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松本市初のブルワリーが、いよいよビール提供開始!

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今年1月12日に長野県松本市に設立した「松本ブルワリー」がビールの提供を開始する。
今回提供されるのは「MATSUMOTO Traditional Bitter(マツモト トラディショナル ビター)」の1銘柄。
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ビールの解説は以下(ボトル紹介文)
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『ビターは、英国で最も愛されているビールのスタイルです。最高級のモルトを贅沢にたっぷり使用し、豊かな香りとほどよい苦み、飲み飽きない味わいに仕上げました。何よりもビール本来の「麦」の風味をゆっくりとお楽しみ頂けます。』

4月8~9日に開催される「夜桜BAR」にて最初の提供が行われる。
「夜桜BAR」の詳細は下記の通り。
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日時:
2016年4月8日(金) 17:00~21:00
4月9日(土) 15:00~21:00

場所:
松本城交差点付近 (大名町)

主催:
松本城・三の丸倶楽部 (https://www.facebook.com/clubsannomaru/)

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クリックでチラシPDFが開きます

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松本市の桜の開花予想は4月4日、夜桜BARの開催日はまさしく満開の予想となっている。
満開の桜の下、地元発のビールを片手に夜桜見物といきたいところだ。

松本ブルワリーでは、現在は長野県内外の設備で委託醸造をしているが、近い将来の松本市内での醸造を目指して物件を探している。並行して、4月末には本社1階にタップルームがオープンの予定、タップルームではトラディショナルビターを含む3種類のビールの提供と、ボトルビールの販売を行う。こちらも楽しみに待つとしよう。


ジャパニーズスパイスエール山椒が頂点に!

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昨日、速報でもお伝えしました世界に伝えたい日本のクラフトビール2016はいわて蔵ビールのジャパニーズスパイスエール山椒が最多投票を集め、優勝いたしました。

参加者より圧倒的な支持を得たのが山椒だった

参加者より圧倒的な支持を得たのが山椒だった

既報の通り、いわて蔵ビールさんは山椒をもって、7月下旬に開催予定のアメリカ最大のビアフェスティバルであるオレゴンビアフェスティバルに特別招待されます。

海外でどんな評価を得るのか今からとても楽しみです。

この結果に佐藤航社長は「興奮していて、嬉し過ぎて今日は眠れるかわからない」と喜びのメッセージを届けてくださいました。また、醸造を担当している後藤氏も「山椒を世界に知ってもらわなければならない」と気持ちをオレゴンへ向けられておりました。

そして、最後に「岩手にも遊びに来てください」とメッセージをいただきました。8/19~21には全国地ビールフェスティバルin一関が開催されます。毎年、地元以外からも多くの方が来場されるビールフェスティバルです。

「オレゴンには行けないけど」という方は今年の夏は岩手でビールを堪能してみてはいかがでしょうか。

また、今イベントに参加してくださいましたサンクトガーレンさん、宮崎ひでじビールさんにつきましてもこの場をお借りいたしましてお礼申し上げます。そして、8銘柄を選出するために投票をしてくださった皆様、イベントにご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

今後とも日本ビアジャーナリスト協会をよろしくお願いいたします。

当協会にやってほしいイベントやセミナーがございましたら協会までご連絡ください。

いわて蔵ビール優勝コメント←こちらのリンクからどうぞ

 

新たな挑戦を通じて造られるビール 石見麦酒訪問記

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「江津は東京から電車だと日本で1番遠いところなんだって」と江津駅から醸造所へ向かうタクシーの中で、運転手さんからこんな話を聞きました。

今月より本格的な営業を開始した株式会社石見麦酒。島根県西部に位置する岩見地方に醸造所はあります。

無いからこそチャンスがある!

「江津には地酒がないんですよ」

そう話してくださったのは醸造長の山口氏。江津には元々は沢山の日本酒の蔵元が存在していたのだが、様々な事情により廃業してしまいました。島根県は日本酒の醸造所は30程度あり、お酒文化は元来あるところなのです。

地元との融合と挑戦。山口醸造長の頭には様々なビジョンがつまっている

地元との融合と挑戦。山口醸造長の頭には様々なビジョンがつまっている

「誰もいないからこ、そこの土地には可能性があると思いました」とここに開業した理由を語ってくださいました。山口さんは広島生まれ。しかし、0からだこそ自分の造りたいビール造りができると信じ、この土地を選ばれました。

地元の特産品を活かせるからこその発泡酒免許

石見麦酒が現在取得しているのは発泡酒免許です。やはり設備費や生産量の問題があるから発泡酒免許からスタートしたのかを訊ねてみると「地元の食材を使用したビールを造りたかったから」と答えてくださいました。

島根県は土地や気候の関係で、レモンをはじめとする果実が生育しやすい環境にあります。山口さんはこうした地元の食材を使用することで、地元農業の活性化にもつながると考えています。

スーパーの野菜売り場に生産者の名前や顔が記載してあるものを見たことがあると思います。石見麦酒のボトルラベルには原材料と一緒に食材の生産者が記載されているのです。こうした地元の方々とのご縁を大事にしているところも特徴の1つです。

実際にどんな効果があるのかを聴いてみると「あの生産者が生産しているものを使用しているということで、その生産者のファンの人たちが買っていってくれるんですよ」と波及効果がでているのです。今後もこうした連携を図れる生産者を探して、win-winの関係を築いていくとのことです。

地元企業との連携で今までにない醸造設備が誕生

石見麦酒にはいくつもの特徴があります。今回、取材したなかで最も特徴的だったものは醸造設備でした。ビールを醸造するにあたって、多く使用されるが、銅やステンレスの釜です。石見麦酒でも糖化や煮沸にはステンレスのものを使用しています。ところが、熟成釜はこうしたものを使用していません。「ビール造りでとても重要なことに洗浄があります。しかし、この洗浄作業は大量の水も使用するし、時間もかかります。そこで、うちはこの冷蔵庫のなかに地元企業に特注したビニール袋を入れて、その中でビールを熟成させます」と見せてくださったのは一人暮らし用程度の大きさの冷蔵庫。それを改良して、上から扉が開けられるようになっており、のぞいてみるとビニール袋の中に発酵中のビールが入っています。

冷蔵庫を改造した貯蔵庫。アプリで温度管理を行っている

冷蔵庫を改造した熟成庫。アプリで温度管理を行っている

「こうすることで、作業時間や光熱費を削減しています」と自信作に対して、話してくださいました。

地元企業との協力で生み出された特注のビニール袋。これを使用することで、コストの削減が図れる

地元企業との協力で生み出された特注のビニール袋。これを使用することで、コストの削減が図れる

それに加え、貯蔵庫温度変化をアプリによって、コンピューターで管理しています。これにより24時間、遠隔地にいてもビールの変化を追うことができるのです。データは1分刻みで追うことが可能で、安定した品質管理に役立っています。

1分刻みで、温度管理が可能。きめ細かな情報管理は品質維持には欠かせない

1分刻みで、温度管理が可能。きめ細かな情報管理は品質維持には欠かせない

既成のスタイルにこだわらず、地元の食材を融合させた新たなビール造りへ

開業時のビールはベルジャンホワイト301、アメリカンペールエール520、セゾン744の3種類です。どのビールも既存のビアスタイルをベースにしながらオリジナリティを出しています。

ベルジャンホワイトでは創業100年以上の老舗椛店の椛と香り付けには柚子の皮を使用しています。

アメリカンペールエールはレモンピールを加えることでペールエール特有の柑橘類のアロマが華やかになっています。

セゾンには柚子を香り付けに使用することで、華やかな香りとキレを生み出しています。そして、米を加えることですっきりとした味わいに仕上げています。

こうした地元の食材を利用し、新たなビール造りが石見麦酒の長所と言えると思います。

スタートは3種類。今後も様々なビールが登場予定だ!

スタートは3種類。今後も様々なビールが登場予定だ!

地方という土地や極小の醸造設備と一見ハンデに思える環境をアイデアでオリジナルを生み出そうとしている石見麦酒。まだ、始まったばかりで試行錯誤をしながらの日々を過ごしているが、近い将来、新たな旋風を巻き起こしてくれる可能性のある醸造所であると思いました。

 

◆株式会社石見麦酒(江津工場)

住所:〒695-0016 島根県江津市喜久志町イ405番地

電話:0855-22-2048

FAX:0855-22-3664

E-mail:i-yamaguchi@iwami-bakushu.com

Facebook:http://www.facebook.com/iwamibeer

【ビール人に会いに行く】伊勢角屋麦酒 金澤春香さん

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そこかしこでつぼみがひらき、景色が色とりどりに染まる春。見目麗しいこうした花々からつくられるビールがあることをご存知だろうか(正確にいえば”花々から分離採取した「酵母」でビールをつくる”のであるが)。今回は、2015年夏に限定醸造を開始して以来人気を博している「はなきんシリーズ」を手がける伊勢角屋麦酒のブルワー金澤春香さんにお話を伺った。

「花酵母」との出会い

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楽しそうに、愛おしそうに、時には難しく眉を寄せて。ビールづくりを語りながらくるくると表情を変えるのは、伊勢角屋麦酒ブルワー金澤春香さん。大学で栄養学を学びたいと考えていた金澤さんは高校時代、オープンキャンパスで訪れた東京農業大学で、ある運命の出会いを果たす。「酵母」だ。顕微鏡のむこうにある世界に心を惹かれ、翌年東京農業大学の醸造科学科に進学。在学中は同大短期大学部内にある酒類学研究室で「花酵母」の研究に没頭した。

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花についている菌の中から酵母を取り出し、香り、発酵力などを1つ1つ調べて酒づくりに適したものを選ぶ。さらに、それぞれの酵母が持つ特長をかけ合わせることで酒づくりに最も適した酵母をつくり出す。培養実験で並ぶフラスコの数は何百にも及ぶという実に地道な作業だ。こうしてできあがったのが「農大花酵母」。焼酎・日本酒の蔵元で組織する「花酵母研究会」のメンバーに限り使用することができる特別な酵母だ。

国産酵母でビールづくりを 金澤さんの挑戦

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花酵母の研究に携わる一方で、金澤さんは「自然豊かな日本なら、ビールづくりに適した個性的な酵母があるはず。国産の酵母でビールをつくりたい」という思いを抱き続けてきた。それが実現したのは2015年の春。伊勢角屋麦酒がビールメーカーとして初めて「花酵母研究会」に入会したことで、「農大花酵母」によるビールづくりへの挑戦がはじまった。

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ビール向けに完成された酵母と違い、花酵母の中には思うように発酵が進まないものもある。試行錯誤の過程を振り返り「難産でした」、時には「想像以上にいい子でした」と話す金澤さんの眼差しは、まるで我が子を見守る母親のようだ。

農大花酵母ビール はなきんシリーズの誕生

「『花びらからとった酵母菌のビール』を『花の金曜日』に爽快に飲み干せるビールであるように」と名づけられた「はなきんシリーズ」は、りんごの花酵母を使った「はなきんせぞん」にはじまり、ニチニチソウ、みかん花、さくらの花酵母とリリースを重ねてきた。いずれも花酵母の特長を活かすビアスタイルを採用し、幅広い層に親しまれる軽やかな飲み口に仕上がっている。

「#02 赤ぶどうエール はなきんるーじゅ(ニチニチソウ花酵母 )」は副原料にローズヒップ、ハイビスカスを使用。女性ならではのアクセントだ。

「#02 赤ぶどうエール はなきんるーじゅ(ニチニチソウ花酵母 )」は副原料にローズヒップ、ハイビスカスを使用。女性ならではの発想でビールにアクセントを加える。

日本のブルワリーの多くはビール酵母を海外の酵母メーカーから仕入れている。だからこそ、国産酵母でのビールづくりにかける金澤さんの思いは強い。「ベルジャン酵母を使えばベルジャン・ビールができあがるように、いつか世界で『これがジャパニーズ・ビール酵母だ』と認められるものができたら」。大きな野望を胸に秘め、金澤さんは花酵母とともに国産ビール酵母の可能性を追い続ける。

#05 和柑橘エール「はなきんかーねーしょん」

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はなきんシリーズ第5弾は、カーネーションの花酵母を用いた「はなきんかーねーしょん」。5月8日の母の日を前に“いつも頑張るお母さんはじめすべての女性の皆様に、たくさんのありがとうの気持ちを込めて”リリースされた和柑橘エールだ。副原料に温州みかん、伊予柑、サンフルーツを使用し、フルーティーなアロマで癒やしのひとときを演出する。

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明るく輝く黄金色からは早熟バナナの青みあるフルーツ香、ブーケのようなフローラルアロマがふわっと漂い、和柑橘果汁とホップの澄んだ香りがそれに続く。口に含めば、あたたかな和柑橘の味わいとわずかな優しい酸味。ほとんど苦みを感じないまま、それらがするすると心地よく喉を伝っていく。カーネーションの花束とともに母親に感謝の気持ちを伝えるもよし、がんばった自分へのご褒美にするもよし。癒やしのひとときが明日への活力に変わる、そんな1杯だ。

5/30(月)アオイブリューイング&希少ベルギービール、10タップテイクオーバーの夜!

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5月30日(月)、渋谷区道玄坂の「Beer Bistro In De Bourgondische Hemel」にて 10タップテイクオーバーのイベント 「末摘花の夜」が開催されます。

ブルゴンディセ ヘイメル

ブルゴンディセ ヘイメル

 

静岡のAOI Brewing 醸造責任者 高 浩一(たかこういち)さんと、名古屋のベルギービールインポーター、株式会社SNOWY代表取締役社長でありカフェレンベークのオーナー 中村 暢秀(なかむら のぶひで)さんをお招きするこのイベント。

ちなみに… 高さんは、「日本クラフトビール第1世代の方々」のお一人。木内酒造在籍中は常陸野ネストビールの醸造に携わり、そのビールは国内外のビアコンペティションで数多くの金賞を受賞した経歴の持ち主です。現在は静岡市初のクラフトビール醸造所「AOI Brewing」で味のこだわりを実現しています。どんな面白いお話しを伺えるのか、楽しみですね。 また中村さんが輸入するベルギービールは伝統を重んじながらも新しい味を求める気鋭のブリュワーが勢揃い!!今回はモルフェイス酵母を操る話題の「アルヴィンヌ醸造所」のサワーエールもボトルで販売されます。

■気になる10タップのラインナップはこちら。

アオイブリューイングさんはすべて非定番ビールというからすごい!

①ル・セティム・ボヤージュ  グローストック7周年記念エール。

②黒ココ  今は亡きスタウト・ポーターのスタイルで造ったココナッツを使った黒。

③清水はるみ  清水産はるみを使ったみかんエール。

④ベルジャンサブテルIPA  AOI Brewingの定番IPAとほぼ同じレシピで醸造していますが、今回は”トラピスト酵母”を使っています。

⑤Boy Meets Girl (Hemelがドラフト初登場!) 隠し味的にコリアンダーとナツメグをちょちょっと。

スノーウィーさんからは、Hemelでも初めてつながるものばかり!

