口から江戸川橋駅周辺は、印刷業の企業が集まる地域です。近年は、時代の変化で廃業する会社もありますが、それでも小規模の印刷業の工場や事務所が多数あります。マンションなど住居向け建物は増えており、この土地で暮らす人は増加の傾向です。また、アートのギャラリーなども点在しており、クリエイターなどの活躍の場になりそうな雰囲気もあります。「荒井 祥郎」氏は、かつて住んだ北ドイツの街のブルワリーの様に、この土地に住む人、働く人、活躍する人の交流の場として、ブルワリーを街づくりに役立てようと考えられています。

街のアイコンとなるブルワリーを目指す、「荒井 祥郎」氏

カンパイ!ブルーイングのクラフトビール

2019年5月26日、オープニングレセプションが行われ、オリジナルビール2種が同時に提供されました。来客数は、近隣の方を中心に約200人にもなり、地域からの期待の高さを伺えます。ビールの銘柄には、ブルワリーがある文京区、隣接する新宿区にある坂の名前が使われており、地域に目を向けていることが分かります。

1stビール 胸突坂IPA

ビアスタイルは、WIPA(Double IPA)。外観は琥珀色。ホップによる柑橘系の香り。口に含むと、その風味と苦味を感じます。苦味は、しっかりしている印象。アルコール感も良く感じ、飲み口はやや重めです。ABV8%。胸突坂は、文京区目白台一丁目にある坂。かなりの急勾配のため、途中に休憩所が設けられるほどです。飲み口の重さと、しっかりとした苦みのあるビールに相応しい名前です。

胸突坂IPA

2ndビール 神楽坂セゾン

ビアスタイルは、SAISON。外観は金色。酵母由来のフルーティで華やか香り。口に含むと、その風味が爽やかに広がります。苦味はあまり感じません。後味はドライでスッキリ。飲み口は軽く、とても飲みやすいです。ABV6%。神楽坂は、新宿区の外堀通り交差点(飯田橋駅の西側付近)から大久保通り交差点付近までの早稲田通りの坂。華やかな通りと、路地には風情漂う神楽坂の街、そのイメージにあうビールです。

神楽坂セゾン

カンパイ!ブルーイングのビールを楽しもう!

「荒井 祥郎」氏は、当面はベルジャンスタイルやアメリカンスタイルのビールを主に醸造し、今後ラインナップを充実していくとのことです。気温が上がって暑くなる時期、ビールを美味しく味わうには適した季節。是非、クラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」を訪れ、「カンパイ!ブルーイング」のビールを楽しまれてはいかがでしょうか。

この記事が、素敵なビールとの出逢いに役立てば幸いです。


■グランズー”Granzoo”

営業時間:
[月~土] 17:00~23:30(L.O.23:00)
[定休日] 日曜・祝日

■カンパイ!ブルーイング

FACEBOOK:

https://www.facebook.com/kanpaibeer/

※臨時休業や営業時間の変更の可能性もあります。
訪れる際は、事前にご確認をお願いします。

【参加ブルワリー受付中】凍結粉砕ホップについて学べる勉強会「ホップセミナー東日本」 2019年6月27日(木)開催

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6月に入り、ビールの原料であるホップもぐんぐん成長する時期を向かえました。

早いところでは来月に収穫を予定している畑もあります。秋ごろには今年収穫されたホップを使ったビールの登場が今から楽しみです。

今回は日本産ホップ推進委員会からブルワリー向けの勉強会のお知らせです。

★ホップセミナー東日本 2019★

【日時】2019年6月27日(木) 13:30~17:00

【場所】スプリングバレーブルワリー東京(2F)(東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山内 アクセス:https://www.springvalleybrewery.jp/pub/tokyo/

【受付開始】13:00~

《セミナー・タイムスケジュール》

13:30~13:35 日本産ホップ推進委員会ご挨拶

13:35~13:45 Fresh Hop Fest(FHF)全体概要説明

13:45~14:05 第一部:凍結粉砕ホップの特徴について 講師−キリンのホップ博士 村上敦司氏

14:05~14:15 質疑応答

14:15~15:45 第二部:凍結粉砕ホップの使用方法について(試飲を含めたディスカッション)ファシリテーター−SVBマスターブリュワー 田山智広氏

15:50~16:00 凍結粉砕ホップIBUKIの購入方法について

16:00~16:10 日本産ホップ推進委員会よりご連絡

16:10~17:00 懇親会 ★任意参加(17:00終了)会費−1人 2,000円

※多少変更になる場合もございますが、予めご了承下さい。

昨年の勉強会の様子

参加を希望されるブルワリー様は6/22までホップセミナー東日本 2019 参加申込フォームへの入力が必要となります。

【参加申し込みフォームはこちらから】

2018年にご参加いただいたブルワリー様の入力フォームはこちらから
2019年新規に参加いただくブルワリー様の入力フォームはこちらから

FHFには、すでに昨年を超えるブルワリーの参加が決定しているとのこと。しかし、「さらなる日本産ホップ普及のため、1つでも多くのブルワリー様のお力が必要」と日本産ホップ推進委員会では継続してブルワリーの参加を呼び続けています。

●フレッシュホップフェスト新規お申込みはこちらからすることができます。

なおご不明な点、ご質問等ございましたらinfo★japanhop.jpまでお問いあわせください。

※ ★の部分を@に変えて送信ください。

繰り返しになりますが、参加締め切りは6/22までです。よろしくお願いします。

【ビールのある風景in岩手②】ビールも人生も楽しもう! 北上市のさくらブルワリーを訪問してきました。

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岩手県北上市。岩手県の南西部に位置し、人口9万人超。県内では5番目に人口の多い市です。東北地方有数の流通・工業集積地であり、岩手県の中では数少ない人口増加地域です。その反面、東京駅を出発した新幹線のはやぶさの多くは、仙台駅に停車したあと盛岡駅まで止まらず、北上駅は通過してしまうので旅行者には印象に残りにくい場所かもしれません。
北上駅から行ける北上展勝地は、東北有数の桜の名所として知られ、「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」に数えられています。2キロにわたる桜並木の他にも、約150種の様々な桜が園内に1万本あると言われ、4月中旬から5月初めまで楽しむことが出来ます。
桜が散ってしまった後の5月、北上市を2度訪問してきました。目的は北上市にあるさくらブルワリーのビールを現地で飲むこと、そしてイギリス人醸造家のスティーブン・マイケル・バットランドさんに会うことでした。

最初の訪問はゴールデンウィーク最終日の昼。北上駅から約2キロのさくらブルワリーまで歩きました。


11時から17時まで営業、以前はブルワリーが2階部分で、洒落たカウンターがあったという情報を得ていたのですが、実際に行ってみると、ここでは瓶ビールの販売のみとのこと。スティーブンさんも不在でした。
飲む気満々で歩いてきたのでちょっと残念でしたが、それでも初めて見る瓶ビール「展勝地さくらエール」と「羽山ラガー」の2種類を購入することが出来ました。

4日後の土曜日の夕方、再び北上駅へ。今度は、駅から500メートルほどの「エールハウス ロビンフッド(Ale House ROBIN HOOD)」へ向かいました。さくらブルワリーのビールが飲める専門店です。
18時の開店近くにお店付近をうろうろしていたら、ちょうどスティーブンさんとバッタリ。今までもイベントではお会いしたことがあったのですぐにわかり、お店に入れていただきました。

その日飲めるビールは、ボードにマグネットで印がついています。今日は6種類。

せっかくなので、飲み比べ4種を注文。上から、展勝地さくらエール、ケルシュ1918、イングリッシュポーター、ロイヤルレッドエールでお願いしたら、ロイヤルレッドエールが一杯分なく終わってしまったとのことでサービスしていただきました。その代わりに、飲み比べにはトリプルホップアメリカンペールエールを追加しました。

おつまみにはスパニッシュソーセージを注文。目の前でじっくり焼いて提供してくれました。

終わってしまったロイヤルレッドエールの代わりに、新しくボストンブラウンセッションエールをつないだとのこと。最初に味見したスティーブンさんが「本当に出来がよくて美味しい」とのことだったので、単独で追加。

こうしてビールを飲みながら1時間あまり、じっくりとお話しをすることが出来ました。もちろんビールの話もしましたが、それ以外の話のほうが圧倒的に多かったような気がします。
ビール造りに加え、アクセサリーショップの経営、シェフの経験も豊富というマルチなスティーブンさん。さらに新たにビール以外で手掛けはじめたことがあって、とても忙しそう。

でも、どんなに忙しくてもこのお店を臨時休業しようとは思わないとのこと。理由ははっきりと「好きだから」。そして、「もし今日休んだら困ったでしょう?」と笑うのでした。
「お金だったら都会でお店をするほうがいいかもしれない。でも、お金じゃない。好きな場所で好きなことをするのが一番」との言葉から、ビール造りもそれ以外のことも、本当に楽しんでいるんだな…というのが伝わってきました。

もちろん、ビールも美味しかったのですが、本音で語るスティーブンさんとじっくりお話し出来た時間がとても貴重でした。私事ですが、東京を離れ4月から始めた新生活に「素敵」という言葉のエールをいただくことも出来ました。
人生で新しいことを始めようとしているとき、何かを迷っているとき…エールハウス ロビンフッドに飲みに行くと、もしかしたらヒントと勇気をもらえるかも…そんな素敵な場所が、北上市にありました。

川崎のブルワリーが勢ぞろい!川崎クラフトビアガーデン 7月5日(金)、6日(土)開催!