⑥Gaspar(ガスパール)「アルヴィンヌ醸造所」 IBU120?!の苦みが特徴のビール。東方三賢者の名がつけられています。

⑦Wild West(ワイルドウェスト)「アルヴィンヌ醸造所」 同醸造所の黒いサワーエール「Ω(オメガ)」をボルドー樽で8か月熟成したタンニンと上品な甘味。

⑧Guldenspoor Quadrupel(グーデンスポール クアドルペル) 「グーデンスポール醸造所」 ドライフルーツやキャンディーシュガーのようなフルーティーな甘味とモルトの旨味、アルコールの調和が素晴らしい。

⑨Prearis Blond(プレアリスブロンド)「プレアリス ヴリエヘンデ・パールド・ブリュワーズ」 フルーティーで爽やかなブロンド。キレの良い飲み心地で、日本のビールが好きな人でもきっと気に入ります。

⑩Moose Blues(ムースブルース)「ヴェルゼット ブリュワーズヴェルゼット」 決められたレシピに反逆(ヴェルゼット)し自由な発想で醸造するファントム・ブリュワリー。ムースブルースはメープルシロップを使用した珍しいビール。洋酒につけたようなドライフルーツの風味とモルトの甘味も感じられます。

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また、「アルヴィンヌ醸造所」のボトルもこの日に向けてご用意。 (IBU「0」なんてビールがあります。気になるでしょう?) 東京初上陸のビールや、この日のために造っていただいたビールのお披露目含め、この「末摘花の夜」、見逃せませんね。

この日に向けて用意されたビールも!

この日に向けて用意されたビールも!

 

■「末摘花の夜」詳細はこちらをご覧ください。

■日時:2016年5月30日(月) 17:00~

■場所:Beer Bistro In De Bourgondische Hemel (ブルゴンディセ ヘイメル) 東京都渋谷区道玄坂2-16-8 坂本ビルB1  地下鉄「渋谷駅」より徒歩約5分

■参加費: 男性¥3,500、女性¥3,000 (生ビール飲み放題・2時間半) ※ボトルビール、フードは別料金

ワールドビアカップ2016受賞者の声 【前編】

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現地時間5月6日にワールドビアカップ(以下、WBC)2016が開催されました。既報の通り、日本からは9つのブルワリーが賞を受賞いたしました。

今回、前後編に分けて受賞の声をお届けいたします!

ハーブ&スパイス部門 金賞 桜満開ラガー/シャトーカミヤ牛久ブルワリー

ビール造りを始めて間もなく、何か面白い素材を使ったビールを造れないかと、色々なアイデアを上司に提案しました。その中で、当時「桜の葉っぱ」を使ったビールは見たことがなく、新商品として個性的で良いではないか!ということで2011年より商品化に向けて検討を始めました。桜葉の素材やベースとなるビールのスタイルなど様々な条件で試作し、まるで桜餅のような香りの現在の商品に至り、2012年春 新商品として発売開始したのが「桜満開ラガー」です。今では桜の名所でもあるシャトーカミヤにふさわしい、人気の季節限定商品となりました。

今回、World Beer Cup 2016において、世界中から129ものエントリーがあったカテゴリーで金賞をいただけたことはとてもうれしく思っています。それだけでなく、日本特有の「桜葉の塩漬け」といった素材を使い、日本人の私たちにしか成しえない風味、バランス、センスが評価され、海外のジャッジの方々にも美味しいと思っていただけたことが、何よりもうれしく感動しました。

今後も「牛久」らしさを大事に、美味して楽しい、自分たちもお客様も感動できるビールを造り続けたいと思います。是非、たくさんのお客様にシャトーカミヤに遊びに来ていただけると嬉しいです。

【牛久ブルワリー 角井智行様、佐藤様】

セッションビール部門 銅賞 ゴールデンドラゴン/伊勢角屋麦酒

今回我々はビール造りの方向性の確認、またクラフトビールの盛り上がりを肌で感じるべくこのWBCに合わせて渡米させていただきました。

各社4品出品なので弊社は、ペールエール、ブラウンエール、ゴールデンドラゴン、ヒメホワイトの4点を出店させて戴きました。微かな希望を胸に抱きながらceremonyに臨みました。運良くGolden Dragonが Category:15 Session Beer で Bronze入賞させていただきました。

出品カテゴリーになると、息を飲みながらモニターを凝視していると弊社の文字が、、、。
両手を天に突き上げながら、大声で『オォーーーーー』っと叫んでしまいました(笑)
今迄の苦悩・苦労が一瞬頭をよぎりましたが、日本に残してきたスタッフの喜ぶ顔を思い浮かべながら、心地良い真っ白な気持ちで壇上に立たせて戴きました。

これも少数のスタッフ各々が頑張ってくれたお陰です。そして、会社としてそんな苦労・努力・ビールのレベルが上がった事を認めてもらい今回研修として、WBCの会場 フィラデルフィア、San Diego、オレゴン州 ポートランドを視察させて戴きました。社長に感謝しています。

追いつけ追い越せという心意気で醸造させていただいてますが、今回研修に行かさせていただいて思った事は、造るscene・飲むscene 本当に楽しんでるな! 『取り敢えずビール』じゃ無い。そのsceneにあった想いでビールと向き合ってるな! そう、『もっと楽しみながら造り・もっと楽しみながら飲む 』そんなクラフトの輪を広げていければと思います。

今後も引き続き宜しくお願い致します。

【伊勢角屋麦酒  Head Brewer 出口善一様】

エクスペリメンタルビール部門 金賞 有馬ジャパンエール/小西KONISHIビール

この度の受賞で小西酒造株式会社が醸造する「KONISHIビール」は、インターナショナルビアアワード(イギリス)、ヨーロピアンビアスター(ドイツ)、ワールドビアカップ(アメリカ)、これら世界3大ビールコンテスト金賞受賞(グランドスラム)を達成することが出来ました。これは「KONISHIビール」の品質が、世界に認められた証であり、大変光栄に思っております。

このビールを販売している有馬温泉は伝説では神代の時代から続いているという日本を代表する温泉です。歴史ある地にふさわしいビールとして、KONISHIビールの本業である日本酒の技術を基に醸造しました。日本酒とビールはユーラシア大陸の東西の全く異なる地域から発生したアルコール飲料ですが、発酵という点から考えれば驚くほど互換性のある技術です。洋の東西を問わずアルコール飲料を楽しみたいという人の心理、またそれを作り出す職人の考えは同じです。そこで日本酒とビールの融合的な飲み物を造りたいと考えました。

日本のクラフトビールは1990年代の規制緩和から始まっております。初期には欧米技術者から教わった通りに造っていたビールも、20年間欧米の技術を基に各社が創意工夫を重ね、一定の評価をされるレベルに高まっていると思います。

創業当初のKONISHIビールは、ベルギービールの醸造技術が基本となっていました。有馬麦酒ジャパンエールは、「和」をテーマとして、日本酒とベルギービールの技術や思想両方を取り入れて開発されました。

自動温度調節による機械的な温度制御による発酵では無く、仕込み毎の状態を見極め、技術と経験により酵母がより良く発酵できる環境で醸造しています。さらに六甲長尾山系の伏流水と酒造好適米山田錦を使って、清酒酵母と清酒技術をもって醸した「ふくよか」な香りの中に爽やかな風味をプラスしています。

今回このような栄誉ある賞を頂いたことに感謝申し上げます。特に今回はエクスぺリメンタルビール部門「実験的」つまり「新たなチャレンジをしているビール」に対する評価として、日本発のカテゴリーであるジャパンエールに対して評価を頂いたのではないかと考えています。

これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝申し上げますと共に、これからも今まで以上にお客様にご満足いただける商品づくりを目指してスタッフ一同精進してまいります。

今後とも皆さま方のご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

【小西酒造 クラフトビール事業部 辻巌様】

エクスペリメンタルビール部門 銅賞 オイスタースタウト/いわて蔵ビール

今回、2008年から久々(8年ぶり)にワールドビアカップ受賞をいただきました。これも多くのいわて蔵ビールを支えていただいているファンの皆様はじめ、支えてくれる多くの人のおかげだと思います。ありがとうございます。

今回も受賞したのも「牡蠣のスタウト」です。これが受賞したことにメダルの色以上に嬉しく興奮しました。というのも、いわて蔵ビールを通して地域の素晴らしさを伝え、岩手や一関に関心を持っていただくことが私たちの目的だからです。

私たちの牡蠣のスタウトは隣町の陸前高田広田湾の牡蠣を使用しています。牡蠣を養殖している漁師さんに電話すると、プリプリの三年物の採りたての牡蠣が届けられます。その牡蠣の身も殻も使用しておいしい黒ビールを醸造します。広田湾の牡蠣養殖は、山の植樹から行うことから始めています。豊かな森を形成することが豊かな海をつくり、美味しい牡蠣を育ててくれます。震災で一時壊滅的な状態だった陸前高田の牡蠣の養殖も徐々に復興しています。そしてまた美しい森と海が見えてきます。そんな牡蠣を使用しているので他の地域では出せない味ができるのだと思います。

開発当初(2004年)は、漁師さんたちにも何をつくるの?みたいな感じでした。でも今回の受賞でその方々も喜んでお祝いのメッセージをいただいたのがとてもうれしいです。本当はこちらが先にありがとうを伝えなければいけなかったのですが・・・

今回の受賞をきっかけに、ビールだけでなく岩手の自然や環境を見にきていただければ嬉しく思います。

ビール醸造というのは、単に醗酵技術だけでなく、ビールを生み出す環境にも大きく影響されます。ビールの大半を占める水、水は豊かな山と川からできてきます。

そして今回の受賞は、私たちのビールはたんなるいわて蔵ビールだけでなく岩手の自然も含めて認められたのではないかなぁと勝手に解釈し、スタッフ一同喜んでいました。

いわて蔵ビールはまだまだ道の途中ですが、この賞が私とスタッフと地域の人の力、支えになったのは確かです。そして、最後にお伝えしたいのは、この20年間ビール醸造を継続して行うことが苦難だった時期が何度もありましたが、常に前を向いて進めることが出来ております。これは、提供する飲食店様、酒販店様、飲んでいただけるファンの皆様の支えによるところが大きいです。本当にありがとうございます。

これからも何卒宜しくお願いします。本当にありがとうございます。

【いわて蔵ビール 佐藤航様 後藤孝紀様】

前回よりも日本のブルワリーの受賞数も増えてきています。世界で評価されるのはとても喜ばしいですね。

今後も美味しいビールを醸造していただき、さらに受賞されるブルワリーが増えていってほしいと思います。

 



                       

ワールドビアカップ2016受賞者の声 【後編】

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現地時間5月6日にワールドビアカップ(以下、WBC)2016が開催されました。既報の通り、日本からは9つのブルワリーが賞を受賞いたしました。

今回は後編として受賞の声をお届けいたします!

エイジドビール部門 金賞 ナインテイルドフォックス/那須高原ビール

今回オープン20周年の年にナインテイルドフォクスがワールドビアカップで金賞を受賞することができた事は本当にうれしい事ですし、ありがたい事です。

これまで世界のビールは鮮度こそ美味しさとの中で、古くなればなるほど美味しさが増していくビールという概念自体ありませんでした。

そこで地元、那須に伝わる伝説の九尾の狐さんの異次元パワーをと、オープン前から名前は決めていました。ありがたいご縁をいただいたことで、開発に成功しました。世界になかったエイジングというジャンルのビールを日本から那須高原ビールから世界に発信できた事は本当に嬉しい限りです。これからも美味しいビール造りに頑張ります。

よろしくお願い致します。

【那須高原ビール 小山田孝司様】

ライトラガー部門 銀賞 アサヒ ザ・ドリーム/アサヒビール

この度、「アサヒ ザ・ドリーム」がワールドビアカップ2016の「ライトラガー」部門にて銀メダル受賞したことを大変光栄に思います。2014年の「アサヒスーパードライ」の金メダル受賞に続き、弊社商品の品質が世界で認められた証であり、大変うれしく思っております。この受賞を励みとし、今まで以上にお客様にご満足いただける品質の高い商品づくりに邁進いたします。

【アサヒビール㈱研究開発本部長 伊藤義訓様】

ブリティッシュスタイル・インペリアルスタウト部門 金賞 Arch Devil Imperial Stout/デビルクラフト

今回、デビルクラフトがWBC(ワールドビアカップ)にて金賞を受賞するにあたり、関わって頂いた全ての方々に心よりお礼申し上げます。我々のこの”クレイジーな夢”を追いかける事を支え、応援してくれる家族や友達。我々を信じ、夢を実現させる機会を与えてくださった素晴らしい投資家のみなさん。DCブリュワリーと店舗で、毎日お客様とビールのために全力を尽くしてくれているTeam Devilの全スタッフ。クラフトビールに対する情熱で常にインスパイアさせてくれるブリュワー仲間達。

そしてもちろん。デビルクラフトをいつも応援し、サポートし、愛して頂いているスーパーワンダフルなお客様。全てのみなさま。本当に本当にありがとうございます!!!!!

【デビルクラフト 鈴木様】

クラシック・アイリッシュスタイル・ドライスタウト部門 金賞 スタウト/箕面ビール

WBA2009の受賞からイギリス、アメリカとビール大会で6年連続金賞をいただいておりまして、その中でもスタウトが一番多く賞をいただいておりまして、そこに今回、WBC2016で金賞をいただけた事は大変光栄で、スタッフ一同大変喜んでおります。

何より嬉しいのは、箕面ビールのフラッグシップでもあるスタウトで受賞出来た事でして、これを励みにさらに美味しいビールを皆様にお届けできるよう、精進してまいります!

今後とも箕面ビールをどうぞよろしくお願いいたします!

【箕面ビール 大下香緒里様】

アメリカンスタイル・ストロングペールエール部門 銀賞 IPA2016/ヤッホーブルーイング

ワールドビアカップという世界最高峰のビールコンペティションで賞を撮れるビールをつくれるようになること、それは私たち醸造チームの目標の一つでした。

授賞式の日、私は日本にいたのでその様子をネット中継で見ていました。次々と同志が名前を呼ばれて喜んでいる様子を見て、心から祝福していました。そんな中、ヤッホーの名前が発表されたときは驚きすぎて椅子から転げ落ちそうになりました。まさか、アメリカのブルワリーをおさえて、自分たちのビールがアメリカンスタイルで受賞するとは・・・。満面の笑み&ガッツポーズで壇上に登っていく仲間の様子を見ていたら嬉しくて涙が出そうになりました。

私たちは美味しいビールをつくるべく、もっと品質を高めるべく、日々勉強・研究を続けてきました。今回、自分たちの技術が世界的に評価されて本当に嬉しく誇らしく思っています。支援してくれたヤッホーの皆、いつも応援して下さるお客様、いつも貴重な知見を惜しみなく共有してくれる同志のブルワーたちに心から感謝したいと思います。

これからも自術を磨き続け、もっと多くの人を感動させることができるようなビールをつくっていきたい、そう心から思います。

【ヤッホーブルーイング 醸造チーム様】

受賞されたブルワリーの皆さま、本当におめでとうございました。

次回は、より多くのブルワリーのビールが受賞されることを今から楽しみにしています!

新たなクラフトビールの窓口を目指して 【Y.Y.G. Brewery&Beer Kitchen編】

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2016年4月。日本一のターミナル駅である新宿駅から徒歩6分の場所に新たにブルーパブが誕生しました。今回、この新しいブルワリーY.Y.G.Brewery&Beer Kitchen(以下、Y.Y.G.Brewery)を訪問し、魅力を探ってきました。

Y.Y.G.の由来は・・・

ブルワリーは賑やかな新宿の街並みから閑静な住宅街との変わり目にあります。Cafe Hoegaardenの近くというと場所がイメージできるビールファンもいらっしゃると思います。

ブルワリーの名前を知って、最初に気になったのはY.Y.G.という店舗名です。名前の由来を訊いてみると「Y(よ).Y(よ).G(ぎ)の略なんです。あとは『わいわい、じっくりと』という意味もかけています」とオーナーの片野氏が教えてくださいました。

オーナーである片野氏。ビールについてはビールの奥深さに惹かれ、ブルーパブをオープン。「どんどん、勉強していきます」と意気込みを語ってくれた

オーナーである片野氏。ビールについてはビールの奥深さに惹かれ、ブルーパブをオープン。「どんどん、勉強していきます」と意気込みを語ってくれた

ゼロから始めたブルーパブ事業

片野氏は元々、広告業界で活躍されていました。そんな彼女が何故、ブルーパブを始めようと思ったのでしょうか。「このビルの1階と7階(7階はレストランとして営業中)が空いていると父親から教えてもらい、何かを始めようと思いました」そこから様々なアイデアを考えていく中で、その存在を知り、都内のブルーパブを視察しました。そこで、可能性を感じ、「ただの飲食店ではなく、自分たちが造ったものを出す」という形態に辿り着きました。

協力者を求めて

ブルーパブをやると決定したものの「自分たちには醸造技術も知識もないので、ツテをたどってブルワリーに相談をしに行ったりしましたが、『そんな簡単にビールは造れない』と厳しい言葉ももらいました」と醸造について訊いてみると苦笑いをしながら答えてくれました。

しかし、片野氏は諦めませんでした。協力してくれるブルワリーを探し、ようやく巡り合ったのが浅草でブルーパブをしているCampion Aleでした。

そこで、オーナーであるジェームス氏に自分たちの構想を相談したところ協力を得ることに成功しました。ジェームス氏には主に工場の設備や醸造についてサポートしてもらい、申請書類作成などもアドバイスをいただきました。またCampion Aleに醸造体験に来ていた、Y.Y.G.のブルワーとなる山之内氏にも出会うことができました。

1Fのブルーパブから見ることができる醸造設備。ここからどんなビールが誕生するか楽しみである

1Fのブルーパブから見ることができる醸造設備。ここからどんなビールが誕生するか楽しみである

自分たちのビールで、ビールの多様性を知ってほしい!

「正直、お酒は好きでしたが、ビールに特別詳しいというわけではなかったんです」Y.Y.G.Breweryがターゲットにする客層について訊いてみると片野氏はこう答え、続けて「だからこそ、ビールがもつ面白さや楽しさを知ることができましたし、クラフトビールを知らない人にここのビールを通じて、クラフトビールって美味しいね。他のところも飲みに行ってみたいね」とビギナー層や女性をターゲットに挙げられていました。これは山之内氏も同様で、「クラフトビールを知らない人にも飲みやすいビールを意識しながら造っています」と話してくださいました。

ブルワーの山之内氏(左)とオーナーの片野氏(右)。若い力で、クラフトビールを盛り上げていく

ブルワーの山之内氏(左)とオーナーの片野氏(右)。若い力で、クラフトビールを盛り上げていく

「ビールは現在、1通りのスタイルを造っている状態ですね。将来は定番3~4種類、その他は遊びというかチャレンジするビールを2~3種類やっていきたいですね」と片野氏、山之内氏は構想を語ってくださいました。山之内氏は「今後はフルーツを使ったビールも造ってみたいですね」とも仰っておりました。

左から代々木アンバーエール、ゴールデン街エール、歌舞伎町スタウト、神宮ペール

左から代々木アンバーエール、ゴールデン街エール、歌舞伎町スタウト、神宮ペール

「自分たちもクラフトビール勉強中。お客さんから教えてもらうことも多い」と言います。お客さんと近い目線でいてくれるところにとても親近感を覚えました。

白を基調とした店内に手作り感のあるテーブルはとても居心地の良い空間だ

白を基調とした店内に手作り感のあるテーブルはとても居心地の良い空間だ

ビール業界に携わってきたわけではない人たちで立ち上げたY.Y.G.Brewery。だからこそ彼女たちが頑張ることで、将来ブルーパブを開きたい人たちへの道しるべになるのではないかと感じました。片野氏も「将来はそういった人たちのお手伝いができたらと思います」と話してくださいました。ブルーパブ開業を考えている方は1度、訪問してみてはいかがでしょうか。

テラス席もあるので、これからの季節は外でビールを楽しむのもおススメだ

テラス席もあるので、これからの季節は外でビールを楽しむのもおススメだ

新宿に新たに誕生したブルワリーは飲み手にとっても、開業希望者にとっても注目のブルワリーでした。

◆Y.Y.G.Brewery&Beer Kitchen Data

・1F(ブルーパブ)

住所:東京都新宿区代々木2-18-3 オーチュー第一ビル1F&7F

電話:03-6276-1221

営業時間:月〜金曜 17:00~23:30 土・祝日 12:00~23:30 日  曜 12:00~21:00

・7F(レストラン)

住所:1Fと同じ

電話:03-6276-5550

FAX:03-6276-3843

E-mail:info@yygbrewery.com

Homepage:www.yygbrewery.com/

Facebook:www.facebook.com/yygbrewery/?fref=ts

営業時間:月〜金曜 18:00~23:30 土・祝日 12:00~23:30 日曜定休(連休時は連休最終日)


【募集!】 7/9(土)カスケードの原種、「ゼウス」摘み&ビアへるん工場見学!

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島根ビール株式会社(ブランド名:ビアへるん)は7/9(土)に毎年恒例のホップ摘み&工場見学を実施します。

カスケードの原種であるゼウス

毎年9月下旬にゼウスビターというビールが限定販売されているのをご存知でしょうか?このビールを醸造しているのがビアへるんです。

ゼウスビターには商品名にあるゼウスというホップが使用されています。ゼウスは現在使用されている人気ホップの1つであるカスケードの原種で、アメリカでは既に商業ベースでは生産されなくなっているホップです。

カスケードの原種、ゼウス。今となっては貴重なホップ。

カスケードの原種、ゼウス。今となっては貴重なホップ。(写真は昨年のもの)

今年のゼウスはどうだ!?

ビアへるんでは今では希少となったゼウスを自家栽培しています。ホップは夏の平均気温20℃前後が栽培に適していると言われ、ビアへるんの所在地松江では夏の平均気温が26℃を超えるため、ホップの生育が難しい環境です。

なぜ、ホップ栽培に適しているとは言えない環境で自家栽培を行うのか。矢野社長に訊いてみると「『やってみたい!』がスタートです。平地におけるホップの自生南限は長野県といわれており、駄目もとでスタートしました。元々、南限以下で栽培条件も悪い場所なので、他社と同じものを作ってもつまらないということでゼウスを選びました。当然、神々の国しまねということも理由です」と教えてくださいました。

毎年、試行錯誤をしながらデータを蓄えています。現在はアルファ酸などの苦味の量は品質的に良いが、1株あたりの収穫量が半分程度でかなり効率が悪い状態と言います。対策として水のやり方、選定の時期、雑草対策、肥料のやり方、土の作り方などを工夫し、量産に励んでいます。

毎年、データを取りながら良質なホップが量産できるためには日々の観察が欠かせない

毎年、データを取りながら良質なホップが量産できるためには日々の観察が欠かせない(写真は昨年の作業の様子)

自分が摘んだホップがビールになる喜び

昨年は筆者もこのホップ摘みを体験させていただきました。実際にホップを摘みながらビールの原料がどのようになっているのかを体験する素晴らしい時間になりました。もちろん、ホップを摘みながら矢野社長によるホップ講座が聞くことができます。

摘んだホップは後日、仕込みに使用されます。自分が摘んだホップがビールになるのはとても感慨深いものがあります。飲むときにはいつも以上に美味しく感じることと思います。

摘んだホップは後日、仕込まれ、ゼウスビターの原料となる。

摘んだホップは後日、仕込まれ、ゼウスビターの原料となる。

その他にも見どころたくさん!

今回はホップ摘み以外にもビアへるんの工場見学やお疲れさまビールが振舞われます。ビアへるんのこだわりを知る絶好の機会です。「どんな原料が使われているのか?」、「どんな風に仕込んでいるのか?」この機会に直接、色々と聞けるまたとないイベントです。

今回はホップ摘みだけではなく、工場見学や昼宴会もある。ここだけでしか聞けない話も飛び出すかも?

今回はホップ摘みだけではなく、工場見学や昼宴会もある。ここだけでしか聞けない話も飛び出すかも?(写真は昨年の様子)

今年の夏休みはビアへるんで、ビールの世界に触れてみませんか?

※事前の天候次第では当日、ホップが摘めないことがございます。その際は内容が変更となる場合がございます。予めご了承ください。ホップ摘み体験時は蔓の棘が刺さる場合があるため、長袖と軍手をご用意ください。また、宿泊を希望される方はご自身でホテルを予約ください。

 

◆ビアへるん ホップ摘み&工場見学イベント

日時:7/9(土)10:00~14:00を予定

場所:島根ビール工場前(〒690-0876 島根県松江市黒田町509-1)

費用:現地までの往復交通費、昼食代

お問い合わせ:島根ビール株式会社 矢野(TEL 0852-27-8355 E-mail beer@shimane-beer.co.jp

東京の大自然で生まれるビール! VERTEREを訪ねて

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免許取得が2015年12月。新宿から100分、東京都ながら大自然に囲まれた奥多摩町に新たなブルーパブBeer cafe VERTERE(バテレ 以下、VERTERE)が誕生した。醸造は3月より開始しており、既に飲んだことがある人もいらっしゃると思います。醸造開始より3ヶ月。VERTEREの今を訪ねてみました。

奥多摩駅から徒歩2分。駅前の細い路地に入ってすぐにVERTEREはある

奥多摩駅から徒歩2分。駅前の細い路地に入ってすぐにVERTEREはある

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「誰と、どこで、どうやって飲むかを想像し、心に残るビール体験を創造することをコンセプトにしています」と話すのは代表を務める鈴木氏です。

奥多摩は東京都ながら自然が多く、週末には登山やサイクリストといったアクティビティが好きな人たちが訪れる人気のスポットです。週末には登山を終えた人や山を駆け上がってきたサイクリストたちが喉の渇きはもちろん、交流を深める場としてVERTEREを訪れます。

「最近ではサイクリスト同士がSNSを通じてVERTEREのことを知っていただき、その仲間たちが訪れてくれるんです」と醸造担当の辻野氏は話します。サイクリストたちの新たなスポットとしても注目されています。

VERTEREはビールを通じて、1人1人の想いを創っています。

※飲酒後の自転車運転は飲酒運転となりますので、ご注意ください!

奥多摩はサイクリストにとって練習するにはとても良い環境だという。自転車を置く場所も設けられている

奥多摩はサイクリストにとって練習するにはとても良い環境だという。自転車を置く場所も設けられている

思い出の地でビール造りを!

鈴木氏と辻野氏は高校からの同級生で、以前より一緒に事業をしたいという想いがありました。奥多摩の地でブルーパブを始めるのにあたり、様々な土地を見てきました。この土地を選んだきっかけは「ここでキャンプをしたときに飲んだビールがとても美味しく、この自然の中でビールが造りたかったからです」と辻野氏が話してくださいました。

左が経営責任者を務める鈴木氏。右が醸造を担当する辻野氏

左が経営責任者を務める鈴木氏。右が醸造を担当する辻野氏

ちなみに奥多摩地域では新規の酒造免許取得は100年以上ぶりだそうです。

Basicへ進化中!

ビールはPROTO SeriesとExperimental Seriesがあります。PROTO Seriesは基本ライナップになる基礎的ビールです。現在はクリーム、ゴールデン、ペールエール、セッションエール、レッドIPA、ヴァイツェンが造られています。Experimental Seriesは季節やタイミングで醸造されるビールです。取材時にはありませんでしたが、3月には奥多摩産ホップを使用したビールを2種類醸造していました。「Experimental Seriesではドライホッピング製法をはじめ、色々な試みをしていく予定です」と辻野氏は語ります。

ビールの特徴としては「ビールに詳しくない人でも飲みやすいビールを心がけています」と辻野氏が話すようにどのビールも各原料が主張し過ぎることなく、飲みやすいものでした。

 

自然に囲まれながらゆったりと飲むビールに心身が癒される

自然に囲まれながらゆったりと飲むビールに心身が癒される

訪れるタイミングで、○○○なビールに出会えるかも!?

これからの時期は登山をはじめとするアクティビティが盛んになり、観光客が増える時期となります。仕込み作業が多忙になるため、今後のExperimental Seriesは未定です。逆に冬季は「東京タワーと同じくらいの標高なので、寒いので観光客は少なくなります」とのことで、この時期は新作ビールの試作に取り組めると言います。ビール好きの人は寒い時期の方が思わぬビールに出会えるかもしれません。

現在はPROTO SeriesとExperimental Series、そしてゲストビールと最大10Tapのビールが楽しめる!

現在はPROTO SeriesとExperimental Series、そしてゲストビールと最大10Tapのビールが楽しめる!

これを読んですぐに行ってみたいという人はアクティビティを中心とした観光地ですので、「平日はゆったりとやっています」と鈴木氏が話されておりましたので、小旅行の感覚で訪問してみるといいと思います。また、「雨の日もお客さんは少なめですね」ということなので、都会の喧騒を離れ、ビールをゆったりと楽しみたいときはおススメの場所です。取材日はあいにくの雨模様でしたが、雨に濡れた木々から感じられるマイナスイオンにとても癒されました。

取材日は生憎の雨だったが、今の時期、晴れた日はテラス席から埋まっていくそうだ

取材日は生憎の雨だったが、今の時期、晴れた日はテラス席から埋まっていくそうだ

自然に囲まれたなかで、味わうビールは十分に心に残るビール体験でした。PROTO Seriesを通して、これからVERTEREのビールはどんどん進化していくことでしょう。また、1つ東京で素敵なビールに出会える空間が誕生しました。

もうすぐ夏休みシーズンです。東京を訪れる機会のある人は少し足を延ばして、東京の自然と一緒にVERTEREのビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆Beer Cafe VERTERE Data

住所:東京西多摩郡奥多摩町氷川212

電話:0428-85-8590

E-mail:info@verterebrew.com

Homepage:http://verterebrew.com

Facebook:www.facebook.com/verterebrewery

営業時間:月曜〜水曜:14:00~21:00 金曜:14:00~22:00 土日祝:11:00~22:00

定休日:木曜日

※営業時間は変更になることがございます。来店の際にはHP、Facebookにて確認をお願いいたします。

世田谷区経堂にブルーパブが誕生!【後藤醸造】

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 ビアLover世田谷支部の皆さん、小田急線ユーザーの皆さん、そして全てのビアLoverの皆さんに朗報です! 小田急線「経堂」駅から徒歩2分という好立地に、ブルーパブ「後藤醸造」が誕生します。“世田谷生まれのクラフトビール”となるハウスビールの提供は冬ごろからを予定。それに先駆けて7月22日(金)に4タップ(最大5タップ)の樽生が楽しめるスタンドバーがオープンします。さっそくオーナーの後藤健朗さんにお話を伺ってきました。
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店舗は経堂西通り商店街にあります。

山梨でアウトサイダーに出会い、クラフトビールに目覚める

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駅ビル・経堂コルティの裏手を進み、たい焼き屋「小倉庵」の角を右に曲がってすぐです。

東京農業大学卒業後、食肉卸会社に就職し山梨で営業担当をしていた後藤さんは2012年、地元で開催された「第1回地ビールフェスト甲府」を訪問。そこでクラフトビールの世界に開眼し、なかでもアウトサイダーブルーイングに興味を持ちます。

アウトサイダーさんって、甲府市の商店街のど真ん中にあるじゃないですか。「ビールってこんな狭いスペースで造れるんだ。こういう商売の仕方もあるんだ」と、衝撃を受けましたね。

同じく東京農大出身の由紀子さんと就職5年目に結婚し、その1年後に子宝にも恵まれた後藤さんですが、一念発起のうえ2014年春に神奈川県厚木市のサンクトガーレンに転職します。同社では醸造を担当していましたが、独立を決意して2015年11月に退職。

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オーナーの後藤さん夫妻。由紀子さんは主に経理を担当。健朗さんはそれ以外の全ての業務を担います。

当初はもちろん骨を埋めるつもりで入社したんです。おかげさまで現場では醸造の技術を身に付けられましたが、一方で自分ならどんなものを造れるかという興味の方が勝ってきてしまい……(苦笑)。この仕事に就いてからもアウトサイダーの丹羽(智)さんには何回かお会いしていたんですが、醸造のお手伝いなんかもさせてもらいながらいろいろとお話を聞いているうちに、初期投資と機械設備さえ何とかすれば、僕もブルワリーがやれるんじゃないかと思えてきてしまったんですよね(笑)。

大学時代に馴染みのある経堂の街に、比較的すんなり物件は見つかりました。その後は6月下旬から着工、7月14日にめでたく完成。今後は前述のとおり、ビアバーとして営業しながら並行して免許の取得を目指し、ハウスビールの醸造を進めます。これからどんなビール造りを目指すのでしょうか?