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ビールに愛された皆さまへ!

このところ、川崎がクラフトビールに熱い街だってことは、ビール好きな皆さまならご存知かと思います。今日は、川崎のクラフトビールが一堂に会する、素晴らしいビールイベント星降る七夕 川崎クラフトビアガーデンin鹿島田をご紹介いたします。

JR南武線の鹿島田駅の駅前広場にて、7月5日(金)、6日(土)の二日間、
5日は16時~22時の夕方から夜の時間帯、6日は12時~19時と昼から夕方までずっと楽しめる、
ビールとフードと遊びに溢れたイベントです。

一万人を集めた鹿島田の七夕夜店

鹿島田駅前では、30年以上も続いていた七夕夜店という大人気イベントがあり、この地区最大のお祭りとして1万人もの集客があったのです。ところが、駅前の交通事情や安全面など考慮し、惜しまれながら2015年に一旦幕を下ろします。

そんな中で、再び川崎を、この街を盛り上げたいという熱い志をもった有志が立ち上がり、鹿島田駅前の広場を使って、「星降る七夕 川崎クラフトビアガーデンin鹿島田」という新しい七夕イベントが開かれることになりました。

 

川崎のブルワリーが勢ぞろい!

注目すべきは、腕に覚えのある小規模醸造のブルワリーが勢ぞろいするところです!

・鍵屋醸造所 http://keycorporation.co.jp/

・東海道BEER川崎宿工場 https://tokaido.beer/

・TKBrewing http://tkbrewing.com/

・ブリマーブリーイング https://www.brimmerbrewing.com/ja/

どうですか!? オール・川崎が大集合ですよ!どんなビールが飲めるのか、今からワクワクしますね。

それぞれのブルワリーからのビールリストの発表はもう少し先になると思いますが、ぜひ特設ページを見ていただき、最新情報をチェックしてくださいね!

https://www.facebook.com/KAWASAKIクラフトビアガーデン-378155292826181/

当日は、ビールとフードだけではなく、DJによる音楽やその他さまざまな催しが企画されており、大人も子供も、ファミリーで、カップルで、グループでもお一人様でも、ビールと笑顔があふれる素敵なイベントになることでしょう!

イベントタイトル
「星降る♫七夕川崎クラフトビアガーデン in 鹿島田」
開催概要
■開催日時:7月5日(金)16:00~22:00
        7月6日(土)12:00~19:00
■実施会場:鹿島田駅前広場
■主催:川崎クラフトビアガーデン実行委員会
■共催:かしまだ一番通り商店街、かしまだ駅前通り商店街、鹿島田商店会、鹿島田町内会、川崎市
■協賛:三井不動産レジデンシャル株式会社、三井不動産株式会社、株式会社イータウン、株式会社北野書店、福禄不動産有限会社、有限会社村石商店
■実施内容:クラフトビール 販売、ソフトドリンク販売、食事・おつまみ販売、音楽ステージ、浴衣着付け、その他
クラフトビール 出店者
■鍵屋醸造所
■ブリマーブルーイング
■TK Brewing
■東海道BEER川崎宿工場

ガーナ人とつくりあげたジャパニーズスタイルビール【ビール誕生秘話 7本目 那須高原ビール ナインテイルドフォックス編】

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「ビールはできたてが1番美味しい」。多くのビールは、鮮度が良い状態で飲むがいい。しかし、なかには年月をかけて楽しむビールもある。その1つが1998年日本で誕生した那須高原ビールの「ナインテイルドフォックス」だ。ヴィンテージビールという新たなスタイルを考案したのが代表取締役社長を務める小山田孝司氏。何故、真逆の発想を思いついたのかが知りたくブルワリーのある那須を訪れることにした。

世界に通用するジャパニーズスタイルがつくりたかった

「世界でも通用するような本当に美味しいビールをつくりたいとブルワリーを始める前から考えていました。日本のクラフトビールで世界に通用する特殊なビールをつくりたかったのです」。

きっかけを聞いてみると想定外の答えが返ってきた。那須高原ビールがオープンした1996年は地ビール創生期(まだクラフトビールと呼ばれていなかった)。伝統的なドイツスタイルのビールを提供しているブルワリーが多く、オリジナリティが乏しい時期に世界に通用するビールを考えていたことに驚いた。

「先に名前も考えていました。日本語に訳すと『九尾の狐』という意味で、異次元の力をもった那須に伝わる伝説の生き物です。しかし、美味しいだけでは名前負けしてしまいます。当時は美味しいビールは鮮度が命という時代で、日本には古くなると美味しくなるビールがありませんでした。時間が経つと美味しくなるというのは異次元のビールだなと。これは海外にも通じるネーミングにピッタリだということで名付けました」。

真逆の発想から誕生したのがナインテイルドフォックスだった。

ナインテイルドフォックスについて話す小山田孝司代表取締役社長。

子供の頃の原体験がヒントに

美味しいだけではなく、今までにない考えをもったビール。そのアイデアはどこから生まれたのだろうか。

「祖母が家で梅酒をつくっていたのですが、大人になって時間が経った梅酒を飲んでみるとマイルドな味わいになって美味しかった」。

ワインやウイスキーのようにお酒には時間をかけて熟成させて楽しむものもある。ルーツは、時間が経った梅酒の美味しさにあり、これがヴィンテージビールのヒントになった。

そして、ラベルデザインにも思い入れがあるという。「那須に大丸温泉というところがあります。そこに九尾の狐の像がありました。小学生の頃、父が私に『この像を写生しろ』と言って何回か描きました」。その経験から自身でラベルのイラストを製作。本来はデザイナーが描いたイラストを起用する予定だったが、知人から「小山田さんのイラストを使うべき」と強く推され採用することになった。

父親は、未来が見えていたのだろうか? 「理由を聞かないまま他界してしまいましたので、なぜそんなことを言ったのかは分からないんですよ」と不思議そうに語る。

小山田氏がデザインしたラベル。ビールのインパクトとは対照的な可愛らしいデザインだ。

ガーナ人によって具現化したナインテイルドフォックス

ナインテイルドフォックスから少し離れるが、那須高原ビールを語るうえで欠かすことができない人物がいる。それがエチゴビールでブルワーを務めていたガーナ出身のバワ・デムヤコ氏だ。那須高原ビールでは、醸造指導や新しいビールレシピの相談にのり、初仕込みにも立ち会った人物だ。

前例のないヴィンテージビールの挑戦においても小山田氏はバワ氏に相談した。小山田氏がビールのイメージを伝えてバワ氏がレシピを作成した。「彼とは周りから兄弟と間違えられるくらい価値観のピッタリと合う間柄でした。イメージを伝えると一発で私が思い描いていたビールに仕上げてくれました!」と笑顔で話す。

バワ氏との思い出話に笑みがこぼれる。

「販売を開始する時期の色はSRM(※1)で9。梅酒と同じで、ナインテイルドフォックスも時間とともに色が濃くなってきます。発売を1999年9月9日とすべて9がらみにしました。発売までに最低でも熟成期間は、4~5ヶ月を必要としますので、初仕込みは1998年12月9日に行いました」と、名前にちなみ数字の9に関連づけている。

※1 Standard Reference Methodの略。1950年に米国醸造化学者学会が採用。日本語に訳すと 「標準参照法」。

よくビアスタイルは、「バーレーワインか?」と聞かれる。その都度「これはオリジナル。ジャパニーズスタイルと説明しています」という。醸造当初は、専用の木樽で貯酒をしていたが「劣化してしまった」ため、現在はステンレス樽で貯酒している。

小山田氏がイメージし、バワ氏が表現したナインテイルドフォックスは、1999年「アジア・ビアカップ」の銅賞受賞(その後5回金賞受賞)をはじめ、2012年「WORLD BEER AWARD」にてワールド・ベスト・エクスペリエンス部門でワールドベスト、2016年「WORLD BEER CUP」Aged Beer 部門で金賞受賞。世界でも認められるビールに成長した。

バワ氏がガーナへ帰国後も数回、那須高原ビールを訪れ小山田氏との交流は続いた。ナインテイルドフォックスの醸造をスタートして15年が過ぎた2014年、「人は慣れてくると色々な影響をうけて考え方にブレが生じてくる」という考えから、改めて指導を受けて初心を思い出すためバワ氏に連絡をとることにした。しかし、それは叶うことがなかった。

「2013年12月に心筋梗塞で亡くなられてしまいました。時間もかなり経ち、基本に立ち返るため、もう一度しっかり教えてもらいたかったのですが残念です」

再び指導を受けることはできなかったが、醸造開始から現在まで彼の教えを忠実に守り、一度もレシピの変更は行っていない。「バワさんはガーナに帰国するときに『私の技術は那須高原ビールにすべて置いていきます』といって帰国しました。彼は全精力を注いで私たちにビールづくりを伝えてくれました。これからも彼から学んだことを忠実に守っていこうと話しています」。那須高原ビールが続く限りバワ氏の教えは守られていくだろう。

バワ氏の思いを受け継いでナインテイルドフォックスは、これからも時を重ねていく。

ドラマにモデルとして取り上げてられたことで注文が殺到!