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後藤醸造は今週金曜日、まずはスタンドバーとしてオープンします。

 僕が今いちばん好きなのは、スペインの「INEDIT-イネディット-」。炭酸も強くなくて飲みやすいし、リコリスの風味も感じられる銘柄です。小麦やコリアンダー、オレンジピールも入っていてホワイトビールの要素もありながら、それほど白濁していないのも興味深くて。レシピを研究するうえでも、ちょっと意識したいですね。

あまりビールが得意ではない奥様もINEDITはお気に入りだそうで、同じように特にビール好きでない人にも飲みやすいものを造りたいとのこと。

 マニアックな方向に追求しすぎると、ビールはどんどん尖っていっちゃいますから。バーにいらっしゃるお客さんが求めるものを聞き取りつつも、僕自身も納得できるビールが造れたら理想的ですね。個人的には「これをビールにしちゃうの?」っていう意外な材料も使ってみたいと思っているんですけど。

このスペースで今後ハウスビールの醸造が行われます。

このスペースで今後ハウスビールの醸造が行われます。

 狭小な敷地に醸造設備を造るため、申請しているのは発泡酒免許。税法上、政令で定められた副原料以外のものを入れるなどする必要がありますが、それを逆手にとって新たな“ジャパンエール”を開発したいのだと言います。まだ企画段階ですが、「区内には野菜を作る農家もあるので、ベジタブルエールも良いなあ」と後藤さん。さすが農大卒ですね! こちらとしても期待が膨らみます。

0次会や1.5次会など、隙間時間の利用もOK

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後藤醸造(GOTOJOZO)の「O」を図案化し、三日月風にかたどったロゴマークが目印です。

オープン日が決まり、5月10日(“ゴトウ”の日)にFacebookページを開設したところ続々と反響がありました。ご夫婦と同じ東京農大の卒業生にも“いいね”をもらえたそうで、「地ビールができるから、みんな経堂に戻って来い!」との心強いコメントも書き込まれたそうです。口コミの影響力が強い土地柄なので、こういった街にゆかりのある人の応援はとても大事です。

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ゲストビールは、国内のクラフトビールが中心となる予定です。

スタンドバーで提供するゲストビールは、オーナーの後藤さんがこれまでお世話になったブルワリーや、イベント等で出会ったところのものになる予定です。経堂駅近辺には、すでに海外の樽生をメインにしたビアバーがありますが、国内の樽生クラフトビールを揃えたお店はまだありません。期せずして周辺のビアバーとの棲み分けができたのは、後藤醸造にとってラッキーなことですが、ユーザーにとってもうれしいことですよね。

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18日(月祝)に行われたプレオープンの様子。

 うちのお店は定員12人ほどの小さなスタンドバーです。ビールファンにお越し頂きたいのはもちろん、待ち合わせ時間までの0次会や1.5次会などの隙間時間に使ってもらえるような場所にしたいと考えています。女性も大歓迎です。気楽にふらっとお入りください♪ それと、私達はクラフトビールを飲んだことのない人にこそ飲んでもらいたい!と思っています。

営業は木曜日から日曜で、フードメニューやソフトドリンクもそろっています。週後半は、後藤醸造からの“経堂ビア散歩”などいかがでしょうか?

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後藤醸造
東京都世田谷区経堂2-14-3 経堂OKコート1F
小田急線経堂駅から徒歩2分
木-日15:00~22:30
公式Facebookページはこちら
公式ブログはこちら

【復興支援】「八ヶ岳タッチダウンビール」と「ブルーパブレストランROCK」リスタートに向けてのご支援のお願い

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8月8日未明、山梨県北杜市清里の観光施設、萌木の村内にある「ブルーパブレストランROCK」で火災が発生しました。幸い人的被害や延焼は免れましたが、残念ながらレストランは全焼という事態になりました。

8月14日現在、ROCKでは既にリスタートの動きが始まっています。
ビアファンの皆さまに、ご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

「ブルーパブレストランROCK」と「八ヶ岳タッチダウンビール」

 

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「ブルーパブレストランROCK」は、1971年に清里初の喫茶店として誕生。12時間煮込んだ「オリジナルビーフカレー」が大変な人気を集め、夏は涼を求めて清里高原を訪れる観光客で、冬はスキー客で賑わう萌木の村の原点として親しまれているレストランです。

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1997年にリニューアルした際には、キリンビールの醸造開発責任者として「一番搾り」や「ハートランド」を手掛けた生粋のビール職人、山田一巳氏を醸造長として招き、八ヶ岳ブルワリーを設立。清里開拓の父であり、アメリカンフットボールを日本に初めて伝えた人物として知られるポール・ラッシュ博士にあやかって名づけられた「八ヶ岳タッチダウンビール」は、清里の新名物となり、ROCKは地ビールレストランとして生まれ変わりました。

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ROCKの最強コンビ。「八ヶ岳タッチダウン」のピルスナー(中央)、清里ラガー(左)、オリジナルビーフカレー

 

近年は醸造チームに山田氏の職人魂を受け継ぐ若手ブルワーが加わり、かつて一時的に醸造されていたものの、当時の消費量では品質維持が困難で諦めた「ヴァイス」も15年ぶりに復活。レストランメニューの見直しとともに、団体用個室やペット同伴で食事ができるテラスの拡張など、利用者の幅広いニーズに対応できるように、スタッフ一丸となってリニューアルを遂げた矢先の火災でした。

 

しかし、既に復興に向けて動き始めています。
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8月10日より、冷蔵庫内で無事だったオリジナルカレーを訪れるお客様に無償で提供。残っていた材料をかき集めて仕込みも再開し、現在はレストラン南側の坂を下った場所にある「ひろばカフェ」で販売しています。

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夏休みで訪れる多くの観光客に、笑顔でカレーやビールを手渡すスタッフの姿があった

 

事後調査で着手できなかった片付けもようやく開始され、8月14日からは火災前に樽詰めされたビールと腸詰屋のソーセージを店舗前の仮設テントで提供しています。電気が修復していないので明るい時間帯のみ、少しずつですが立ち上がろうとしています。

 

「たくさんの方から励ましや、再開を願う声をいただいています。お見舞いに来てくださる方のお顔を見てお話ししながら、ROCKがどれだけ皆さまに愛されていたのかを身に染みて感じました。レストランROCKは私達だけの店ではなく、みなさんのROCKなのだと改めて感じることができて、本当に感謝しています」

疲労感を滲ませながらも、前向きに答えてくださったスタッフの方々。
突然失われた日常を取り戻すべく、歩み始めていました。

 

私たち、ビアファンにできる支援を

 

そして、八ヶ岳タッチダウンビールの行く末ですが、こちらもどうぞご安心ください。

レストランは全焼になったものの、地下にあった醸造設備は比較的軽微な損傷に留まり、レストラン入口の仕込み釜2機も奇跡的に難を逃れています。そして、この夏の繁忙期に備えて仕込んだ大量のビールも無事でした。
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しかし、観光シーズンのピークに大量消費が見込まれたレストランが営業停止に陥ったため、仕込まれたビールたちはタンクの中で静かに眠ったまま。設備に大きな損傷はないものの、仕込み再開までには煤や煙の除去消臭などのメンテナンスはもちろん、ビールを提供する場の件も含めてしばらく時間が必要です。

そこで、ブルワーの松岡さんに私たちに協力できることを伺いました。

「ボトルは月末にかけて再販できる見込みですが、樽詰めであればすぐに対応できます。空樽の在庫状況によって提供できる銘柄は相談させていただきますが、どうぞ皆さんで八ヶ岳タッチダウンビールを飲んでやってください。よろしくお願いします」

 

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地下の醸造所で状況を説明してくださった松岡ブルワー(左)と輿水マネージャー(右)

 

ビアパブ、ビアレストラン、酒販店、飲食店関係の方、そしてすべてのビアファンの皆さま。できる限りのご支援をお寄せいただけないでしょうか。レストランROCKのリスタートに向けて、樽詰めの八ヶ岳タッチダウンビールや再販ボトルの発注を検討していただける方は、どうぞご協力をお願い申し上げます。

8月13日、崩れ落ちたROCKの店先で、朝からひっきりなしにお見舞いに訪れる方々の応対をしていた舩木社長。トレードマークであるスーパーマンTシャツは、常にROCKや舩木社長を慕う人々で囲まれていました。

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萌木の村の村長であり、ROCKで清里開拓を果たしたオーナー舩木社長。「多くの方々に支えられていることに気づきました。ROCKは必ず再開させます。待っていてください」

 

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ブルーパブレストランROCKは、来年20周年を迎えます。
八ヶ岳南山麓にあり、美しい季節の草花で彩られたROCK
また清里のこの地で、来年夏までの復活を目指すというROCKの第一歩です。
ビアファンの皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

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「これはビール職人としての人生を賭した夢なんだよ」。八ヶ岳タッチダウンビールについてそう語ってくれた山田一巳氏の自署

最後になりましたが、この度の火災事故に際し、萌木の村及びROCK関係者の皆様には心からのお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

■発注に関するお問い合わせ先
八ヶ岳ブルワリー 醸造担当 松岡様
電話:090-7500-3275
メール:beer-td@moeginomura.co.jp

※8月14日現在、ピルスナー、清里ラガー、デュンケル、ヴァイス、プレミアム ロック・ボック、八ヶ岳黒米ラガーのケグ対応が可能ですが、空樽と在庫により提供可能な液種は変動するため、詳細は松岡様に直接ご相談ください。


■ブルーパブレストランROCK
(※営業休止中)
住所:山梨県北杜市高根町清里3545 萌木の村
アクセス:JR小海線「清里」駅から徒歩10分
※カレーとビールはレストラン南側の「ひろばカフェ」で販売中。
公式HPhttp://www.moeginomura.co.jp/ROCK/
公式Facebookhttps://www.facebook.com/restaurant.ROCK/

ビール醸造はロジックだ! 【南横浜ビール研究所編】

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神奈川県はブルワリーの数が10を超える日本でもビール造りが盛んな地域です。そんな神奈川県に2016年4月、新たな産声をあげたブルワリーが誕生しました。その名も南横浜ビール研究所です。ちょっと変わった名前のブルワリーを今回、ご紹介していきます。

ブルーパブは構想当初にはなかった?

はじめはブルーパブではなくて、醸造して販売する形態を考えていたと言います。「販売経路を開発するよりも造ったビールをこの場で提供した方が、地元の人たちに親しみやすく良いんじゃないかということで、ブルーパブという形態をとることにしました」と醸造担当の荒井昭一氏は教えてくれました。

京浜急行電鉄金沢文庫駅西口から徒歩2分。快特停車駅でもあるので、都心からのアクセスも良好だ!

京浜急行電鉄金沢文庫駅西口から徒歩2分。快特停車駅でもあるので、都心からのアクセスも良好だ!

オープンから3ヶ月、現在の状況を訊ねると「仕事帰りに職場近くで飲んできたお客さんが、帰る前に『もう1杯』と寄ってくれます。休日はお昼から営業しているのですが、14時くらいには座敷席がいっぱいになっていることもあります」と地元のお客さんの社交や憩いの場として賑わっています。

きっかけはビアホイ

そもそもビールを醸造しようと思ったきっかけはオーナーの高橋慎太郎氏がベトナムに旅行した際に、ビアホイと呼ばれる屋台で販売されていたマイクロブルワリーのビールを目にしたことでした。

帰国後、高橋氏が以前より経営するお店の常連客であった高校の同級生である荒井氏に「ビールを一緒に造らないか」と相談しました。「お互い好みも近く、言いたいことが伝わる関係性もあり、一緒にやってみようと思いました」と荒井氏は当時を振り返りながら話してくれました。

醸造担当の荒井氏。前職のものつくりの考え方がビール醸造にも役立っているという。

醸造担当の荒井氏。前職のものつくりの考え方がビール醸造にも役立っているという。

ビールってどうやって造ればいいの?

ビール醸造を決断した2人でしたが、それまでビール業界とは無縁でした。「ビールはどうやって造ればいいのか?免許はどうやって取得すればいいのか?それこそ最初は日本中のブルワリーに連絡をしてみましたが、うまくいきませんでした。そこで、ネットで見つけた羽田ブルワリーさんで、研修を受けさせてもらうことになりました」さらに「羽田ブルワリーさんは書類関係など、開業支援もしてくださっているので、お願いすることにしました」と開業までのエピソードを語ってくれました。

建物の1Fが醸造ブースになっている。飲食ブースは2Fとなっており、醸造ブースをみながら行くことができる!

建物の1Fが醸造ブースになっている。飲食ブースは2Fとなっており、醸造ブースをみながら行くことができる!

基本に忠実に1歩ずつ。でも、今までにない面白いことにチャレンジを!

「ビールは4~5種類を提供できるように準備しています。そのうちの1種類は新しいビールやドライホッピングとか新しい試みをしていくビールを考えています」と荒井氏は語ります。

他のビールも毎回、同じレシピで醸造するのではなく、「ビール研究所」らしく、アレンジを加えています。「ペールエールでは小麦麦芽を使用してみたりしています。本来のビアスタイルを大事にしつつ、新たなビールへチャレンジしていっています」と荒井氏はコンセプトを教えてくれました。

ベースとなるビールに加え、チャレンジビールが加わる。どんなビールが誕生するかはFacebookで確認しよう

ベースとなるビールに加え、チャレンジビールが加わる。どんなビールが誕生するかはFacebookで確認しよう

出足は周囲からの関心の高さやクラフトビールファンで、好調だったと言います。しかし、それが思わぬ事態を招くことになりました。ビールの売れ行きが良すぎたことで、ビールが無くなってしまったのです。「正確に言うと仕込み終わったビールはありました。しかし、自分たちが目指すビールとなる熟成期間を終えていなかったので、一度、販売を中断することにしました。お客さんが飲んで、まずいという顔は見たくないですから」とここに美味しいビール造りへの信念を感じることができました。

左からIPA、ヴァイツェン、ペールエール、インディアン・サマー・セゾン、ポーター ※ビールのラインナップは取材時のものです

左からIPA、ヴァイツェン、ペールエール、インディアン・サマー・セゾン、ポーター※ビールのラインナップは取材時のものです

現在は週2回仕込みを行っています。「間を空けずに仕込みを行えているので、短い期間で経験を積むことができています。データーを取りながら色々なビールにチャレンジしています」とそれが結果として良い状況になっていると2人は言います。

そのうえで醸造については「ビール造りは感覚ではなくて、あくまでもロジックです。論理通りのことをすると面白いくらいその通りの結果が正直に返ってきます。そういうところは前職のものつくりと同じだなと思いました」と荒井氏は語ります。

これからの展望についても訊いてみると「イベントには余裕があれば出てみたいですが、地元の人に愛されるブルワリーを目指していきたいと思っています」と荒井氏は話してくださいました。

ペールエールやヴァイツェンを使用したビアカクテルも! こちらはヴァイツェンベースのブルーベリーのビアカクテル

ペールエールやヴァイツェンを使用したビアカクテルも!
こちらはヴァイツェンベースのブルーベリーのビアカクテル

基本スタイルを大事にしながら、研究を重ね、今までにない独創的なビール造りに積極的にチャレンジしていく南横浜ビール研究所。これからどのような未来を切り開いていくのか楽しみなブルワリーがまた1つ誕生しました。

◆南横浜ビール研究所 Data

住所:〒236-0042 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東3-1-4

電話:045-781-5055

Facebook:https://www.facebook.com/beerlabo/

営業時間:月・火・木・金17:00~0:00 土13:30~0:00 日13:30~23:00

定休日:水曜日

【静岡県初】いよいよ明日!「静岡地ビール祭り」開催。お出かけ前に、一風変わったブルワリー紹介をお楽しみください

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明日、9月3日(土)~9月4日(日)、静岡市清水区「エスパルスドリームプラザ」で全国初となる「静岡地ビール祭り」が開催されます。初開催にして静岡県内のブルワリー10社、全国からも大御所10社が集う、なんとも豪華なイベント。以前こちらでも紹介いたしました。

開場設営も着々と進んでいます。

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日曜日のお天気が若干心配ですが、飲食スペースにはテントがあるのでご安心をください(晴れ男&晴れ女の皆さま、どうぞよろしくお願いします)

 


さて静岡地ビール祭りのFacebookページでは、イベントの詳細が随時アップされていますが、注目すべきはそのブルワリー紹介。

おそらく全国でもこの静岡地ビール祭りの中の人にしかできないと思われる、一風変わった……というか破天荒(普通の人なら偉い人に怒られるレベル)ながら、愛情たっぷりの内容です。せっかくなので、こちらに一覧でご紹介します。

まだブルワリーを知らない人はもちろんのこと、ビアファンも勉強(?)になる小ネタ満載。予備知識として是非ビールを飲みながらご覧ください。 ※FBページ投稿順

 

【反射炉ビヤ】<静岡県/伊豆の国市>

反射炉

 

世界遺産にも登録されて、連日多くの観光客で賑わう、伊豆・韮山、反射炉の目の前にある「蔵屋鳴沢」さんが造るクラフトビールです。かつては造り酒屋を営み、現在は製茶販売をされている「蔵屋鳴沢」さんでは、クラフトビール醸造所に隣接されたレストランがあり、出来立てのクラフトビールとこだわりの網焼き料理が堪能できます。

「太郎左衛門」「頼朝」「大吟醸政子」など、伊豆の歴史に深く関わりのある人物名が付いたクラフトビールの他にも、様々なビール酵母を駆使したユニークな限定ビールを常に醸造しており、楽しみにしているファンの方々も大勢いらっしゃいます。クラフトビール業界でもオタク君ブルワーの誉れ高い阿久沢健志氏の造る味わい深いビールの数々。ぜひお楽しみに。
ちなみに最近は出不精ブルワーの汚名返上中とか : D

 

【いわて蔵ビール】<岩手県/一関市>

いわて蔵

 

岩手県、といわず日本を代表するクラフトビールメーカーのひとつ「いわて蔵ビール」さん。昨年だけでも、国内の名だたる多くのビールコンテストにおいて金賞を含め10にも及ぶ受賞を誇り、今年アメリカで開催された世界最大のビールコンテスト「ワールドビアカップ」では「三陸牡蠣のスタウト」が部門銅メダルを獲得するなど、その美味しさは折り紙つき。最近は地元の山椒を使った「山椒エール」が「第2回世界に伝えたい日本のクラフトビール2016」で見事第1位に選出されるなど、まさに破竹の勢い : )

清酒「世嬉の一」を醸造する蔵元でもあり、現在社長として辣腕をふるう佐藤航氏がビールを造るきっかけとなったのは、前ブルーマスターの退職にともない前蔵元の「お前ビール造れ!」というひと言から。ご本人にとってすればまさに青天の霹靂 : O

その後勉強に勉強、努力に努力を重ね技術を磨き、現在の「いわて蔵ビール」を日本トップクラスのクラフトビールメーカーに育てあげました。
航くん、航さん、と誰からも親しまれるご本人の人柄に加え、造りだすビールの美味しさでどこへ行っても大人気のクラフトビールです。そして忘れちゃいけないのが、国内最大級の人気ビールイベント「全国地ビールフェスティバルin一関」の立役者でもあります「静岡地ビール祭り」もがんばらないと : )

 

【御殿場高原ビール】<静岡県/御殿場市>

御殿場高原

オープンから現在までに1,000万人を超える来場者数を誇る、静岡の人気スポットのひとつ「御殿場・時之栖」の敷地内には、「御殿場高原ビール」のブルワリーとレストランの他に、ホテル、温泉施設、サッカー場、美術館などが点在します。醸造の歴史は古く、規制緩和によって日本国内に地ビールブームが訪れた1995年、日本で9番目のクラフトビール会社として醸造をスタートしました。

本場ドイツのブラウマイスター直伝の実直な製法を守り、ドイツにこだわった数々のビールを醸造しているのは、醸造長の鮎沢昌史氏。ピルス、ヴァイツェン、シュバルツなどドイツで昔から親しまれているオーソドックスなビールの他にも、季節にあわせたシーズナル限定ビールがあります。

【スワンレイクビール】<新潟県/阿賀野市>

スワンレイク

「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」という、実は長~い名前のブルワリーで醸造しているのが「スワンレイクビール」。これがまた名前の通り、とっても素敵な場所にあるんです。重厚感溢れる建築美を誇る、新潟の豪農”五十嵐邸”を有する5000坪の敷地に建つブルワリーレストランは、新潟でも大人気のウエディングレストランとして知られています。ここで生み出されるクラフトビールは、米どころ新潟ならではの「コシヒカリラガー」をはじめとして、名水と最良の材料をもちいた高品質のビールばかり。

パツ金ロン毛のグランジ野郎のブルーマスター本田龍二氏が造り出す数々のビールは、早くから高い評価を受け、国内外のコンペティションでの受賞歴は軽く100を超える鉄板の美味しさ。ワールドビアカップでは日本のクラフトビールメーカーとして初の金メダルを獲得するという快挙も成し遂げた、文字通り新潟から世界へ、の老舗メーカーです。

本田氏、以前より少しだけ髪が短いことが多いような気がするのは気のせい? : )

 

【DHCビール】<静岡県/御殿場市>

DHC

DHC?なんか聞いたことあるような…そうなんです、化粧品・健康食品で有名なあのDHCさんが造るクラフトビールです。1980年に化粧品製造販売を開始されたDHCさんはその後、通販、出版その他さまざまな部門に進出してゆかれ、2015年にDHCビールの営業が始まりました。

もともとは御殿場高原ビールさんのブルワリーのひとつだった米久さんの「森のビール工場」が現在DHCビールさんのブルワリーとなっています。富士山麓の清冽な伏流水を仕込み水にもちいて、ドイツの設備、そしてドイツ伝統の製法で醸造されたプレミアムなビールを造られています。ちなみに名の通った有名クラフトビールメーカーのOEMなどもバンバンされてたりするんですよね。

【サンクトガーレン】<神奈川県/厚木市>

サンクトガーレン

一般的には、日本のクラフトビール第一号は新潟県の「エチゴビール」さんとなっているのですが実は…
1994年のビール製造に関する小口醸造が認められる規制緩和以前に、日本国内でビールが造れないのならアメリカで造っちゃえと、1993年サンフランシスコにブルーパブをオープンさせ、造ったビールを日本に逆輸入をして日本のクラフトビールの歴史を切り開いた人物こそ、現サンクトガーレン社長でありブルーマスターでもある岩本伸久氏のお父上、故岩本光生氏でした。現在厚木のブルワリーで醸造されているのは、一般的に広く飲まれているラガーではなすべてエールというこだわり。オーソドックスなエールから大人気のフルーツエールまで、そのバラエティに富んだラインナップは高い評価を受け、これまでの受賞歴は書くのも大変なほど : )

開業当初よりファンの多いサンクトガーレンさんですが、その名を一躍世に知らしめたのが2006年のバレンタインデー向けに発売した「インペリアルチョコレートスタウト」。1週間で6千本を売り尽くした伝説のエールです。

こだわりを貫いてビールを造る岩本氏と、メディアにめっぽう強くビール販売を一手に引き受ける広報担当中川美希氏との抜群のコンビネーションは、クラフトビール業界最強のコンビではないかと : D

ちなみにサンクトガーレンという名前の由来は世界最古の修道院醸造所から。まさに日本のクラフトビールの父とも言える醸造所にはぴったりの名前ですよね。

【伊豆の国ビール】<静岡県/伊豆の国市>

伊豆の国

かつての「伊豆洋らんパーク」が新たにリニューアルされてオープンした「IZU・WORLD みんなのHawaiians」の中で造られるクラフトビールです。ビールの醸造開始は2010年と比較的新しいブルワリーですが、熟練のビール職人二人によって、定番の「ピルスナー」「ヴァイツェン」「スタウト」の3種類が造られています。バイキング形式のレストランでのビール飲み放題価格は驚異的なリーズナブルプライス : O

電車を乗り継いででも行く価値は大有りかと。フラガールの常磐ではありませんので、お間違えのないように : )

 

【アウトサイダー・ブルーイング】<山梨県/甲府市>

アウトサイダー

こちらも2013年開業と比較的新しいブルワリーですが、造っている人が石器時代からビール醸造に携わっているというある意味筋金入りのビールメーカーさんです。…もちろん日本のクラフトビールの石器時代ですけど : D

ブルーマスターの丹羽智氏といえば、多くのブルワーから慕われ頼りにされている、言ってみれば醸造学校の校長先生のごとき存在として知られています。もっともご本人は、一歩間違うと相当変わったおじさんにしか見られかねませんが : )

日本のクラフトビールがまだよちよち歩きの頃に、かつて在職してたブルワリーで、当時としてはとんでもなく高いアルコール度数の高アルコールビールを造ってみたり、なんと言っても世の中をあっと言わせたのが、ブルワリーのあった岐阜の山ん中で取ってきた自然の野生酵母で醸造したビールを商品化して販売したこと : O

日本では、自分で酵母捕まえてそのまま発酵に使うなんて事やって出来ちゃうの丹羽氏くらいですし、普通まっとうなブルワーはやろうなんて思いもしませんから : )))

現在のアウトサイダーでもときおり、奇妙奇天烈、でもとっても美味しいビールも造ったりしています。もちろん定番ビールの美味しさは言わずもがな。国内屈指のブルーマスターのビールをお楽しみに !

【風の谷のビール】<静岡県/函南町>

風の谷

まわりを山に囲まれた丹那盆地に位置する「酪農王国オラッチェ」さんの中にある、日本で最初にオーガニック認証を受けたクラフトビールのブルワリーでもあります。「酪農王国オラッチェ」さんの敷地内には、動物広場やドッグラン、バーベキュー施設、チーズ・バター工房、レストランなど様々な施設が立ち並び、空にはガンシップが飛んでいて(ウソデス)、ご家族で1日楽しめる伊豆の人気スポットのひとつです。とにかく自然豊かな環境の中、地下から汲み上げた富士箱根山系の美味しい水で醸し出す「風の谷のビール」。

特筆すべきは原料となる麦芽を、地元大麦を使ってモルトにして自らの手で作られていること。数多い国内クラフトビールメーカーの中でも、製麦装置を自社で持って製麦作業までおこなっているブルワリーはほんの一握りしかありません。なみなみならぬ地元産へのこだわりです : )

そんなこだわりのビールを醸造しているのが、ドイツの正式なブラウマイスターの称号を持つ木村岳司氏。本場ドイツでブラウマイスターの資格なんてそう簡単に取れるものではありません。ましてや日本人で正真正銘のブラウマイスターなんて数えるくらい : O

オーガニック、そして地場産にこだわったビールの数々、ぜひお楽しみを。くどいようですが、ガンシップは飛んでません : )

 

【道頓堀地ビール】<大阪府/大阪市>

道頓堀

こちらは風の谷さんとは究極の対極にブルワリーを構える、ウルトラスーパー都市型ブルワリー。なんせブルワリーのある場所が、食い倒れ大阪は道頓堀のど真ん中という国内有数の一等地という華やかさ : O

大阪松竹座の地下2階に位置する「四季自然喰処 たちばな道頓堀本店」の奥にあるブルワリーで造られるクラフトビールの第一のコンセプトは「和食に合うビール」。しかも瓶・缶の類は一切出していないので、ここに出向いてここでしか飲む事ができない出来立ての生ビールを、が身上です。それが静岡で飲めちゃうなんて : D

和食に合う、ってことは清水、沼津、焼津を有する海鮮の宝庫静岡の食にもぴったりではないかと。全国のクラフトビールメーカーの醸造士の中にも女性のブルワーも少しずつ増えてはいますが、まだまだ少数派。そんな数少ない女性ブルーマスターが忽那智世氏。なんたって農大で醸造を学んでビールの世界に入ってすでにウン年という若いながらも大ベテランです:)

大都会のど真ん中で造るビールの水ってど~よ?とお思いかもしれませんが、そこは大阪名物(?)、大阪の水「ほんまや」を醸造にもちいてちゃんと水にもこだわりを持っています。

忽那ちゃ~んとみんなから親しまれる熱烈阪神タイガースファンの浪速娘…って出身は大阪よりちょい西ですが…のビール、静岡でぜひ!