昨年は、1998年醸造のものが熟成20年をむかえた。またとないタイミングでクラフトビールが登場するドラマでヴィンテージビールのモデルとして登場。最終回では、ブルワリーレストランがロケ地としても使われた。

「最終回が放送された直後からオンラインストアに注文が殺到しました。翌日には供給量を超えてしまい、注文を一旦終了させていただきました。ありがいことですが、反響がこんなにも大きいとは思いませんでした」と驚いたという。レストランには、大阪や名古屋から足を運ぶ人がいたほか、台湾からの来店もあったという(台湾でもドラマが放送されていた)。

「けやきひろば春のビール祭り」でも土曜日・日曜日に13時より限定販売を行った。ここ数年は、販売を開始してから夕方まで購入できていたが、ドラマの影響だろう用意された15Lは、20分で完売。注目の高さがうかがえた。

小山田氏は、「100年熟成を目指している」というが、そうなると各年代の在庫がなくなってしまうのではないかと心配になる。「計画的に販売する量を決めています。ですから1番古い1998年のものも確保できています」。これを聞いてホッとした。

現在、オンラインストアでは販売を停止している年代もあるが、時期をみて計画的に販売されるので、気になる方はこまめにホームページを確認しておくといい。

ブルワリーレストランの一画には、ドラマに使われたボトルが展示されている。

夢は栃木県産の麦芽とホップを使用したナインテイルドフォックス

「夢は100年まで熟成することと栃木県産の麦芽とホップを使ったナインテイルドフォックスを醸造することです。原料が変わるので、バワさんのビールとは違ったバージョンとしてつくってみたいですね」とビールの賞味期限は25年とされているが、小山田氏はもっと先を目指している。

賞味期限はボトリングされてから25年。画像は1998年のものだが、ボトリングされたのが、2015年なので、2040年が賞味期限となる。

県内の原料を使ったビールは、創業当時より構想にあったが、当時は大手メーカーのビール以外は知られていなかった時代。まずはビールには様々なスタイルがあることを知ってもらうため各国の代表的なスタイルのビールをつくることを優先した。

「最近は、少しずつピルスナー以外も知られるようになってきました。ですから栃木県産のいちごをはじめとした県内の原料を使ったビールもつくるようになってきましたし、昨年は『初恋エール』という栃木県産の麦芽で醸造したビールもつくりました」。

創業から23年が過ぎ、「栃木」にこだわったビールづくりも手掛けていきたいと抱負を語る。地元産の原料を使ったものとバワ氏オリジナルレシピのナインテイルドフォックス。近い将来、2つのヴィンテージビールを楽しむことができるかもしれない。

そんな贅沢な体験ができるビールが日本にはあるのです。

100年熟成されたナインテイルドフォックスは、どんな味がするのだろう? そう考えるだけでも夢があるビールだ。

◆ナインテイルドフォックス Data

内容量:500ML

アルコール度数:11%

価格:2019年 3,500円(税別)

※1年古くなるごとに500円上がります。

賞味期限:25年

◆那須高原ビール Data

住所:栃木県那須郡那須町大字高久甲3986

電話:0287-62-8958

FAX:0287-62-8968

Homepage:http://www.nasukohgenbeer.co.jp/

恋するクラフトビール × イサナブルーイング コラボビールお披露目イベント 2019/7/7開催

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2019年7月7日(日)、東京都昭島市の「ISANA BREWING(イサナブルーイング)」にて、「恋するクラフトビール」の著者「TOA」氏 とのコラボビールお披露目イベントが開催されます。イラストレーターとブルワリーのコラボイベント、ご紹介いたします。

恋するクラフトビールとイサナブルーイング

恋するクラフトビール 知識ゼロから好みの一杯に出会える

イラストを活かして未知の世界と人とをつなぐ「扉」のような作品作りを目指す、イラストレーター・漫画家「TOA」氏による、ビールコミックエッセイ。

あらすじ:
とあるハプニングをきっかけにビアパブで働くことになったビール嫌いな主人公、二条麦穂。店の常連客から勧められるままにクラフトビールを飲んだ麦穂は気を失って倒れてしまう。目覚めた先で目に映ったものは、クラフトビールのキャラクターたちが住む、時代も国も異なる世界だった。麦穂は彼らと交流するうちに、次第にクラフトビールへと魅せられていく……。ビアスタイルを擬人化した、世界初のビールコミックエッセイ!

「恋するクラフトビール 知識ゼロから好みの一杯に出会える」表紙

著者:TOA
監修:野田 幾子
定価:1,296円(本体1,200円+税)
発売日:2018年06月29日
ISBN-10: 4047352233
ISBN-13: 978-4047352230

ISANA BREWING(イサナブルーイング)

「苦い飲み物でみんなを笑顔にするFactory & Laboratory」がコンセプトの東京都昭島市のブルワリー。名前の由来は、「万葉集」にあるクジラの古語「勇魚(いさな)」からです。昭島市は、200 万年前のクジラの全身骨格が出土しており、クジラとも縁の深い地域、ブルワリーのロゴにもクジラが隠れています。美味しい水に恵まれた昭島市は、東京都の自治体では唯一 地下水のみを水源としており、その昭島の深層地下水を使ったビールづくりを行っています。ビール以外にも、厳選したコーヒー豆を店内で自家焙煎し、提供しているロースタリーでもあります。また、自社や他社のビールに窒素を溶け込ませて、NITRO化させたビールを多数提供しています。2017 年11 月創業、2018年5月20日営業開始、2018年8月16日醸造免許取得、2018年9月22日に初醸造ビールをリリース。

ISANA BREWING オーナー兼醸造家「千田 恭弘」氏

コラボビールお披露目イベント

イベント概要

Facebookのイベントページより、「TOA」氏からのメッセージ引用。

『恋するクラフトビール』が発売されてもうすぐ一年…
この度、時期を同じくして1周年を迎えた昭島のイサナブルーイングと一緒にコラボレーションビールを仕込みました🐥🍻

イサナさんはビール、私は書き下ろし漫画でみなさまをお迎えいたします!
(※漫画はオリジナルビールをご注文してくださった方だけにプレゼント📙!)

コラボビールのコンセプトは「木陰で吹くさわやかな風のようなビール」。
ご提供は、【7月7日(日)の15時】から【イサナブルワリー&ロースタリー】にて!

暑さのピークを少し過ぎた昼下がりに、ぜひ喉を潤しにいらしてください✨

🍺イベント中(15時〜21時30分)は『恋するクラフトビール 』のサイン会 & 即売会も行います
🍺イベント後も、オリジナルビールはイサナブルワリー&ロースタリーにて売り切れるまで提供されます
🍺現段階での書き下ろし漫画の販売はございません

(左)真剣な表情の「千田 恭弘」氏、(右)コラボビール醸造を楽しむ「TOA」氏

イベント開催日・場所

開催日時:2019年7月7日(日) 15:00〜21:30

開催場所:ISANA BREWING(イサナブルーイング)

アクセス:JR青梅線 昭島駅南口より徒歩約3分

イベントページ:

https://www.facebook.com/events/2164465567004183/

コラボビールお披露目イベントを満喫しよう!

イベント当日は、「恋するクラフトビール」の著者「TOA」氏も来店。コラボビールだけでなく、著者とのコミュニケーションも楽しめるイベントです。是非、参加されることをおススメいたします。

この記事が、素敵なビールとの出逢いに役立てれば幸いです。


■ISANA BREWING(イサナブルーイング)
営業時間:
[月火木金]  17:30~22:00
[土日祝]   12:30~22:00
休業日:水曜日
WEBサイト:
https://www.isana-brewing.com/
FACEBOOK:
https://www.facebook.com/isanabrewing/
電話番号:(お客様専用)050-5327-9884

■ILLUSTRATOR TOA WORKS

https://www.toaworks.com/

ろまんちっく村クラフトブルワリー ビール麦栽培の取り組みを追う その3 【ビール麦収穫編】

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気温がグッと上がりはじめ、ビールイベントが全国各地で盛り上がりをみせています。その裏では、ビールの原料がすくすくと成長しています。

原料というとホップに注目が集まっていますが、ビールは「麦の酒」。麦が存在しなければ成り立ちません。

昨年の種まきから追ってきた「ろまんちっく村クラフトブルワリー(以下、ろまんちっく村)」のビール麦栽培も収穫時期をむかえました。収穫直前の6月上旬に三度現地に伺い、生育状況を見させていただきました。

ここでビールの麦の栽培について簡単に振り返ります。

ビールに使われる二条大麦は、秋の終わり11月上旬から中旬(宇都宮基準)に種を蒔きます。

★11月に種を蒔く理由は、ろまんちっく村クラフトブルワリー ビール麦栽培の取り組みを追う その1【ビール麦の種まき編】をご覧ください。

その後、12月から2月の数回に分けて麦踏みを行います。

★麦踏みをする理由は、ろまんちっく村クラフトブルワリー ビール麦栽培の取り組みを追う その2【ビール麦踏み編】をご覧ください。

暖かくなる時期をむかえると麦は一気に伸びはじめ、梅雨に入る前に収穫します。

ビールになるまで長い道のり

前回、麦踏みに訪れた2月から4か月。収穫直前の麦畑を嶋田ブルワーに案内してもらいました。

ビール麦は約80cmの高さまで成長。実の重さで穂が垂れていて、収穫時期が近いことを実感します。

実ったビール麦。

取材の数日後には「ビール麦収穫体験2019」が予定されていましたが、残念ながら雨で中止。ビール麦は降雨による品質低下の危険性が高く、成熟期から1~3日後に収穫するのが良いとされています。出荷をする場合には発芽勢を確保するため、穀粒水分が25%以下で収穫する必要があります。「収穫後の乾燥の手間や麦が濡れているとコンバインに貼り付いてしまうので、収穫する時は、しっかり乾燥した状態やらないといけないのです」と機械にも良くないことを教えてくれました。

麦の生育状況について説明をする嶋田ブルワー。

収穫した麦は直ぐにビール醸造に使えるわけではありません。収穫後、速やかに乾燥させ温度管理を徹底して保存します。これは長い時間そのままにしてしまうと熱損粒や異臭麦が発生してしまうほか、発芽率を下げてしまうからです。

乾燥後、一定期間の休眠期間を経て麦を発芽させます。ろまんちっく村では、自家製麦を行なっており、畑で採れたビール麦は専用の機器で製麦します。

今年収穫された麦は、来年の年明けごろから製麦して仕込みに使われます。採れたてのホップがビール醸造に使われるまでが最短で2〜3時間なのに対して、ビール麦は収穫してから1年。長い道のりです。

製麦の様子【2019年2月撮影】

栃木クラフトビアフェスタ2019で自家栽培麦芽100%ビールが飲める!