 

【ベアードビール】<静岡県/伊豆市>

ベアード

思わず頭に「アノ」って付けてしまうあの「ベアードビール」さんです。どうしても沼津のイメージがありますが、現在は修善寺の緑に囲まれた半端ない巨大ブルワリーで、数々の個性あるクラフトビールを造られています。

「ベアード」は苗字。いうなれば「山田ビール」とか「佐藤ビール」とか「綾小路ビール」という感じでしょうか。2000年に沼津港の真ん前で、アメリカ人のブライアン・ベアード氏と奥様のさゆりさんの二人だけで始めた、小さな小さなブルーパブが、日本なんだけどIt’s American Dream!の始まりでした。ビール樽を改造したわずか30Lの釜(?)で造られた絵に描いたようなクラフトビールは、花のままのホップを大量にもちいて、香り立つビールや病みつきになる苦さのホッピーなものまで、地ビール解禁当初からはけっこう様変わりをしていた日本のクラフトビール界には強烈なジャブというかストレートというかアッパーの如き衝撃的でした。

目の前には狩野川が流れる木立に囲まれた修善寺ブルワリーガーデンには、遠方からビールファンがわざわざ訪れ、3階にあるタップルームでベアードビールを堪能しています。アメリカへもビール輸出おこなう、静岡を代表するベアードビール。どんな種類が飲めるのか楽しみです : )

【大山Gビール】<鳥取県/伯耆町>

大山

おおやま地ビール…ではありませんのでお間違えのないよう : D
国立公園に位置する大山は、富士山、立山、御嶽山とならぶ日本4名山の一つに数えられる中国地方最高峰の山です。そんな大自然に囲まれた大山の麓、標高300mに位置する大山Gビールの会社名は「久米桜麦酒株式会社」「久米桜?」と思い当たられた方は相当な日本酒通かと : ) 同じ場所には安政2年創業の山陰の銘醸「久米桜」を醸造する久米桜酒造の日本酒蔵もあります。

大山Gビールの原料となる水は、日本酒の仕込みにも使われる静謐な大山の伏流水。さらに、かつて大山山麓で栽培されていて一度は途絶えてしまった大麦品種「ダイセンゴールド」を、地元の農家さんと協力して栽培して原料としたビールも醸造されています。おまけにホップ栽培も始められていて、そのうち大山の山ん中からビール醸造に適した酵母なんてものを探し出してきてビール造っちゃったりして : O

そんなチャレンジ精神溢れるビールを長年に渡って造りだしてきたのが、ブルーマスター岩田秀樹氏。本人は「ブルース・ウィリス」と呼ばれるよりも「ヒデ~!」って呼ばれる事をいたく喜びますので、見かけたらぜひ声をかけてあげてください。太陽がぴーかんならば、1km先からでも「あ、あそこにいる!」ってすぐにわかります : )マイクを持たせると会場一丸となったヒデコールを強要する癖があるので、今回はマイクパフォーマンスはありません : D

世界のビールコンテストの中でも最大規模のひとつ「ワールド・ビア・アワード」で世界一に輝いたヴァイツェンをはじめ、国内外での輝かしい受賞歴の数々が物語る、人気と実力を兼ね備えた国内屈指のクラフトビールメーカーです。

 

【伊豆高原ビール】<静岡県/伊東市>

伊豆高原

1997年から伊豆半島の東海岸でビール醸造を始められたのが伊東市の「伊豆高原ビール」さん。伊豆半島といえば、首都圏からの日帰り観光も、温泉にゆっくり宿泊して観光地をまわる旅気分も味わえる、国内でも有数の観光エリアです。
その伊豆の東海岸を走ってゆけば、伊東の町のシーサイドでカラフルな色彩が目を引くマリンタウンの中に伊豆高原ビールレストラン。さらに町うちを離れてしばらく行くと伊豆高原ビール本店レストラン。さらに南下をすると立ち寄り温泉「高原の湯」を併設したレストラン「うまいもん処」。

海岸沿いに走ってゆくと必ずどこかにひっかかるんじゃなかろうかという、伊豆高原ビールと海の幸豊富な料理が味わえる直営レストランが3店舗も : O

本店レストラン1階奥にならぶビール醸造設備で造られるのは、「大室」「天城」と地域ゆかりの名前が付けられたエールをはじめ、季節限定ビールなど。最近は自家製醸造リキュール、なんていうのも造られています。

【湘南ビール】<神奈川県/茅ヶ崎市>

湘南ビール

ブルワリーがあるのは、清酒「天青」でも有名な湘南唯一の酒蔵「熊澤酒造」さんの敷地内。そこには日本酒蔵ならではの蔵や古びた建物が立ち並び…とここまでは日本酒蔵に行くとよく見かける光景なのですが、熊澤酒造さんはとにかくおしゃれ : )

モダンジャパニーズな雰囲気が素敵なスポットがいろいろと点在して、TRATTORIA、和食処、ベーカリー、ギャリ―、そしてブルワリーが並びます。湘南ビールさんのラインナップといえば、定番のピルスナーやゴールデンエールの他に限定で造られるチョコレートポーターや茅ヶ崎のお米を使ったエールやラガー、さらにはみかんやオレンジのエールなど、とにかく多種多様。

その中でも特に目を引くのが、ホップの品種を1種類に限定して造られる「シングルホップシリーズ」です。ホップの香りの特徴が一番よくあらわれるシングルホップのエールを、これでもかと醸造していて、もしかしたら世界のホップ完全制覇をもくろんでいるのではないかというもっぱらの噂も : D

そんなバリエーション豊かな湘南ビールのブルーマスター筒井貴史氏。ペーペーの頃はまわりの大御所ブルーマスターから「つつい~ッ」といじくられていのがいつの間にか湘南ビールの顔に : )

酒造りの時に蔵で歌われる仕込み唄をビールの席で朗々と歌い上げては、最初はみんなに「おお~っ」って思われるものの、そのうち「いつ終わるんだ?」となる筒井氏でした。うしとらブルワリーで活躍している村瀬氏と、実は同一人物ではないかという疑惑があるとかないとか : D

世界最大のビールコンテストWorld Beer Cupでは金賞も含め5度の入賞を誇る実力派ブルワリーです。

 

【伊豆の地ビール】<静岡県/伊東市>

伊豆の地ビール

ちょっと複雑な経緯を持っているビールメーカーさんで、眼下には斜面に広がるみかん畑と宇佐美の町、そして海が眺められる山の中腹に醸造所とレストランが建てられ、「ヨーロピアン地ビール」という名前でクラフトビールの醸造を開始されたのが1998年。その後「伊豆の地ビール」と名前が変わり、さらに2015年新しい会社として生まれかわりました。

現在は伊豆の海洋深層水を使ったもうひとつのブランド「Usami Beer」も造られています。ちなみに「Usami Beer」には人気のゴールデンエールの他にも、Curry Lover Aleなんていう、名前を見るとカレー味?と思わず訝ってしまいそうな話題のAleもあったりします。あくまでもCurry Loverですから : D

ハンガリーの醸造設備をもちいて、ハンガリーの醸造士直伝のヨーロッパの味わいを求めた、伊豆の地ビールです。

 

【ヤッホーブルーイング(よなよなエール)】<長野県/軽井沢町>

よなよな

最近もTV放送されて話題となった輸出専用商品、かつおだしの「ウマミIPA」でアメリカへもバンバン進出して、今も昔も話題には事欠かきません。なんといっても日本のビール業界においては大手5社(キリン、アサヒ、サッポロ、サントリー<ここまで順不同>ちょっと間が開いてオリオン)に次ぐ6番目の大きさで、クラフトビール業界ではダントツの最大手となります。オリオンさんとの差がどれくらいかはわかりませんが(調べてないので) : D

軽井沢の有名な星野リゾート、星野社長が1996年に立ち上げたヤッホーブルーイングさんが発売した「よなよなエール」は、その当時瓶ビール一辺倒のクラフトビール業界では珍しかった、いきなりの缶ビール : O

夜な夜な晩酌のように手軽に飲んでもらいたいと、「地ビールは高いもの」という常識を覆した求めやすい価格設定で、あっという間に人気メーカーに躍り出ました。もちろんビールとしての味そのものが美味しかったからというのは言うまでもありません。

空のよな缶を体中からぶら下げてよくビールイベントにも登場されていた星野社長はよなよなを離れて現在はリゾート再生で大忙しとなり、ヤッホーブルーイングさんも麒麟麦酒と仲良くなりましたが、あっと言わせるとんでもなくバラエティに富んだビールを次々に発表して「新しいビール文化でビールファンにささやかな幸せを届けたい」という開業当初からの変わらないポリシーは健在です。

主力となる「よなよなエール」の他にも、「前略 好みなんて聞いてないぜSORRY 」シリーズや「水曜日のネコ」といった様々な人気商品を持つよなよなさんですが、なんといっても日本に「リアルエール」を広めた功績ははかりしれないものがあります。これを書くと長くなるので割愛しますが : O

現在は海外で活躍されている、赤い服を着た(シャアではありません)栃木県生まれの「アメリカ人(本人曰く)」元ブルーマスターI氏の努力によって飛躍的に知名度をあげたよなよなさんですが、その基礎を築いてよなよなエールを世に知らしめたのが初代ブルーマスター福岡篤史氏。今のようにベルギービール~、ってもてはやされる遥か以前にベルギーまで行ってビールを造ってきたという、とっても羨まし過ぎる過去を持っています。

黒五(黒米・黒豆・黒胡麻・黒松の実・黒加倫)を使った「黒五インペリアルポーター ~黒糖極深仕立て~」と銘打ったどこまで健康志向なの?っていう和欧融合もんを開発した張本人でもあり(そういうお歳になりつつあるでしょうか? : D)、はたして次は何を入れるのか楽しみです。煎り酒?蓼?茴香?

今年は世界最大のビールコンテストWorld Beer Cupの激戦部門で銀賞を獲得するなど、益々ワールドワイドなよなよなエールさんから目が離せません : ) それにしてもよなよなさんのブルーマスターって持ち回り制なのでしょうか?片手じゃ数え切れないほど代わります : D

【サムライサーファービール】<静岡県/沼津市>

サムライ

とにかく目立ちます。ラベル : D
ちょんまげのサムライがサーフィンをしているという、一度見たら忘れられないインパクトあるデザインで、間違いなくサミュエル・L・ジャクソンあたりが泣いて喜びそうです : O

社長でもありブルーマスターの中島秀親氏が、沼津の廃業したクラフトビール醸造所で立ち上げたのが「日本ビール醸造株式会社」で、そのブランド名が「サムライサーファービール」。「静岡の手作りビール」を謳い、小回りの利く良さをいかして、オリジナルブランドビールの委託製造も盛んにおこなっています。

定番3種類の中でも主力となる「サムライサーファービールレッド」は、通常の1.5倍以上の麦芽を使用し、7種類の麦芽、3種類のホップをもちいて造られる、ちょっと贅沢なクラフトビールです。静岡県内でも滅多に飲む事が出来ないレア~な生サムライサーファービールをシーサイドでぜひ。波乗りはできませんけど : )

※「サムライサーファービール」「伊豆の地ビール」「伊豆高原ビール」3社のビールは各社1種類を樽替わりで、Aoi Brewingさんブースの並びで販売いたします。3日(土)は、地ビール祭り開始の11時から「サムライサーファービール」を開栓いたします。無くなり次第「伊豆の地ビール」さんの樽と交換となります。なお、土曜日スタート時は中島氏が自らサービングに立たれます : )

【玉村本店/志賀高原ビール】<長野県/山ノ内町>

志賀高原

ウィンタースポーツのメッカ志賀高原の麓、数々の温泉に恵まれた山ノ内町で、200年以上も続く造り酒屋「玉村本店」さんが、2004年に醸造をスタートさせたクラフトビールが「志賀高原ビール」です。2004年といえば、全国にキラ星のごとくあったあまたのクラフトビールメーカが次から次へとクローズしてゆき、そんな時期に新規参入してビールを造ろうなどという会社が現れるなんて水母の骨よりも珍しいことでした。そんな酔狂な人物こそ、今や全国有数の人気クラフトビールに志賀高原を育て上げた、八代目蔵元(予定)の佐藤英吾氏でした。

自分たちが飲みたいビールを造る。そんなシンプルな思いからスタートした志賀高原ビールは、いきなり素晴らしいビールを連発して、あっという間に全国区のトップブランドに駆け上がります。元々外資系のエリート証券マンとして海外勤務も長い佐藤氏なればこその、単なるロマンティストではなく、十分にビジネスとして成り立つ徹底した Initial Costs Controlの賜物。

いち早くホップの自家栽培に取り組んだのも、かつては国内ホップの一大生産地として知られた長野県なればこそで、ブルワリーの庭の片隅にちょこっとホップ植えてみましたレベルとは桁違いの本格ホップ栽培 : D 毎年収穫時期になると日本中からビールファンがボランティアに集まってくる、ある意味日本のクラフトビール業界の年中行事として知られています。

そして「自分たちが飲みたいビールを造る」の言葉通り、定番ペールエール、Miyama Blonde、IPAから、人気の「其の」シリーズ(?)さらにはどんだけ造るの?っていうくらい多様な限定ものまで、枚挙にいとまがないくらい個性的なビールを、ガトリング砲並みに繰り出しています。

ビジネスマンとしてもブルーマスターとしても魅力溢れる佐藤氏、今回はお越しになれず残念ですが、若手ブルワー二名を含む、リオの日本選手団顔負けの大人数(比喩です比喩 : ))で静岡に来られます。今や志賀高原ビール名物となった造り酒屋ならでは大人気の塩麹唐揚げも静岡で食べられるなんて素敵すぎです : D

 

【Aoi Brewing】<静岡県/静岡市>

AOI

2014年に醸造を開始した、静岡県のクラフトビールメーカー12社の中でもっとも新しいブルワリーです。静岡駅からも楽に歩いて行ける浅間神社の目の前に建つブルワリーにはビアパブも併設され、他の系列飲食店3店舗や市内飲食店さんで飲まれるAoi Aleは、しっかりと静岡市に根ざしたクラフトビールとして親しまれています。

かつて静岡市初のビール専門店をオープンさせた満藤直樹社長が打った次なる一手が静岡市初のクラフトビール醸造所。街なかの小さなマイクロブルワリーながら為五郎も驚く定番8種類と、バラエティに富んだ限定エールを造っています。静岡地ビール祭りは、9月いっぱいでAoi Brewingからいなくなるブルーマスター最後の野外イベントにもなります : )

そんなブルーマスターの唯一の自慢は、このあと紹介する富士桜高原ビール天通さんに背後からそ〜っと忍び寄り、後頭部を思いきりデコピン出来る北半球唯一の人間なんだとか : O 普通の方が同じ事をすると、世界一危険な行為をする人間としてギネスに認定されるのは間違いないというもっぱらの噂が : D

 

【富士桜高原麦酒】<山梨県/富士河口湖町>

富士桜

富士山麓や富士五湖一帯に、あっちでもこっちでも目につかないところはないんじゃなかろうかというくらい名前がバンバン出てくる、別荘地、ゴルフ場、スキー場、リゾート施設を手がける「富士観光開発」さんが1998年に醸造を開始したクラフトビールが「富士桜高原ビール」さん。

富士スバルラインの中ほどに建つブルワリーレストラン「シルバンズ」に一歩足を踏み入れると、圧倒されるのが賞状の数々。国内をはじめ海外の権威ある数々のビールコンテストでの受賞歴ときたら、書き出そうものなら東京オリンピック開会式目前までかかるんじゃなかろうかという(ちょっと誇大)怒涛の多さを誇ります。もちろん世界一の栄誉に輝いたのも一度や二度ではありません。

富士桜高原さんの他にはない最大の特徴が、通常は密封タンクで行う発酵を、上部が完全に開いた開放タンクで行なっていること: O
そりゃあ香りも高くなるというものです。ヴァイツェン、そして日本では極めて珍しいラオホなどの定番以外にも、他ではお目にかかれないような数多くの素晴らしいビールを造り出しています。

そんな凄腕ブルーマスターが宮下天通氏。腕も凄いですが見た目も…広島の街を歩けば怖いお兄さんたちも道を開け、泣く子も黙っておしゃぶりを落とす、平たく言えばちょっとコワモテ系。
遠くから見るとちょっと怖い : O
近くで見ると… やっぱり怖い : O

しかしてその実体は…とにかくお茶目でチャーミングこの上ない、とっても魅力溢れるブルーマスターとして、間違いなく日本クラフトビール界のトップアイドル : )  どこへ行っても引っ張りだこの人気者として有名な天通さんです。

今回の静岡地ビール祭りには、特別なビールも一緒にお持ちくださいます。先月、突然の火災でブルワリーレストランが全焼してしまった山梨県清里の老舗クラフトビールメーカー、「八ヶ岳タッチダウンビール」さんのピルスナーを、復旧支援として販売されます。ビールの神様と謳われた元キリンビールの山田氏の指導の元に造られたタッチダウンのビールも、ぜひこの機会にお飲みくださいm(_ _)m


料理ブースも豪華な布陣でおもてなし

料理
フードブースの詳細もリリースされました。

醤油ベースの黒いだしをたっぷり吸いんだ黒はんぺんに、かつお魚粉を振りかけて食べる静岡のソウルフード「静岡おでん」。その老舗有名店であり、創業60年になる「おがわ」。「しずおか食セレクション」にも認定された富士山の麓・富士宮の「チキンハウス青木養鶏場」からは焼き鳥や唐揚げなど、ビールの定番料理が登場。そして自家製スモークチキンや炭火焼ビーフステーキ、ケイジャンチキンなど、ビールが止まらない肉料理が目白押しの「ステーキ&グリル テキーラダイナー」。さらに、静岡名物にしたいぐらいの絶品・四川麻婆豆腐や、萬幻豚料理、いろいろな串ものなど、中華メニューが豊富な「華音」

高級缶からユニークなご当地缶など、静岡県内さまざまな缶詰を缶詰バーで味わえる「ユピテルプラス」。浜松餃子の激戦区からは、シャキシャキ野菜の食感と、ジューシーな肉のバランスが最高の浜松餃子の「餃子の村長」

もちろん清水ならではの海の幸BBQなど、海鮮系グルメも揃います。

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会場のエスパルスドリームプラザまでは静岡鉄道新清水駅から徒歩15分、JR清水駅からは20分程度。JR清水駅、新清水駅からは無料のシャトルバスが10~15分間で出ております。そちらも是非ご利用ください。

それでは、週末は駿河湾を一望するシーサイドでお待ちしております!

 

■イベント概要
開催日程:9月3日(土)11:00 ~ 20:00、9月4日(日)11:00 ~ 18:00
開催場所:エスパルスドリームプラザ 1階海側デッキ
アクセス:JR「清水駅」または静岡鉄道「新清水」駅下車、静鉄バス三保山の手線「東海大学三保水族館/三保灯台」行き「波止場」下車すぐ。
※清水駅、新清水駅から10~15分間隔で無料シャトルバスあり。
入場料 :無料、飲食は各ブースで現金のお支払い
公式HP:静岡地ビール祭り公式FB
主催:エスパルスドリームプラザ
お問い合わせ:054-354-3360(エスパルスドリームプラザ代表)
※最新情報は公式FBページで随時更新中!

自然豊かな那須高原の食材とともに那須高原ビールで素敵な夜を過ごす!

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東京メトロ銀座1丁目駅直結のビルにある那須高原の食卓 なすの屋銀座(以下、なすの屋銀座)さんでは自然豊かな那須高原でとれた旬の食材が楽しめます。

8月23日になすの屋銀座さんで「那須高原ビールの夜」と題したイベントが開催されたので、参加してきました。

ナインテイルドフォックスまで楽しめた!

なすの屋銀座の石川代表取締役にイベント開催のいきさつを訊いてみると「私たちは、那須高原の食材、商品の素晴らしさをより多くの方々に知っていただくことがミッションであると考えております。今回のようなイベントを通じて、その魅力を広げていければと開催に至った次第です。そのような中、数ある那須高原の商品の中でも那須高原ビールの魅力は特別なものであると思っております。第一回目のイベントは是非、小山田社長にお願いしたいと考えておりました」と教えてくださいました。

イベントでは那須高原ビールの定番シリーズである愛・ヴァイツェン・イングリッシュエール・スコティッシュエールに季節限定ビールのベルジャンホワイトに加え、今年のワールドビアカップのエイジドビール部門にて金賞受賞したナインテイルドフォックス(今回は2015を提供)が提供されるとても贅沢なイベントでした。

那須高原ビール定番4種類と季節限定1種類に加え、ワールドビアカップで金賞を受賞したナインテイルドフォックスを堪能できる贅沢なものだった

那須高原ビール定番4種類と季節限定1種類に加え、ワールドビアカップで金賞を受賞したナインテイルドフォックスを堪能できる贅沢なものだった

レクチャーでクラフトビールの魅力に惹き込まれていく!

イベントに参加してみると、参加者は日頃、クラフトビールを飲む機会が少ない方たちが多かったです。

那須高原ビールの夜では「那須は皇室の御用邸があります。愛というビールは愛子様が生まれたときに造られたビールなんです」や「昔、スタウトは妊婦さんの栄養補給に飲まれていたんですよ」と自社のビールを例に挙げながら小山田代表がクラフトビールについて、わかりやすく、そして興味深く伝えられていました。クラフトビールをよく知らない人たちも「へぇ~、そうなんだぁ」とビールを飲みながら笑顔になりながらクラフトビールがもつ魅力に惹き込まれていっている様子があちらこちらで見られました。

那須高原ビール小山田代表はコーチング技能に長けている方だ。巧みな話術で、参加者の興味を惹きつけていった

那須高原ビール小山田代表はコーチング技能に長けている方だ。巧みな話術で、参加者の興味を惹きつけていった

食材を活かした素朴な味付けにビールを合わせるのが楽しい!

さらにイベントを盛り上げてくれたのが、なすの屋銀座さんの絶品料理です。普段、お店では年間300種類の高原野菜や那須和牛、地卵などが堪能できます。今回はイベント特製、旬の那須高原野菜を使用したオードブルが提供されました。

自然に恵まれた那須高原の食材を使用した彩り豊かなオードブル

自然に恵まれた那須高原の食材を使用した彩り豊かなオードブル

10種類を超える那須高原の食材を贅沢に味わえる1品です。食べるのがもったいないくらい彩りが綺麗です。

これだけ食材豊かだと、どのビールとの相性が良いかなと考えるだけでも楽しくなってしまいました。美味しい料理とビールで、会場は自然と周りとの空気が和み、明るい雰囲気に包まれ、初対面同士でも会話が盛り上がっていきました。

今回、参加してみて、クラフトビール専門店がブルワリーを招いてイベントを開催するのではないところに意義があったと思います。クラフトビール人気が高まっているとはいえ、まだまだ飲食店に入って、ビールが選べることは少ない状況です。なすの屋銀座さんのようにクラフトビールを提供されることで、クラフトビールを普段、飲まないお客さんにも関心をもってもらえ、飲んでもらえる機会をつくっていただけることはとても嬉しいことと思いました。

なすの屋銀座さんでは常時、愛・ヴァイツェン・スコティッシュエール・スタウトを飲むことができます(現在はボトルでの提供)。和を基調とした落ち着いた雰囲気のなかで、那須高原が誇る自然の恵みから生まれる素晴らしい料理とともに那須高原ビールを合わせてみてはいかがでしょうか。

★那須高原ビール6本セットプレゼント

小山田代表より那須高原ビール6本セット(愛・ヴァイツェン・イングリッシュエール・スコティッシュエール・スタウト・ベルジャンホワイト)を1名様にプレゼントいたします。

※セットの内容は商品在庫の関係で変更になる場合がございます。あらかじめ、ご了承ください。

ご希望の方は

・氏名(ふりがなもお願いします)

・生年月日

・メールアドレス

・住所

・電話番号

を記載し、ryo990990@jbja.jpまでご送信してください。

締め切りは9/6(火)23:00まで。

当選者はこちらよりご連絡いたします。

 

◆那須高原の食卓 なすの屋銀座 Data

住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2-7-18メルサginza-2 4F

電話:050-5590-5290 (予約専用番号)03-6263-0613 (お問い合わせ専用番号)

Facebook:https://www.facebook.com/nasunoya/

営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)

定休日:なし

アクセス:東京メトロ 銀座駅 A13出口徒歩5分 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 9出口徒歩1分

 

◆那須高原ビール

住所:〒325-0001 栃木県那須郡那須町大字高久甲3986

電話:0287-62-8958

FAX:0287-62-8968

レストラン営業時間:11:00~19:00(LO 18:45)

定休日:火曜日(祝日は営業)

Homepage:http://www.nasukohgenbeer.co.jp/

アクセス:自動車 東北自動車道那須ICから700m 電車 東北新幹線那須塩原駅よりタクシー15分(約5,000円)またはJR東北本線黒磯駅よりタクシー10分(約1,700円)


来春醸造開始予定のCARVAAN BREWERYのビールが先行で飲める! カールヴァーン・ブルワリーオクトーバーフェストIN飯能河原

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来春、埼玉県飯能市に新たに誕生予定のCARVAAN BREWERYが9/17(土)~19(月・祝)、飯能河原にてオクトーバーフェストを開催します。このイベントでは、CARVAAN BREWERYの限定ビールを先行して飲むことができます。

新しい価値や機会の生まれる空間を目指す!

CARVAAN(カールヴァーン)。これはペルシャ語で「隊商」を表すKARVAANという語から名付けられました。古の隊商は遥か遠くのBAZAAR(バザール)をひたすら目指して命がけの旅を続けていました。そして、辿り着いた土地には、未知の物、異文化、活気と妖しさに満ち溢れて、限りなく魅力的であったと言います。

CARVAANは、そんな冒険心と多様性に富んだブルワリーを目指しています。

ブルワリーに併設するレストランは、「新しい価値や機会の生まれる空間」をキーワードに、世界中から集めた食材と飯能産のホップや大麦を使ったクラフトビール、世界のエキゾチックなスパイスを使ったストーブ料理を提供する予定です。客席からは飯能河原の断崖より豊かな自然を望むことができるそうです。

先行ビールは「アラビアン・ライム・エール」!

今回、提供予定のビールはアラビア産ライムピールを使用したゴールデンエールです。「特徴はモルトによるしっかりとしたボディとライムピールの爽やかさのバランスが冴えたビールです。ホップはオーストラリア産のHelgaとMosaicを使用。柑橘系の豊かなアロマが香ります。今回はこのビールを1500杯限定で提供する予定です」と、ブルワーの伊藤謙二氏は仕込み第1弾のビールについて話します。

醸造を担当するのは伊藤謙二氏。彼がこれからどんなビールを造っていくのか今から楽しみだ!

醸造を担当するのは伊藤謙二氏。彼がこれからどんなビールを造っていくのか今から楽しみだ!【写真は伊藤氏より提供】

この他に今年収穫した飯能産のホップや自社製パンを使用したフードが提供される予定です。ビールに合わせて開発されたスパイスの効いたファストフードとのことです。

地元に愛されることを目指したイベントに!

ネーミングこそオクトーバーフェストとなっていますが、今回は単独での開催となっています。これはプロジェクトが地域振興の一環で行われるからです。CARVAAN BREWERYは地元に愛され、支持される事業を目指しています。このことに重きをおいているため、あえて単独開催にこだわることにしたそうです。

会場は入間川沿いの自然豊かな河原だ。自然に囲まれながら飲むビールは最高に違いない!

会場は入間川沿いの自然豊かな河原だ。自然に囲まれながら飲むビールは最高に違いない!【写真はCARVAAN BREWERY提供】

地元に愛されることを目指して活動をされていますが、目標は高く、「飯能から世界に発信するクラフトビールをつくる」ことだと言います。

渋谷ヒカリエ、新宿ルミネなどに直営店FAR EAST BAZAARを展開する、株式会社 FAR EASTが飯能の地に設立する新たなブルワリー、CARVAAN BREWERY。その歴史の第1歩を確かめに9/17(土)~19(月)の3日間はこちらのイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

◆カールヴァーン・ブルワリーオクトーバーフェストIN飯能河原 Data

日時:9月17(土)・18(日)・19(月・祝)の3日間

時間:11:00~20:30(最終日は19:00終了)

場所:飯能河原ウッドデッキエリア

主催:株式会社 FAR EAST

お問い合わせ:042-973-2060

アクセス:西武池袋線飯能駅北口徒歩14分、飯能駅より国際興業バス「飯能河原」下車1分

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ビールをもっと自由に楽しんでほしい! Beerに惹かれたものたち 7人目 ジャパンプレミアムブリュー(株)新井健司氏

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昨年、サッポロビール(株)の子会社として誕生したジャパンプレミアムブリュー(株)(以下、JPB社)が発売している「クラフトラベル」シリーズ。本年8月19日には、日本で生まれ、アメリカで人気が高まったホップ、ソラチエースを使用した「Craft Label THAT’S HOP伝説のSORACHIACE」が発売され、人気を博している。

今回の「Beerに惹かれたものたち」はサッポロビールで唯一のマスターブリュワー、新井健司氏を取り上げていく。

ブリュワーとして1番大事なのは「情熱」

「ブリュワーとして大事なことですか?う~ん…、やっぱり美味しいビールを造りたいという情熱ではないでしょうか」

クラフトビールの人気が高まり、「自分もビールを造ってみたい」とブリュワー志望者が筆者の周りには増えてきている。そこで、新井氏にブリュワーとして何が一番大事な要素なのかを質問してみるとしばらく考えた後にこのように答えてくれた。

そして、「その他に知識を深めていくために学ぼうとする姿勢や自分の造ったビールを一緒に販売してくれる仲間とのコミュニケーション能力が大事」と続けた。様々な職務を経験し、ビールのレシピ企画から作り込みまで全工程の総責任者を務めるマスターブリュワーになったからこそ、ビール造りはチーム力が重要だということを感じている。

クラフトラベルシリーズを手がける新井氏。サッポロビールでただ1人のマスターブリュワーだ

クラフトラベルシリーズを手がける新井氏。サッポロビールでただ1人のマスターブリュワーだ【写真提供JPB社】

「美味しいビールが造りたい」とサッポロビールへ

「ビールは元々、好きでした」

大学時代に応援部の吹奏楽団に所属。六大学野球部をはじめ、チームが勝利したときには祝勝会としてお酒を飲む機会はよくあったという。大学では応用生命工学を専攻し、食品に関わる研究をしていたこともあり、「美味しいビールを造ってみたい」と考えるようになり、学生時代に発売された「ドラフトワン」など新たなチャレンジを積極的に行っているサッポロビールを志望し、2007年に入社した。

「ビールを造りたいと言っても最初は『こんなビアスタイルのビールが造りたい』と明確な形があったわけではなくて、漠然と美味しいビールを造ってみたいと思っていました。実はこんなにも多くのビアスタイルがあることも入社してから知ったくらいです」と当時を振り返る。

学生時代から希望していたブルワーの道。クラフトラベルシリーズではレシピ開発から仕込みまで全工程の責任者を務める【写真提供JPB社】

学生時代から希望していたブルワーの道。クラフトラベルシリーズではレシピ開発から仕込みまで全工程の責任者を務める【写真提供JPB社】

土地それぞれで楽しまれるビール文化に触れたドイツ留学

2013年にはミュンヘン工科大学Weihenstephan校で、醸造技術を学ぶために1年間ドイツへ留学。その期間にドイツ国内にとどまらず、ベルギー、チェコ、フランスなど様々な国々のブルワリーを訪問した。

ドイツ留学では最先端の醸造設備や歴史ある醸造を見ることができた。「ドイツって、ビール純粋令があったから頑なに昔からの醸造方法を厳守しているイメージがあるかもしれませんが、新しい醸造方法や効率化を図ってビールを造っていたりしていますよ」と語る。

しかし、最も印象的だったのはその土地それぞれのビール文化に触れることができたことだという。

「日本とは異なり、ほとんどの醸造所の規模は小さく、いわば地ビールの国です。そのため、街それぞれにこだわりがあります。電車に乗って少し離れたところに行くだけでビールのラインナップが変わってしまいます。例えばミュンヘンだと、アウグスティナーとか有名ですが、少し離れると置いて無かったりします。『その土地に根付いている』そうしたところが面白かったです。だからこそ、ケルシュとかアルトみたいな飲み方ができてきたのだと思います」と話す。

趣味は醸造所やビアパブ巡りだという新井氏。昨年はアメリカの醸造を巡ってきた

趣味は醸造所やビアパブ巡りだという新井氏。昨年はアメリカの醸造を巡ってきた【写真提供JPB社】

帰国後に携わった新商品開発業務で得た経験がクラフトラベルに活きる!