これを読んで「じゃあ、来年にならないと飲めないのか~」と思ったあなた。朗報です。ろまんちっく村では数年前から自家栽培をしています。昨年、収穫して製麦した麦芽を使用したビールが7月26日(金)~28日(日)に開催される「栃木クラフトビアフェスタ2019」で飲むことができます。先日、醸造するビールが発表。その名は「ろまんちっく村産麦芽100%で造る!夏のラガービール」です。これは2月に開催した「寒い冬しか出来ないビールな体験 冬」の参加者からの「飲みやすい」「栃木らしい」「ホップ疲れを癒すような」「おかわりしたくなる」「クラフトビールを飲み慣れていない方に飲んで欲しい」といった意見が参考にされました。

担当する児玉ブルワーによると「灼熱の宇都宮で、喉の渇きを癒す一杯を目指します」とのこと。イベントに行かれる方は、ぜひ飲んでみてください。

約半年、種まきから収穫期までを追わせていただきました。無事に収穫するまでには天候の状況に応じた適切な対応をする必要があります。ブルワリーの皆さんのお話を聞いていると、改めて「ビールは簡単につくれる飲みものではない」と思いました。これからは今まで以上に美味しいビールが飲める裏には精魂込めて良い麦を育てている人たちがいることに感謝していただくことにします。

この麦がビールになるのは来年。どんなビールになるのか今から楽しみ。

ろまんちっく村では、定期的にビール麦栽培のイベントを開催しています。ビール麦栽培に興味をもたれた方は、Facebookページをチェックしてみてください。

◆ろまんちっく村クラフトブルワリー Data

住所:〒321-2118 栃木県宇都宮市新里町丙254

電話:028-665-8800

FAX:028-665-8678

Homepage:http://www.romanticmura.com/brewery/

Facebook:https://www.facebook.com/Romanticvillage.craft.brewery/

【続報・ビールリスト】KAWASAKIクラフトビアガーデンin鹿島田 いよいよ明日7/5(金)、6(土)雨天決行!行きますよ!!

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ビールに愛された皆さまへ!

先日お伝えし、それなりに反響をいただいたKAWASAKIクラフトビアガーデンin鹿島田ですが、ご心配の通り、天気予報は少しご機嫌斜めな雰囲気です。
でも、ポスターをよく見ると「雨天決行 荒天中止」とのこと。
雨でも、クラフトビールが飲めるんです。どうぞ、あまり強い雨にならないように、できることなら神奈川県一帯は雨雲はほんのり程度にしていただき、ちょうどよくうっすら日が感じられる程度の曇り空が理想です。そんなご都合主義的な祈りを込めて、私はテルテル坊主を作成しました。
テルテル坊主も命がけです。なぜなら、雨が降ると・・・それ以上は言いませんが。

さて、参加ブルワリーから、ビールが発表されています。これは、ビアファンとしては楽しみなところです。

☆ブリマーブルーイングBrimmer Brewing 
レッドエール
色は深みのある紅茶のような濃い赤色。光にあててみるとクリアーで、とてもきれいなレッドカラーが楽しめます。
最初にキャラメルモルトからのやさしい甘味が感じられ、その後は、マイルドなホップの苦みが口に広がり、程よい余韻を楽しめる、上品なビールに仕上がりました。
夕日のようなきれいなレッドカラーとモルトの味わいをどうぞお楽しみください。ABV:5% IBU:25
ソラチブラウンエール
ソラチエースホップのみを使用したアメリカンスタイルのブラウンエールです。キャラメルモルトとダークモルトからのロースト感のあるモルトの味わいが特徴で、ソラチエースからのココナッツ風のフレーバーとアロマがダークモルトによりうまく引き出されています。バランスのとれた、飲みやすいブラウンエールで、少し暖かくなってきた初春にぴったりです。ABV:5.5% IBU:30
セッションIPA
アメリカ産とイギリス産のペールモルトとキャラメルモルト等を使用し、ホップにはアメリカ産アイダホセブンのみを使用しています。
カラーはライトなアンバーで、味わいはドライですが、アイダホセブンの特徴でもある、爽やかなシトラス系アロマが香る、梅雨の季節にぴったりのさわやかなセッションIPAですABV:5.0% IBU:46

☆東海道BEER川崎宿工場
1623
大麦のアロマホップを使ったIPA シトラスの香りに強い苦みを調和させた爽快なビール アルコール度数5%
黒い弛緩
ハーブによる複雑なアロマに覆われた黒色のビール わずわらしさを忘れさせる強い香りを持っています アルコール度数7%
薄紅の口実
いちごの爽やかな酸味とほのかなハチミツの香りをもつ美しい紅色のビール アルコール度数5%

☆鍵屋醸造所
鍵屋IPA(アイピーエー)
ドライホップによる芳醇なホップ感と爽やかな苦味とコク。やわらかなブリティッシュIPA
鍵屋PORTER(ポーター)
クローブの刺激的かつバニラのような優しい香り。高貴で官能的な甘みが絶妙な黒ビール
鍵屋SAISON(セゾン)
2019夏の限定品。ゆずの香りと酵母由来の爽やかなエステル香が調和した夏にぴったりのセゾンビールです

☆TK Brewing
#81 SMaSH Saison Alc.5.5% IBU 32
  Saison
  Cascadeホップのみを使用したSMaSH(Single Malt and Single Hop)。シンプルにして芳醇なTKBrewingの定番ビールです。
#82 Session In The Dawn Alc. 4.5 IBU 39
  Black Session IPA
  黒いSession IPAの登場です。ロースティーなモルトのバックグラウンドにアメリカンホップが程よく効いています。
  見た目の黒さとは裏腹に、低アルコールでジメジメしたこの季節に飲み進む一品です。
  ホップはSimcoe、Mosaic、Ekuanotを使用しました。

TKBrewingの高林さんに会いに行ってきました

TKBrewingの高林亮一氏。気さくにビールのことをお話していただきました!ありがとうございました。

ちゃんとお話しするのは初めてだったのですが、温かく迎えてくださった高林氏。
「今回の2銘柄は、出来立てを楽しんでいただけるようにしました。Session In The Dawnは新作です」
当日はビールだけの出展になるそうですが、「時間があれば、顔を出しますよ」とのことなので、鹿島田でお会いできる可能性も!もしお会いできなければ、川崎経由で帰宅する方は、ブルーパブに寄って帰ってもいいかもしれませんね!
TKBrewingのオープン当初を取材した、よしのBJの記事はこちら
https://www.jbja.jp/archives/19151

街ぐるみで楽しむKAWASAKIクラフトビアガーデンin鹿島田。川崎という街が、もっと魅力的に、身近になるイベントになると思います!ぜひ足をお運びくださいね。

オラホビール ホップ収穫祭 が7月27日28日に開催されます

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 「キャプテンクロウ」や「ビエール・ド・雷電」でお馴染みのオラホビールさん主催の恒例イベント「ホップ収穫祭2019」が来たる7月27日(土)と28日(日)に開催されます。


画像ご提供 オラホビール様

 ビールに香りと苦味をもたらし、「ビールの魂」とも言われているホップ。日本国内で醸造されているビールに使われているホップのほとんどは、残念ながら海外で加工された輸入品です。しかし、近年のクラフトビール業界の隆盛に伴い、国内の色々な場所でホップを栽培する動きが徐々にではありますが、広まってきています。
 オラホビールさんは、長野県東御市にある醸造所のそばで2010年よりホップの栽培を開始。そして、当初より収穫の時期に「ホップ収穫祭」を開催されてきました。今回はその「ホップ収穫祭」の内容をご紹介いたします。

ホップ収穫を体験できる

 ホップ栽培の動きが広まってきているとは言え、特に首都圏に住まわれている方は、農場を見ることができる機会はそう多くはないでしょう。ましてや収穫を体験できるとなれば、とても貴重と言えましょう。
 そんな貴重な体験ができるこのイベント。初めて参加される方は、農場に着くなり天高く伸びるホップのつるのカーテンに圧倒されると思います。この光景を見るだけでも参加する価値があリますよ。

 私も近2年、参加させて頂いておりますが、夏の朝の涼しい時間帯に、用意されたネットをホップで一杯にしていくことは、とても気持ちが良く、そして楽しいです。
 また、ビールの原材料に触れることにより、美味しいビールを飲めることに感謝、ひいてはビール醸造に携わっているたくさんの方々に感謝したい気持ちになります。

絶景を望みながらの温泉

 収穫作業でかいた汗は、醸造所近くの温泉施設で流して下さい。イベント参加者は無料でご利用できます。高台にあるため、露天風呂では絶景を望めますよ。

お待ちかねの乾杯

 温泉でさっぱりした後は、オラホビールのスタッフさん、他の参加者の皆さんとの交流会です。オラホビール各種が飲み放題! 限定ビールもあるかも??
 昨年までは併設レストラン内で行われていましたが、同施設が残念ながら今年3月でクローズしてしまったため、屋外での開催となります(雨天時はテント設置等で対応予定)。また、記念すべき10周年目の開催ということもあり、趣向を変えたおもてなしが用意されているとのこと。楽しみですね。

 ホップ収穫祭は各日先着100名の完全予約制です。下記までお早めにお電話ください! また、温泉施設 湯楽里館25周年記念「おらほ感謝祭」として、他にも様々なイベントが開催されます。詳しくはオラホビールさんのホームページをご覧下さい。

オラホビール ホップ収穫祭2019
日時 7月27日(土)28日(日) 10時~
集合場所 オラホビール工場前
(バスご利用の方は、しなの鉄道 田中駅 に9時30分発)
交流会参加費 大人4,500円/小学生2,500円/3歳以上1,000円
予約受付・お問い合わせは 0268-64-0006 まで(平日9時~17時)

自分の信じるビールで邁進(まいしん)し、地域密着を目指すBREWERY【ブルワリーレポート 柿田川ブリューイング株式会社 沼津クラフト編】

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クラフトビールへの関心が高まる近年、全国各地で新規ブルワリーの開業が続いている。特に昨年は酒税法の改正もあり、改正前の昨年3月は多くの新しい醸造所が誕生した。都道府県別ブルワリー数第4位である静岡県(※1)もここ数年、急増している地域である。

※1 東京53 神奈川28 北海道22 静岡17 (日本ビアジャーナリスト協会調べ 2019年5月現在)

静岡県沼津市に拠点をかまえる「柿田川ブリューイング株式会社 沼津クラフト(以下、沼津クラフト)」も2018年1月に醸造免許が交付された新しいブルワリーだ。今回のブルワリーレポートは、こちらをご紹介する。

名水百選の水を使ったビールをゆっくりと楽しむのが「沼津クラフト」スタイル

「ロゴに記しているように『SLOW BEER SLOW LIFE』です。人生のようにゆっくり時間をかけて楽しんでほしいという思いを込めています。グビグビ、ガバガバと飲むのではなく、イギリスのパブのように1杯のビターをゆっくりと楽しんでください。私たちのビールは、時間が経っても美味しさが持続するつくりをしています」。

コンセプトについて話すのは代表取締役兼ブリューマスターの片岡哲也氏。彼のビールは、長く美味しく飲んでもらうために約6℃と低めの温度で提供し、12℃くらいの液温になったときに香りが最も立つように心がけている。「たくさん飲んでもらった方が売り上げとして良いんですけどね(笑)」と冗談を交えてながら教えてくれた。

沼津クラフトのロゴ。「ロゴは、港町なので港っぽさを出すのに碇とロープをイメージしたのですが、それだとありきたりなので太刀魚に変えてみました。そこに自分の思いである『SLOW BEER SLOW LIFE』を入れました。

ビールの要となっているのが、環境庁が指定する「名水百選」に選ばれている湧水だ。硬度の平均は1リットルあたり48.0mg~61.0mgと軟水であり、ナトリウムは約0.94mg含まれている。カルシウムも100mlあたり約1.40mgと豊富に含まれていて、水質的に日本人には飲みやすいと言われている(※1)。

※1 日本の名水百選より

ビールのラインナップは、伝統的なスタイルのものが多い。「何かに突出した内容のものよりもバランスが重要だと思っています」。モルトだけ、ホップだけと何かに突出しているキャラクターのビールではなく、「SLOW BEER SLOW LIFE」を体現したビールづくりをしている。

現在は、クリームラガー・千本松ペールエール・バイカモIPA・マージ―サイドESB・ラヴァポーターの5種類が定番ビール。「スタイルもバランスよく揃えました。クリームラガーは地元の方向けにレシピを組んだビールです。軟水の湧水を使うので柔らかさを表現したくクリームラガーにしました。あまり馴染がないかもしれませんが、地元に根付くよう頑なにつくっていこうと思っています」と、地域に愛されるビールを設けている。

将来的にも季節限定としての定番はあるかもしれないが、レギュラーラインナップを増やすことは考えていないという。

右からクリームラガー、ハイガモIPA、マージ―サイドESB、ラヴァポーター、セッションIPA(限定)、IPA or GO HOME(限定)。【PHOTO BY 山口紗佳】

イギリス留学で見つけた醸造家という天職

「15~16年前にイギリスに留学をしていて、そのときに色んなビールを知りました。ヨーロッパも巡り『自分の職業はビールだ』と思いました」とブルワーを目指したきっかけを話す。

「まだビールが全然知られていなく、これから伸びるだろうと思いました」。しかし、当時の日本は小規模醸造のブームが下火となりどこも経営が厳しい時期。唯一、ブルワーを募集していた静岡県内のブルワリーに就職し、醸造家の道を歩み始めた。

その後、8年間務め、「もっと自分でやれることがあるのでないか?」という考えが強くなったこと、新規醸造所が増えていくなかオーナーブルワー業態を確立したいという思いから2016年に独立をする。

沼津という地を選んだのは、「海も山もあって自然に恵まれていますし、水質もとても良く、すごく好きな土地なんです。昔からのお客さんや知人が『沼津でビールをつくってよ』という声もありました」。

拠点となるブルワリーの場所も幸運だったという。

「ここはもともと写真屋さんでしたが移転されて、知り合い伝手で3階に住んでいました。1・2階の住民が引っ越すことになり、大家さんから『ここでブルワリーをやらないか』と勧めてくださり、やることにしました。ご縁があってここまでくることができました。発酵・貯酒タンクの奥にある壁や2階の吹き抜け部分も写真屋さんだったときのものです。使える要素はそのままにしています。ブルーハウスに投資がしたかったですし、残したままの方が昔を知っている人も嬉しいんじゃないかと思って手を加えることはしませんでした」。

ブルワリーの外観。壁面には「BUNKADO PHOTO CENTER」と写真屋さん名残りは外にも残されている。

「1回の仕込みは約600Lです。ビール免許を取得したかったのでこのくらいの醸造規模が必要でした(※2)。ビール免許ですと軽減税率が適用されるので」と小さなサイズで短期間に色々なビールをつくるよりも一度に量を仕込み、作業にかかる時間負担を少なくする方針で行っている。

※2 発泡酒免許も取得している。

醸造設備はポートランドケトルワークス社。2階部分にモルト貯蔵室や破砕機が設けられており、破砕したモルトは、ホースを通じて1回の糖化釜へ投入している。

目指すは街の日常にあるブルワリー

「1年を振り返るとよくやって来られたなと。でも前職での経験から見通しというのはありましたから焦りというのはなかったです」。

ビール販売から1年が過ぎた。ブリューパブは地域の住民からも支持され「天気が悪いときはパブを閉めることもありますが、近所の方が手伝いに来てくれて人を集めてくれることもあります」と店内の写真からも地域との良好な関係が伺える。

「地元の方からは、バランスの良いビールを心がけていることもあって受け入れてもらいやすかったですね」。沼津には他にも小規模醸造所やビアバーがあり、大手メーカー以外のビールの認知も高いイメージがあるが、そのようなことないという。「こちらの方の気質なのかもしれませんが、横文字のネーミングだとビール会社と認識されにくい。地域の名前が入った方が根付きやすいと感じていて『沼津クラフト』というブランド名を付けました。

取材に同行してくれた同県在住の山口紗佳ビアジャーナリストも「地方のビールイベントを見ていると、クラフトビールに初めて触れる人や特にシニア層は、地名がブルワリーやブランドについていると親しみやすいのか、体感的に売れ行きの初速に違いがある印象を受けます」と話す。

順調に地域住民に受け入れられているが苦労も多い。前職時代を含め、ブルワーという仕事を続けているのにはどんなところに魅力を感じているのだろうか?