1年間の海外留学の後に与えられた活躍の場は新商品を開発する業務だった。帰国後、学び得た経験を活かしていきたいと思っていた新井氏もこれには驚いたとのこと。技術部門から企画部門への異動は、非常に珍しいそうだ。このときに携わった商品には、お客様と共同で新しいビール開発を行うプロジェクト「百人ビール・ラボ」を通じて開発した「魅惑の黄金エール」がある。

だが、転機はすぐにやってきた。サッポロビールが2015年3月、クラフトビール業務を開始することになり、マスターブリュワーに就任することになったのだ。「正直サッポロビールとしても初めての役職であり、『どんなことを、どのようにして成し遂げようか』を走りながら考える状態だった」、と就任当時を思い返して述べてくれた。また、開発業務での経験は、コンセプト開発からビール醸造まで担うマスターブリュワーの業務において大いに役立っていると話していた。

「新しいことにチャレンジしたい!」ブルワー志望したその想いが今実現しているのかもしれない

「新しいことにチャレンジしたい!」ブルワー志望したその想いが今実現しているのかもしれない【写真提供JPB社】

マスターブリュワーになり、何か変化があったかを訊ねると「生の声を聞ける機会が多くなりました。お客様に自分たちのビールについてコンセプトを伝えられるようになったことで、より深く理解してもらえるようになりました」と飲み手との距離が縮まったと話す。

ビールをもっと自由に飲んでほしい!

今後、造ってみたいビールを訊くと「銀座ライオンGINZA PLACE店で提供しているCraft Label SECRET TAP-銀座コレクション-は自分が飲んでみたいと思うビールを造っています。単純にビアスタイルだけを追うのではなく、色々な要素を組み合わせながら、今この世にないビールを生み出していきたいです」と話した。また、ビアスタイルは1つの基準になるが、こだわり過ぎることは好きではないという。ビアスタイルという形ではなく、ビール自体を楽しんでほしいと新井氏は言う。

最後にビールファンに伝えたいこととして「色んなビールを先入観なく、色んな場所で、もっと自由に飲んでほしいと思います。そうすることで、もっとビールの味や香りを感じられるようになって、面白くなると思います」と語ってくれた。

ビールはやっぱり、美味しく、楽しい飲みものだ!

これから先も私たちは新井氏が造るビールで楽しい時間が過ごせることだろう

これから先も私たちは新井氏が造るビールで楽しい時間が過ごせることだろう

◆新井健司(たけし)氏 プロフィール

<略歴>

2007年4月 サッポロビール(株)入社。価値創造フロンティア研究所で、発酵・酵母関連の研究を担当。

2010年9月 九州日田工場製造部(現 生産部醸造グループ)に異動。ビールの仕込、発酵・貯酒、ろ過工程を担当。

2013年9月 ドイツ留学。ミュンヘン工科大学Weihenstephan校で醸造技術を学ぶ。

2014年9月 帰国後、新価値開発部第1新価値開発グループ所属 新商品開発業務に従事。

2015年3月 クラフト事業部へ異動、ジャパンプレミアムブリュー(株)マスターブリュワーに就任。

 

<趣味>

醸造所・ビアパブ巡り。ドイツ留学中には、ドイツ国内は元より、ベルギー・ルクセンブルグ・フランス・イタリア・スイス・オーストリア・チェコ・デンマーク・イギリス・アイルランドなどの醸造所を訪問。

2015年には、シアトル・ポートランド・ヤキマ・サンフランシスコ・ニューヨークなどアメリカの醸造所を訪問。

 

クラフトラベルHomepage:http://www.craftlabel.jp/

コバツトレーディング第三の刺客「ゲンスタラー醸造所」の樽生ビールが9月28日に町田で飲める!

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南ドイツの希少なビールを輸入するコバツトレーディング(KOBATSU Trading AG)が手掛ける3社目の醸造所「ゲンスタラー醸造所Gänstaller Bräu」がついに日本デビューする。
そのお披露目として、9月28日(水)17:00~、町田のビアバー3店舗で日本唯一の樽が開栓されることになった。

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ゲンスタラー醸造所は、ドイツ、バイエルンのバンベルク地方にあり、2011年に醸造を開始したばかり。
父(Andreas Gänstaller)と娘(Daniela Gänstaller)のふたりで造るビールの醸造量は、まだ年間150キロリットル(2017年は400キロリットルの見込み)程の小さく若い醸造所だ。
父のAndreas氏はバンベルクにあるマーズブロイ(Mahrs Bräu)で20年以上醸造及びセールスマーケティングに従事。その後ベックスブロイを経て現在の醸造所を立ち上げた。

若い醸造所ながら父娘が造るビールは、7つのアイテムがビールの格付けサイトRatebeerでドイツビールトップ50にランクインするなど高評価を経ている。
“バイエルンの小さな巨人”との異名を持ち、国外のビールファンが注目する醸造所だ。

ビールファンを唸らせたうまさの秘密。
そのひとつはアツアツの麦汁を冷ますために屋根裏に設けられた冷却プール(Cool Ship)にある。
これはランビックを造る「カンティヨン醸造所」や、日本で伝統的なドイツビールを造る「ベアレン醸造所」で使用される、ドイツでも稀有になった古式の設備だ。

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ゲンスタラー醸造所ではこの冷却プールにホップを敷き、ホッピング(ホップの香りづけ)する。
どの場所にホップを敷くかによって麦汁に触れる温度が変わり、香りの付き方も変わるという繊細な工程だ。

初回の輸入はボトルがメインだが、数量限定で9月28日に樽生ビールが飲める。
流通に載せられない30リットル樽のため、コバツトレーディングが直接配送可能な町田3店舗(トラファルガー・アルニラム・アボットチョイス町田店)のみの提供だ。
3店(3種)制覇したらロゴ入りバッジがもらえるスタンプラリーが実施される。
各店舗で飲めるビールが異なるので下記インフォメーションを参考されたし。

コバツトレーディングの社長、小林努氏は町田の3店舗を行き来する予定だ。
乾杯と共に、新生のドイツビールについて話を伺いたい。

驚くようなスピードで進化を続けるドイツビール。
その最先端を日本で飲めるチャンス、逃すことなかれ!!

イベントページ
日本で唯一「ゲンスタラー」の樽生飲めるスタンプラリー@町田

以下、インフォメーション

日程:2016年9月28日(水)17時~
参加店舗 :
English PUB Trafalgar(トラファルガー)
  東京都町田市原町田3-2-7岸間ビルB1F
Beer House ALNILAM 町田店(アルニラム)
  東京都町田市中町1-19-5大貫ビル102
町田 Public BAR Abbot’s Choice(アボットチョイス町田店)
  東京都町田市森野1-37-10 1F

<提供樽ビール>
English PUB Trafalgar(トラファルガー)”
 Zoigl(ツォイグル)
 スタイル:ツヴィッケル(無濾過ケラービア)
 ABV:5.8%
 IBU:43
 使用ホップ
  ・Hallertau Perle
  ・Spalt Select
  ・Saphir
 Ratebeerスコア:89(8/27現在)
 ZoiglとはプランクがあるOberpfalz地区で「Zwickle(無濾過ラガー)」を指す方言。一般的なツヴィックルよりもホップ感強くグレープフルーツやシトラスのような柑橘系を感じます。

Beer House ALNILAM 町田店(アルニラム)
 Rauch Royal(ラオホロイヤル)
 スタイル:ラオホ・インペリアルIPL
 ABV:8.2%
 IBU:76
 使用ホップ
  ・Hallertau Perle
  ・Spalt Select
  ・Galaxy
  ・Motueka
 Ratebeerスコア:92(8/27現在)
 一口目はアロマもフレーバーもかなりスモーキーだが、フィニッシュはジャーマンらしくモルトの甘味。  飲んでいるうちにドリンカビリティの高さに気づく。だんだんラオホ感に麻痺?(笑)

町田 Public BAR Abbot’s Choice(アボットチョイス町田店):
 Affumicator(アフミカトア)
 スタイル:ラオホ・ドッペルボック
 ABV:9.6%
 IBU:70
 使用ホップ
  ・Hallertau Perle
  ・Spalt Select
 Ratebeerスコア:99(8/27現在)
 affumicatoはイタリア語で「燻製」。ラオホモルト9 5 % +ダークローストモルト5%とラオホ比率がかなり高いが、ラオホ感強いながらも驚きのモルト由来の甘味

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「ゲンスタラー醸造所 Gänstaller Bräu」のゲンスタラーとは「ガチョウたちの谷」という意味。
ロゴにもガチョウがあしらわれている。

YOKOHAMA BEER FEST 2016 で激レアグッズを手に入れよう!

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9/30(金)~10/16(日)の期間中、赤レンガ倉庫で開催されている横浜オクトーバーフェスト2016を中心に、横浜ビールさんはなんと6カ所で同時出店をされています。

そこで横浜ビールさんは出店しているイベントを回って楽しむYOKOHAMA BEER FEST2016を展開中です。

その名も「BeerMan Go!」

YOKOHAMA BEER FEST2016の目玉企画が「BeerMan Go!」です。イベント期間中に出店しているブースで対象商品を購入すると500円ごとに1ptがもらえます。

出店しているイベントは横浜オクトーバーフェスト2016の他に、伏見ワイン、北仲マルシェ横浜、驛カフェwithふくしまカフェ、驛の食卓&Yokohama Beer Stand、グリーンボンズカフェヨコハマです。ほとんどの会場が徒歩で移動可能ですので、涼しげな秋空を楽しみながら飲み歩くのもいいですし、まだ、日程にも余裕があるので、数日に分けて達成するのもいいですね。

会場のほとんどが徒歩で移動可能なので、遠方の方にもゲットするチャンスです!

会場のほとんどが徒歩で移動可能なので、遠方の方にもゲットするチャンスです!

ポイントを集めて、激レアグッズをゲットしよう!

ポイントを集めてもらえるのは20ptが特製!ミニグラスです。激レアのグラスということでグラスを収集しているビアファンには気になる一品なのではないでしょうか。

30ptはオクフェスジョッキです。こちらはオクトーバーフェストでしか手に入らないジョッキです。横浜ビールファンならずとも欲しくなりますね。

そして、最も多いポイントである50ptを集めるともらえるが、横浜ビールTシャツです。こちらのデザインは横浜在住のアーティスト、Kensuke-Takahashi氏がデザインした人気の商品です。

さぁ、何をゲットしますか?

さぁ、何をゲットしますか?

さぁ、あなたはどのグッズをゲットしにいきますか?

以下、イベント詳細です。

※イベント期間は9/30(金)~10/16(日)の17日間です。

※ポイントカードはオクトーバーフェスト会場の他、横浜ビールの各直営店でお配りしております。

※各系列店、出店イベントの詳細については、㈱横浜ビールのFacebook公式アカウントで随時更新しております。

㈱横浜ビール公式アカウント https://www.facebook.com/yokohamabeer/?fref=ts

YOKOHAMA BEERFEST2016 https://www.facebook.com/events/1815353838701044/

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11/5(土)渋谷で、Stone Brewing co.創業20周年イベント開催!

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アメリカ国内のみならず、世界中のクラフトビールファンを魅了しているStone Brewing Co.(以下、Stone)。1996年の創業から今年で20年を迎えたStoneの記念イベントが11/5(土)、渋谷Galaxy銀河系で開催される。

当日は、Stone社の創設者兼執行会長Greg Koch氏(グレッグ・クック)が来日し、協同商事コエドブルワリー代表取締役社長兼CEOの朝霧重治氏など、日本のクラフトビール界を代表する経営者および醸造家数名を交えてのトークセッションや限定ビールが販売される。また、メインロゴのガーゴイルを使用したアートワークの展示、DJによる音楽など様々なイベントが予定されている。
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以下、イベントの概要

開催日時:11月5日(土)17:00~21:00

開催場所:渋谷Galaxy銀河系(東京都渋谷区神宮前5-27-7-B1)

チケット:前売り/¥2500(1ドリンク付き)当日/\3000(1ドリンク付き)

チケット購入:ぴあ Tel:0570-02-9999/Pコード634113

アンテナアメリカ Tel:045-315-5228

トーク:グレッグ・クック(Stone Brewing Co.)、朝霧重治(協同商事コエドブルワリー)、 ブライアン・ベアード(ベアード・ブルーイング)、勝木恒一(Thrash Zone)

【司会】なな瀬(ビール女子)

DJ:Skyfish、UG Kawanami、Eternal Strife

Exhibition:ASEC、K6、Takeshi Inagaki、Kemmy、Tsuyoshi Nishiyama、373、Neu Daze、 Ater + Muks、Kikimuse

【本件に関する問い合わせ】

株式会社ナガノトレーディング 担当:大曾根

Tel:045-315-5458

Fax:045-315-5459

E-mail:marketing@naganotrading.com

Stoneは洗練された味わいのビールと他を寄せ付けない強気な姿勢で世界中のファンを魅了すると同時に、多くの醸造家や起業家達に影響を与え、クラフトビール人気を牽引してきた。今日のアメリカ、日本、そして世界中のクラフトビールブームはStoneのビールがなければなかったという人もいるくらいの存在だ。「11/5(土)はStoneの創業20周年を祝うとともにその世界観に酔いしれましょう!」と主催するナガノトレーディング。

世界のクラフトビールファンを魅了するStoneの20周年記念イベント。これは見逃せない!

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【Stone Brewing Co.とは】

サンディエゴに拠点を構えるStone Brewing。1996年にビール愛好家/ホームブリュワーのSteve Wagnerとビールマニア/ロックンロールなカリスマ企業家のGreg kochが共同で始めたブリュワリーは、今やアメリカで9番目に大きなクラフトブリュワリー(2014年実績)にまで成長を遂げた。これまでにInc.誌の“500 | 5000 Fastest Growing Private Companies(最も急成長している私企業500社/5,000社)”に11度ランクインし、BeerAdvocate誌の“All-time Top Brewery on Planet Earth(地球上で最高のブリュワリー)”に2度選ばれた。

“マーケットに追従せず自分の飲みたいビールを醸造する”という姿勢のStoneは更に、ドイツのベルリンで醸造設備を所有・運営する初めてのアメリカンクラフトブリュワリーとなり、またヴァージニア州リッチモンドでブリュワリー兼レストランを建設。どちらも2016年前半にオープンした。現在アメリカ・ベルリンの両ロケーションで缶ビールの販売を行っている。2016年で創業20周年を迎えるStone Brewingは、これからも世界各地で人々を魅了し続けるだろう。

所在地:カリフォルニア州サンディエゴ

設立年:1996 年

年間生産量:325,645 バレル(約 51,773 キロリットル、2015 年実績)

定番商品:Stone IPA, Ruination

【株式会社ナガノトレーディングについて】

アメリカのクラフトビールに特化した輸入業者として、日本で業界を先導するリーディン グカンパニー。現地生産工場から消費者の手元に届くまでの 100%冷蔵輸送を業界として 初めて実現し、クラフトビール輸送管理のモデルケースとしてアメリカで講演を行うなど、世界基準の商品品質管理について国内外から高い評価を得ている。アメリカ及び世界各国のクラフトブリュワーの加盟する業界団体 Brewers Association の正式会員として、 日本のクラフトビール業界との懸け橋としても長く貢献している。

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