「やっぱり自分の味を表現しやすいところでしょうか。それとお客さんの反応をダイレクトに感じられることです。ブルワーは職人だと思っているので、自分がつくったものが残せることも魅力だと思っています」。

自分の思いが形になり、醸造したビールを自分の目の前で反応してくれる。そしてつながりが生まれる。大変なことも多々あるが、改めて魅力的な仕事だと感じた。

「でも、どんな醸造規模でブルワリーを始めるにしてもビジョンが明確になっていないとダメです。ブルワリーをつくるのに大きなお金が必要になりますし、始めたらビールを醸造して売り続けなきゃいけない」。継続かつ安定して運営していくためには、短期・長期でみた明確なビジョンが必要だと強く話す。

代表取締役兼ブリューマスターの片岡哲也氏。サッカー好きで仕事が終わった後は、仲間とボールを蹴っているという。

あくまでも自分たちのペースで、自分たちのビールをつくり続ける

現在は、醸造所併設のパブと隣接する三島市にある直営店「沼津クラフトビアフィールド」のほか、ビアバーへの外販、パブや市内の酒販店でのボトル販売がある(ネット販売はなし)。

「狭い空間で仕事をしたくないので、1~2基のタンク増設はあるかと思いますが、必要以上にタンクを増やすことは考えていません。年間醸造量60Kl(※3)と地域にもっと根付くことが今の目標です」。年間醸造量については、ブルワーの育成ができれば可能だと話す。

※3 1年目は35Kl程度

発酵・貯酒タンク。画像左側に数基増設可能なスペースがある。奥の白い壁は写真屋時代の壁をそのまま使っている。

「基本的に自分のつくりたいものや好きなビールをつくっていますが、お客さんの要望でこの間はセッションIPAを初めてつくりました。飲んでもらったら反応も良くて。お客さん目線も大事だなと感じたので、リクエストがあれば取り入れていこうと考えています」。

さらに夢として「クラフトジンにも挑戦したいですね。柿田川の湧水を使ったトニックウォーターの会社を設立してジントニックをつくってみたい」と地元の特徴を活かした構想を語る。

生産量を増産して大きなブルワリーを目指すのではなく、自分たちを表現するビールで長く地元に愛されることを目標とするブルワリー「沼津クラフト」。バランスが良く、ゆっくりと時間をかけて楽しめる彼のビールは、人との絆を深めてくれる最高の潤滑油になると思う。

今度はプライベートで訪れて、ゆっくりと過ごしてみたい。

SPECIAL THANKS 山口 紗佳

◆柿田川ブリューイング株式会社 沼津クラフト Data

住所:〒410-0855 静岡県沼津市千本緑町2-8-10

TEL:055-919-6473

Homepage:http://numazucraft.com/

Facebook:https://m.facebook.com/KakitagawaBrewing/

初の著書「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」について伊勢角屋麦酒 鈴木成宗社長に話を聞いてみた!

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2019年7月24日(水)に初の著書「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」を発売する伊勢角屋麦酒 鈴木宗成社長。タイトルにあるように「発酵」について書かれた本なのかと思ったが、商品ページを見てみるとそればかりではない様子。どのような内容なのか鈴木社長にお話を聞いてみました。

「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」の商品ページはこちらから

-:この度は「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」発売おめでとうございます。

鈴木社長:ありがとうございます。

-:早速ですが、どのような本なのでしょうか?

鈴木社長:おかげさまで、私たちの伊勢角屋麦酒は、今でこそそれなりに知られる存在になりました。しかし、創業してしばらくは、いつ倒産してもおかしくないような状況が続き、毎日必死にどうにかこうにか生き延びてきました。多くの方々が知らないその時代の悲喜交々を読みやすい文体で書いてあります。

-:創業から22年。新しいファンはその辺りのことを知らない人もいると思いますし、昔からのファンも「あの頃は~」と振り返ることができそうです。

鈴木社長:色々な人に楽しんで読んでほしいですね。

-:一般書籍の執筆は初めてということでしたが、大変なことはありましたか?

鈴木社長:これまで学術論文や学会誌への寄稿文などの経験はありましたが、書籍の執筆は違いました。作家さんが執筆をするための一軒家にカンヅメになりながら、ひたすらパソコンに向かって執筆を続けていると、これまでに感じたことの無いような疲労感を感じました。

-:籠りっきりで執筆するのはかなり疲れますよね……。

鈴木社長:編集の方から何度もダメ出しをされる中で、一般書籍において、読者はお客様なのだということもよくわかりました。

-:最初は、読者がお客様という意識が薄かった?

鈴木社長:そうですね。「お客様にとってその本は面白いのか?」「読みやすいのか?」「とっつきやすいのか?」といった観点が非常に重要であり、それは正にビジネスの本質そのものでした。

-:なるほど。

鈴木社長:それと書いていて、私自身がどれだけ無茶苦茶やってきたのかを否が応でも見つめざるを得なくて……。でも、結局それこそが私の面白さと言いますか、それしか私の面白さが無いのだと、悲しいほどわかりました。

-:書くということは自分を見つめなおすことにもなると。勉強になります。でも、今まで誰も挑戦してこなかったことに挑む破天荒なところも鈴木社長の魅力だと思います。最後にビールファンへメッセージをお願いします。

鈴木社長:読んでいただくと分かると思いますが、私はかなりADHD(Attention deficit hyperactivity disorder/注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、意図せずまわりに迷惑に生きてきております。一方で、どれだけ微生物やビールと真剣に向き合ってきたかということもおわかりいただけるのではないかと思います。そうした酵母愛、ビール愛を感じていただくことができれば幸いです。

-:発売日を楽しみに待ちたいと思います。

鈴木社長:ビールファンのなかには、若い起業家の方々もいらっしゃると思います。「こんな馬鹿野郎でも会社を大きくして行けるんだ」と思っていただき、励みにしていただければ嬉しいです。

伊勢角屋麦酒 鈴木宗成社長。

出版を記念して、2019年7月29日(月)19時からAKOMEYA TOKYO in la kagu 2階 レクチャースペースsokoにて「伊勢角屋麦酒・鈴木成宗社長と、呑む&語る会」が開催されます。会場では、「ペールエール」「ヒメホワイト」「三重県のおつまみ」を試すことができるほか、スペシャルビールを特別価格で販売。さらにお土産として「『発行野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』サイン入り書籍1部」と「伊勢角屋麦酒社長ラカグスペシャル 3本セット」が付いてきます。ここでしか語られない執筆裏話をはじめ、鈴木節が色々聞けるイベントです。

★イベントの詳細はこちらから

伊勢角屋麦酒・鈴木成宗社長と、呑む&語る会

今年の夏は、「伊勢ぺ(※1)」を飲みながら「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」を読んでみるのはいかがでしょうか?

※1 伊勢角屋麦酒ペールエールの愛称。

「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」の商品ページはこちらから

◆「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」商品概要

発売日:2019年7月24日(水)

価格:1,620円(税込)

単行本:224ページ

出版社:新潮社


【JBJAChannel】五反田BUTCHER REPUBLIC UNITED で熟成肉とビールを堪能せよ!

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ビールに愛された皆さまへ!

今日公開のJBJAChannelでは、先週に引き続き「魅惑の五反田」でおいしいビールを頂いております。

BUTCHER REPUBLIC UNITED CICAGO PIZZA & BREWERY にお邪魔しました。

こちらでは、隣接する系列店・RioBrewing & Co.東京醸造所で作られた作られたビールと、熟成和牛、そしてこの頃すごく流行っているシカゴピザが楽しめます。

流行は嫌いじゃないのですが、なにせ妙齢のご婦人であらせられるワタクシ達、分厚いシカゴピザを二人で完食する覚悟が無く、二人とも肉食系女子ということもありますので(!)大喜びで黒毛和牛門崎熟成肉をチョイスしました。

「本日の部位」は、今日はもも肉。ヘルシーでおいしい!自家製ソースもおいしいのですが、生のコショウも珍しくて嬉しい。

ビールも「ENJIN for BUTCHER」に「BUTCHER IPA」という、お肉にぴったりな銘柄を店長の神林氏にチョイスしていただきました。これがもう、お肉に合うのなんのって。素晴らしかったです。

店長の神日・祝11:30~23:00神林孝行氏と。お肉やビールの説明をしていただきました。

RioBrewing&Co.がベルギーで醸造しているときからの大ファンのジェーンさん。系列店はスタッフの皆さんのお名前も把握しているほどのコアでハードな常連さんなんです。来週は、お得に楽しむ方法をお届けしたいと思います。

店舗情報
BBUTCHER REPUBLIC UNITED CICAGO PIZZA & BREWERYUTCHER REPUBLIC
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-15-6
TEL03-6420-0666
月・火11:30~15:00/17:00~23:00
水~金11:30~15:00/17:00~24:00
土11:30~24:00
日・祝11:30~23:00
WEBSITE http://www.butcher-nyc.com/gotanda.html

そして、私たちJBJAChannelでは、チャンネル登録をお待ちしております。また、「いいね!」もぜひ押してくださいね。登録数が増えるたびにしっぽをブンブン振って大喜びしております。そして登録を続けてくださっている皆さまも、いつもありがとうございます。

伊勢角屋麦酒・鈴木社長 著『発酵野郎!』の出版記念祭&サイン会、2019/7/26(金)大阪で開催!

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2019年7月24日(水)発売の書籍『発酵野郎! -世界一のビールを野生酵母でつくる-』。
同書は伊勢角屋麦酒(有限会社二軒茶屋餅角屋本店)の社長・鈴木成宗氏による初の著書として、発売前から注目を集めていますが、なんと、発売の翌々日に、CRAFT BEER BASE(大阪市北区)で鈴木氏を囲む「出版記念祭&サイン会」が開催されます!

『発酵野郎! -世界一のビールを野生酵母でつくる-』表紙

当日は、伊勢角屋麦酒が樽生とボトルで楽しめるほか、書籍の即売会も行われます。
せっかくの機会ですから、鈴木氏のサインもいただいちゃいたいですね。

<株式会社CRAFT BEER BASE 代表取締役社長・谷氏からのメッセージ>
私たちCRAFT BEER BASEがオープン当初よりお世話になっております、三重県、伊勢角屋麦酒。社長の鈴木さんとのお付き合いもすでに10年を越え、そのご活躍ぶりには目を見張るばかりです。
そんな鈴木さんの半生を書き綴った一冊の出版をお祝いし、鈴木さんとのひとときを過ごせればと思います。
ぜひ皆さんで、鈴木さんを囲んで乾杯しましょう!

ご多忙な鈴木氏とゆっくりお話ができる、貴重な機会です(裏話も聞けるかも?)。
関西にお住まいの皆さま、チャンスですよ!
 

<開催概要>
名称:伊勢角屋麦酒 鈴木社長『発酵野郎!』出版記念祭&サイン会
日時:2019年7月26日(金)18:30〜20:30
場所:CRAFT BEER BASE
〒531-0075 大阪市北区大淀南1-2-11
TEL:06-6131-7015
Facebookイベントページ

<書籍概要>
『発酵野郎! -世界一のビールを野生酵母でつくる-』
著者:鈴木 成宗
発売日:2019年7月24日
価格:1,620円(税込)
単行本:224ページ
出版社:新潮社
Amazon商品ページ

関連記事:初の著書「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」について伊勢角屋麦酒 鈴木成宗社長に話を聞いてみた!

地産地消で船橋を活性させることができるか? 【ブルワリーレポート 船橋ビール醸造所編】

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東京駅から総武線快速で約20分。都心へのアクセスも良く、人口は63万人を超え、千葉県で2番目に人口が多い船橋市。この地にも2018年3月にブルワリーが誕生した。その名は「船橋ビール醸造所」。同年6月21日よりオリジナルビールの発売開始と同時にブリューパブもオープン。先日、1周年を迎え「少しずつ認知をされるようになってきた」という彼らの思いをご紹介する。

船橋の人に愛され、船橋の食文化になることを目指したい

「地元の方はクラフトビールに馴染みが薄かったので、船橋住民の日常的な食文化になれたらと思っています。目指すところは、地元に愛されるビールですね」とブルワリーの特徴について答えてくれたのは、醸造長を務める松井純氏。

「地元に愛されるビールになってほしいという願いから地元の食材を使うようにしています。クラフトビールを飲みなれていない人たちが飲んでも『美味しいね』と感じてもらえるよう馴染みのあるビールを心がけています」。

ブルワリーについて話す松井氏。

しかし、ピルスナーを中心とした大手ビールメーカーと同じようなビールをつくりたいわけではなく小規模ブルワリーならではのビールを目指したいという。具体的にどのようなものかを聞くと、「何かに突きぬけたり、今までにないビールであったりと醸造家の遊び心として他にはない要素を加えることで、他の小規模ブルワリーと被らない独創性や船橋だからこそ出せる個性と味です」と特徴を話す。

では、「馴染みのあるビール」とはどのようなことなのだろうか。それは「炭酸」だという。「大手ビールメーカーの喉ごしに慣れ親しんだ人が多いので、あえて強めにして提供しています」と現状に合わせた対応を試みている。そうした取り組みを行いながらビールの多様性を楽しんでほしいと考えている。

「最初につくった『船橋エール』はアメリカン・ペールエールですが、お客様から『IPAなの?』って聞かれるくらい苦味を強くしました。炭酸が強めという慣れ親しんだ部分と華やかな香りと苦味といった初めての体験の部分を楽しんでほしくて苦味をものすごく強くしました。まぁ、個人的に苦いビールが好きなので自分が飲みたいというのもありましたが(笑)」と松井氏が思いを打ち明けてくれた。

副原料に地のものを取り入れたビールづくり

レギュラービールは、「船橋エール」「船橋ブラック」「船橋ホワイト」の3種類。先にも述べていたように「苦いビールが好きなので、ペールエールはつくろうと決めていました」。他の2種類については「女性の方はヴァイツェンやホワイトエールの香りを好む方が多いこと。スタウトは入れるか迷ったのですが、メリハリをつけるうえで濃色系が1つ定番にあった方が良いと思いスタウトにしました」。

ビールには船橋への愛着を深めてほしいという願いから地元で採れた野菜や貝を使用。「船橋ブラック」は船橋名産の貝として有名になったホンビノス貝を、「船橋ホワイト」には船橋地域ブランドの船橋にんじんの葉を入れている。

「ホンビノス貝には、貝類に多く含まれるコハク酸という旨味成分が豊富に含まれていて、知人と『オイスタースタウトがあるのだからホンビノス貝でもつくれるんじゃない』と試験的に醸造してみました。飲んでみると少しコクが増した感じがあって、これだったら地元の食材としていいなと思いました。味ではなく旨味成分としての役割です。船橋にんじんは、葉の香りが強くてハーブのような感じがあり、コリアンダーを使うホワイトエールに合うかなと。使ってみるとオレンジピールでも出せない鼻に抜けていく清涼感のある香りが気にいり副原料として使っています」と経緯を教えてくれた。

定番ビールの3液種。左から「船橋ホワイト」「船橋エール」「船橋ブラック」。この他に限定醸造のビールもある。

お店で提供している料理も地元産の食材を可能な限り使っている。

「『ホンビノス貝のビール蒸し』をはじめ地元の食材を使ったメニューをご用意しています。軽食だけではなく食事のメインとなるメニューもあります。幅広く楽しめるようにして、ビールだけではなく食事をしてお腹を満たせる場所になればと思っています。ビールが得意ではない人も来店して味わってもらえれば嬉しいですね」。

ビール好きが高じてブルワーへ

ご存じの方もいるだろうが松井氏はブルワーになる前からビールイベントの企画に携わっている(現在も継続している)。「大江戸ビール祭り」といえば知っている人も多いだろう。そんな彼がビールをなぜ醸造し始めたのだろうか。

「私自身、成人してからずっとビールが好きでして。2013年に『東京クラフトビールマニア(※1)』というクラフトビールイベントを主催する団体を立ち上げ、よりクラフトビールが好きになりました。元々のビール好きが高じて、いつか『自分のビールをつくりたい』という思いが強くなっていきました。それと住んでいる船橋の地で『何かを残したい』というのがありました。この2つの思いからブルワリーを始めることにしました」。

※1 2015年大江戸ビール祭りの第1回目開催を機に法人化している。

ちょうどその頃、船橋でクラフトビール事業を興したいと考えていた「株式会社プロフード」の社長と出会い、一緒に事業を進めることになった。

ブリューパブの外観。西船橋駅北口から徒歩2分。JR線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が乗り入れているので多方面からのアクセスも良い。

乗り越える課題は多い

ブリューパブのオープンから1年。周年記念イベントを開催する時間もなく慌ただしい日々を過ごしている。醸造も飲食店も経験が乏しいため「すべてにおいて大変」という。西船橋駅近くの立地も開店当初は知名度が低く、ビールを目的に来店する人は少なく親会社の飲食店を知っていて来店する人が多かった。「クラフトビールはまだまだニッチな分野だと思います。少しずつ知ってもらう活動を続けていかないといけない」といい、「醸造でもクオリティを向上させていくことは当たり前ですが、どのタイミングでつくれば、品切れをおこさずに提供できるか考えながらやっています」とスケジュールによって違うが、現在は月に6~8回のペースで仕込みを行っている。船橋の住民に認知されるためにクリアしていかなければならない課題は多い。

店内の風景。カウンター8席、テーブル席8席、テラス席12名。店内を希望の場合は、予約をおススメする。

課題は多いが、嬉しい面もある。「定番3種類はボトルでも販売していて、市内の酒屋さんをはじめとする酒販店に置かせてもらっているので、そこから知ってお店に来店される方もいます。最近はリピートのお客様も増えてきていますし、ビールを目的にいらっしゃる家族連れやお1人様の女性客も多くなってきています」と着実にその名が広がっている実感があるという。

定番ビールは、ボトルでの販売も行っている。今後は、限定ビールのボトル販売も計画されている。

船橋の地からクラフトビールの面白さを伝えたい

「あまり難しいことを考えずに飲めるビールでありたいと考えています。今までと同じ感覚で楽しんで飲んでもらえればと思います。飲んでくれる人が増えていかないとつくる側も成長しません。そのためには、お客様が日常的にクラフトビールを愛してくれるような環境をつくっていかないといけない。つくり手の思いだけを一方的に発信するビールだけではクラフトビールの市場は広まらないと考えています。とは言え、飲み手に寄れば良いわけでもないのでバランスが難しいですね(笑)。ここはブリューパブなので、お客様からの意見を取り入れながら一緒につくりあげていければと思います。定番ビールも感想を聞きながらブラッシュアップしていきます。それと『船橋ビール醸造所』を通じて色々なビールがあることを発信できればとも思っています」。

醸造の様子。醸造設備は、醸造から発酵・貯酒までを1つで行える80Lの極小タンク「ビアック」を使用している。

これからについて聞いてみると松井氏はこのように話をしてくれた。地域でビールがより愛着のある日常的な飲み物になるように飲み手とともに歩んでいく姿勢だ。将来的に醸造所の拡張や2号店といった展開もあるかもしれないが、当面は品質の向上や供給の安定化といった課題をクリアすることを目指していく。

地域に根付いていくためには、まだ時間がかかるだろう。松井氏がどのようにして広め、根を張っていくのか。「船橋ビール醸造所」が創りあげていく「TOWN BREWERY」の世界に注目していきたいと思う。また1つ楽しみなブルワリーができた。

これからどんな展開をみせてくれるか?松井氏の活躍に期待したい!

◆船橋ビール醸造所 Data

住所:〒273-0031 千葉県船橋市西船4-29-9

電話:047-437-8888

Homepage:www.google.co.jp/amp/s/amp.gnavi.co.jp/r/kaa9m

Facebook:https://www.facebook.com/funabashibeer/

ISETAN府中店 プチビアフェス 2019/8/21~27開催

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2019年8月21日(水)~8月27日(火)に、伊勢丹 府中店にてビールイベント「ISETAN府中店 プチビアフェス」が開催されます。その内容をご紹介いたします。

イベント概要

「ISETAN府中店 プチビアフェス」に出店するのは、東京都昭島市から「イサナブルーイング」、東京都文京区から「カンパイ!ブルーイング」、神奈川県横浜市上大岡から「Roto Brewery」の3ブルワリー。この3ブルワリーは、いずれもスロベニア製Brewiksの醸造設備でビールづくりをしています。同じタイプの設備でありながら、各ブルワリーのコンセプトには差異があり、醸造家の想いのこもったビールを飲み比べしてみてはいかがでしょうか。また、開催場所である伊勢丹地下一階はフードフロアであり、イベント出店者のフード以外にも、デパ地下フードとビールのペアリングを楽しむチャンスでもあります。

イベントページ:https://www.facebook.com/events/2890343024315150/

開催場所

伊勢丹 府中店 地下一階

〒183-0023 東京都 府中市宮町1-41-2

アクセス:京王線府中駅徒歩2分、JR 府中本町駅7分 (伊勢丹 府中店のサイト参照)

開催日時

2019年8月21日(水) 10:00~19:00

2019年8月22日(木) 10:00~19:00

2019年8月23日(金) 10:00~19:00

2019年8月24日(土) 10:00~19:00

2019年8月25日(日) 10:00~19:00

2019年8月26日(月) 10:00~19:00

2019年8月27日(火) 10:00~19:00

※イベント日程等、都合により変更になる場合があります。イベントページを事前にご確認ください。

参加ブルワリー紹介

イサナブルーイング

「苦い飲み物でみんなを笑顔にするFactory & Laboratory」がコンセプトの東京都昭島市のブルワリー。JR青梅線昭島駅南口より徒歩3分の距離にあります。名前の由来は、「万葉集」にあるクジラの古語「勇魚(いさな)」からです。昭島市は、200 万年前のクジラの全身骨格が出土しており、クジラとも縁の深い地域、ブルワリーのロゴにもクジラが隠れています。美味しい水に恵まれた昭島市は、東京都の自治体では唯一 地下水のみを水源としており、その昭島の深層地下水を使ったビールづくりを行っています。ビール以外にも、厳選したコーヒー豆を店内で自家焙煎し、提供しているロースタリーでもあります。また、自社や他社のビールに窒素を溶け込ませて、NITRO化させたビールを多数提供しています。

ISANA BREWING オーナー兼醸造家「千田 恭弘」氏

カンパイ!ブルーイング

東京都文京区関口、神田川沿いの桜並木に面し、木材を使った優しい外観の3階建てブルワリー。東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅から徒歩約6分、東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩約5分、都電荒川線 早稲田駅から徒歩約5分の距離にあります。2Fと3Fが「カンパイ!ブルーイング」の醸造所になっており、建物外から発酵タンクなど醸造設備がガラス戸越しに見えます。1Fのクラフトビアバー「グランズー”Granzoo”」では、金沢直送の鮮魚を使った料理、オーストラリア産のワニ肉やカンガルー肉を使った料理など個性的な料理を、「カンパイ!ブルーイング」のビールと共に味わうことが出来ます。なお、「カンパイ!ブルーイング」は、地域の交流の場となる、街のアイコンになるブルワリーを目指されております。

カンパイ!ブルーイングの醸造所をマネジメントする「荒井 祥郎」氏

Roto Brewery

併設ブリューパブ「Roto Brewery 麺や 天空」がラーメン屋という珍しいブルワリー。京急本線 上大岡駅東口から南に徒歩約5分の距離にあります。店外および客席からガラス越しに見える、スロベニア製Brewiksの醸造設備を使い、上大岡ビールを醸造しています。醸造された上大岡ビールは、「Roto Brewery 麺や 天空」はもちろん、オーナー兼ブルワーの「麻生 達也」氏の経営するお店「ビールと肉と燻製 Moshas(モシャス)」、「日本料理 江戸前鮨 まほとら」、「Bar Luida (バー ルイーダ)」などでも提供されています。各店舗はいずれも上大岡駅から近く、それぞれの料理と上大岡ビールのペアリングを楽しめます。「麻生 達也」氏は、ゲームソフト「ドラゴンクエスト」が大好き。そのため、店名やビールの銘柄など、「ドラゴンクエスト」由来の命名が多くあります。

Roto Brewery店内とオーナー兼ブルワー「麻生 達也」氏

2019年8月終盤、伊勢丹府中店でビールを楽しもう!

伊勢丹 府中店は、2019年9月30日(月)をもって営業終了(伊勢丹 府中店の重要なお知らせ欄参照)です。この場所でビールイベントを楽しめるのは最後の機会。イベント開催期間は7日間もあり、2019年8月終盤の楽しみの1つとして、訪れてみてはいかがでしょうか。きっと美味しいクラフトビールに巡りあえるでしょう。

この記事が、素敵なビールとの出逢いに役立てれば幸いです。


■ISANA BREWING(イサナブルーイング)
営業時間:
[月火木金]  11:30~14:30(火曜はランチ休)、 17:30~22:00
[土日祝]  11:30~22:00
[定休日] 水、祝翌日
WEBサイト:
https://www.isana-brewing.com/
FACEBOOK:
https://www.facebook.com/isanabrewing/
電話番号:(お客様専用)050-5327-9884

■グランズー”Granzoo” (カンパイ!ブルーイング 1F)

営業時間:
[月~土] 17:00~23:30(L.O.23:00)
[定休日] 日、祝日

FACEBOOK:
https://www.facebook.com/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BC-2293145407401925/

■カンパイ!ブルーイング

FACEBOOK:
https://www.facebook.com/kanpaibeer/

■上大岡 Roto Brewery(Roto Brewery 麺や 天空)

営業時間:
[火、水、金、土、祝日、祝前日]  11:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:30)
[定休日] 月、木、日

WEB サイト:
https://hachimitsu.owst.jp/
FACEBOOK:
https://www.facebook.com/RotoBrewery/

※臨時休業や営業時間の変更の可能性もあります。
訪れる際は、事前にご確認をお願いします。

「1人でも多くのお客様にFar Yeast Brewingのビールを届けたい!」 初の缶ビール「Far Yeast White Import Edition」が2019年7月11日(木)より発売中

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「香港にある『Gweilo Beer』とは以前にもコラボレーションビール(※1)をつくっています。私たちとタイプが異なりますが、尊敬するブルワリーの1つです。今回の缶製品は、自社工場「源流醸造所」への缶充填ライン導入トライアルであり、規模的にも良いということでお願いすることにしました」。

初の缶製品について山田司朗代表取締役は上記のように答えてくれました。

近年、クラフトビール先進国アメリカをはじめ、各国でボトルから缶への移行が進んでいます。Far Yeast Brewingでも「1人でも多くのお客様へお届けできるよう、国内外へのさらなる販路拡大を目指します」と、2019年末〜2020年頭の販売開始を目標に缶充填ラインの導入を進めています。

※1  1つ目が「馨和 KAGUA」シリーズで使用しているものと同じ高知県馬路村産の柚子を使用した「Yuzu Hazy IPA」。2つ目が白ぶどうとトロピカルなホップの香り華やかな限りなくドライな後口のBrut IPAの「Far Yeast Extra Brut IPA」。

ビールは、「Far Yeast 東京ホワイト」のレシピを忠実に再現した「White Import Edition」。小麦とセゾン酵母由来のフルーティーな味わいとドライな後味、アクセントに効かせたホップの香りが華やかに広がるシンプルなデザインに仕上げたビールとのこと。

本商品は缶のみでの展開予定で、7月11日(木)より全国で販売中です。この夏、アウトドアにもっていってみるのも良さそうです。

【Gweilo Beer鬼佬啤酒について】

香港の新進気鋭のブルワリー。ホームブルワーのIanとEmily、熱狂的なクラフトビアギークのJosephの3名が2014年設立、当初は自前の醸造所を持たない契約醸造でビール製造をスタート。2018年、元Modern TimesのヘッドブルワーMatt Walsh氏を迎えて、香港Fu Tan地区に自社ブルワリーを開業。社名の「Gweilo 鬼佬」は、広東語のスラングで「西洋人」を意味し、本来は攻撃的な言葉ですが、イギリス出身の同社経営陣が機知に富んだ社名として採用しました。(Far Yeast Brewing ホームページより引用)

◆商品概要

商品名:Far Yeast White Import Edition

販売開始日:7月11日(木)

価格:オープン価格

原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ・小麦

アルコール度:5.0%

IBU:20

スタイル:セゾン

品目:ビール

醸造所:Gweilo Beer(香港)

仕様:330ml 缶

◆お問い合わせ先

Far Yeast Brewing株式会社

TEL:050- 3135-3926

Email:faryeast@faryeast.com

担当:村田

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